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「図解 福祉の法律と手続きがわかる事典」を読み終えて

若林美佳(監修)「図解 福祉の法律と手続きがわかる事典」三修社についての感想を書きました。

開業していると、単純に心理的な問題だけのカウンセリングでの対処ではなく、様々な行政サービスや福祉サービスの案内をせざるをえないケースがあります。私はケースワーカーではないので、専門的な福祉的マネジメントはできないにしろ、ある程度は知識として知っておく必要があるため、読みました。

本書では、

  1. 母子をめぐる福祉サービスと法律
  2. 生活保護
  3. 医療保険と高齢者保護の制度
  4. 年金制度
  5. 障害者をめぐる福祉サービスと法律
  6. 介護保険
  7. 成年後見制度

の7つの分野について述べられています。福祉は網羅されています。

それぞれある程度の概要は知っていましたが、具体的なことや詳細なことをあらためて把握することができたように思います。特に生活保護の方はオフィスにそれなりに相談に来られますので、知っておかねばならないことも多いです。

ただ、こうした法律用語は漢字の羅列が多く、中国語を読んでいる気持ちになり、なかなか理解しにくいところのありました。実際の活用は地域のケースワーカーや施設の相談員に聞きにいく必要はあるでしょうが、予備知識があると活用しやすいでしょうね。

あと、役所の人はそれなりに親切で熱意のある方もおられますし、聞けばキチンと答えてくれます。ただ、こちらから聞かなければ全く教えてくれないところはあるかもしれません。

以前に何度も足を運んでも、一言も使える制度や減免があると言わなかったのに、こちらが調べて聞くとあっさりと教えてくれたりという個人的な経験もありました。

そういうことからすると、知識や情報は知っていると得するけど、知らなければ知らないところで損をするという恐ろしいことになりかねませんね。福祉サービスは全ての人に今すぐ必要ではないかもしれませんが、必要になる可能性も高いので、あらかじめ知っておくと良いでしょう。

ちなみに、本書の監修の先生は私と同世代。同世代でたくさん本も出し、事業も手広くしており、バイタリティはすごそうだなと。見習いたいものです。


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