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公開:2017年6月14日 更新:2017年12月9日

吃音のカウンセリング

目次

  1. 吃音とは
  2. 吃音の症状
  3. 吃音の原因
  4. 吃音の疫学
  5. 吃音の予後
  6. 吃音の治療
  7. 親支援
  8. 学校での支援
  9. 専門機関のリスト
  10. 最後に
  11. 引用文献

1.吃音とは

 吃音とは多くは2~4歳頃、急激に発症する言語障害の一つです。単なるあがり症や緊張ではなく、脳機能に由来する障害という位置づけです。発声のタイミングがうまくつかめないために起こることから「話し始めの内的タイミング障害」と言われることもあります。また、現在のわが国では、吃音は発達障害者支援法外部リンクの中で発達障害の一つであると位置づけられています。

2.吃音の症状

 症状としては言葉の連発(わ、わ、わ、わたしは・・・)や伸発(わーーーーたしは・・・)や難発(言葉がでてこない)というものがあります。そして、その症状に伴って、不自然な動きをする随伴症状や挿入、助走、置き換え、中止、回避などが発生することもあります。これらは吃音を隠そうとする努力ではありますが、それによってさらに不自然な話し方になってしまいます。

 また、年齢が上がるごとに吃音を隠す行動が増える場合があります。言葉の置き換えや不自然な挿入句、まわりくどい言い方、会話を避けるなどです。それによって一見は吃音が減っているように思えますが、本人はそうしなければならないことに苦痛を感じ、表現できない苛立ちを覚え、困り感は増大してしまうことが多いです。さらに、二次障害として、社交不安障害ひきこもり、自尊感情・自己肯定感の低下といったことまで発生してしまいます。

3.吃音の原因

 吃音はこれまで養育に原因がある、右利きに矯正したことが原因である、などとした仮説がありましたが、現在ではそういった仮説は否定されています。吃音になる原因はまだ特定はされていませんが、脳機能の障害、感覚運動統合の障害であり、約7割が遺伝的要因によるものと現在はされています。

 また、成人後に発症する吃音は獲得性(症候性)吃音と呼ばれ、幼少期から始まる発達性吃音とは区別されています。原因としては脳梗塞、頭部外傷、パーキンソン病、認知症などによるものが多いようです。

4.吃音の疫学

 幼少期に発生する吃音は3年以内に、女児で約80%、男児で約60%が自然に消失するようですが、一部は成人になるまで残ります。疫学調査としては成人の約1%が吃音を持っているとされています。この数値は世界各国でほぼ同じです。

5.吃音の予後

 幼少期に発症した吃音が3年以上持続している時、ほとんどの場合が成人まで続いてしまうようです。吃音の治療方法はいくつかありますが、どれも万能ではありません。訓練により治療室で吃音が消失しても、現実場面に戻ると吃音がやはり発生してしまいます。

 ですので、吃音を無くすことではなく、吃音とどのように付き合っていくのかの支援が必要になります。特に吃音によってからかわれたり、いじめられたりすると、人間関係や社交場面を回避してしまうようになり、それによる問題が大きくなってきます。そうならないための環境調整が必要になってくるでしょう。

6.吃音の治療

 吃音を低減させる条件はいくつかあります。歌を歌う、メトロノーム法によるリズム発話、斉読、シャドーイング、DAF、マスキング、適応効果、独り言、ささやき声などです。これらは訓練を行えば、すぐに効果が出ます。しかし、これらは治療室の中では効果があっても、治療室の外ではほとんどの場合は般化されません。

 一方で、オペラント学習を利用した治療もあります。回避をせずに発話を増やすように正の強化を与えることです。またタイムアウト(キャンセレーション)と言って、どもったら話すのを中断し、2~3秒後に話す訓練をします。

 また、リッカムプログラムといって、オペラント学習の原理を用いた行動療法パッケージがあります。

 その他に環境調整によって二次障害を防ぐことができます。

7.親支援

 吃音を持つ子どもに対する接し方で気を付けるべき点やしない方が良いことが色々とあります。そうしたことを実践するだけで、随分と子どもの様子も変わります。

  1. 話し方のアドバイスをしない
  2. 言葉の先取りをしない
  3. 言葉を遮らない
  4. 話すことを回避させない
  5. 言葉を全て言い終わるまで待つ
  6. 話し方よりも話す内容に着目する
  7. 子どもが褒められているという実感を増やす
  8. ゆったりとした生活のペースにする
  9. 吃音のことをオープンにする
  10. 吃音は悪いことではないと子どもに伝える

 吃音があることで様々な傷つきをうけ、それによって非社交的になってしまいます。そうしたことを防ぐことが必要となってきます。

8.学校での支援

 4~5歳ぐらいになると、吃音のことに気付き始めます。友達から吃音のことを指摘されたりすることもあります。時には、からかわれたり、真似をされたり、馬鹿にされたりすることも出てきます。そうした時、園や学校の先生はそうしたいじめにつながる行為を注意し、止めさせるべきです。

 また、朗読や劇、号令、自己紹介など人前で話す際には特別の配慮が必要です。朗読などでは友達と二人でさせるなどをすることにより、随分と違います。そして、どもっている時も話し方のアドバイスをしたり、話を遮ったり、先取りをしたりせず、話し終わるまで待つようにしましょう。そうしたことをクラスの友達にも浸透するように指導できると良いでしょう。

 親支援の項目で列挙した10個のリストは学校内、クラス内でも可能な範囲で実践できると良いでしょう。吃音があっても話したい、という意欲を育てるような関わりが大事になってきます。

9.専門機関のリスト

 神奈川県内、横浜市内で吃音の支援や治療を行っている機関の一覧表です。

10.最後に

 吃音はまだ治療方法が確立されていない疾患、障害です。しかし、その支援の方法はいくつかあり、それによって吃音そのものを無くすことではなく、吃音をもつ人の生き方や生活の質を向上させていくことが目的となっていきます。巷には吃音を治すことを宣伝しているサイトもありますが、そのほとんどは昔に廃れた方法を使い、一時的に消失させることを治療としている場合があるようです。

 当オフィスでは言語療法はしていませんので、吃音そのものの治療はしていません。ただ、吃音から生じる二次障害についてはカウンセリング、家族相談、育児相談という枠内で対応することができます。詳しくは一度お問い合わせください。

11.引用文献


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