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仕事を辞めたい!ストレスやメンタルの不調で現れる症状や解決策とは

本記事では、ストレスやメンタルの不調により「仕事を辞めたい」と思った際の解決策について紹介します。

仕事では、日々さまざまな作業をこなし、後輩や上司などの同僚との人間関係も構築しなければなりません。そういった日常生活を送っていると、自分でも気付かないうちにストレスを抱え、メンタルに不調をきたすケースもあります。突発的に仕事を辞め後悔しないために、メンタルの不調でどういった症状が現れるのか、どのような解決策をとると良いのかを考えていきましょう。

1.仕事を辞めたい!その理由は?

誰しも多かれ少なかれ、1度は「仕事を辞めたい」や「仕事に疲れた」と思ったことがあるはずです。人によって理由はさまざまですが、仕事を辞めたい理由には、どういったものがあるのでしょうか。

(1)給与・待遇面

給与や待遇面の不満で仕事を辞めたいと感じることがあります。自分が変わることで変化するものではないため、現状を変えるのが難しいという面がネックです。

「仕事量と給与が見合っていない」や「適正な評価を受けられない」場合は、仕事へのモチベーションがどんどん下がっていくことになるでしょう。

(2)人間関係

仕事を辞めたい理由で、給与や待遇面と並んで多い理由が、人間関係です。しかし、厚生労働省が行った「第6回21世紀成年者縦断調査」によると、「仕事を辞めた者の退職理由」で人間関係をあげた方は比較的少なく、全体の13%ほどでした。

ただし、エンジャパンが行った「退職理由のホンネとタテマエ」のアンケートで、本当の退職理由としてあげたものは人間関係が最多。社内でのいじめや先輩・後輩との関係構築など、人間関係によるトラブルが退職に影響することは否めません。

(3)業務内容

業務内容が自身の性格や適正に向いていないという理由も考えられます。また、自分がイメージしていた仕事をさせてもらえないなどのギャップによって、退職を考えるケースも。

例えば、入社する前は華やかな仕事に見えたとしても、実際入社してみると同じ作業ばかりさせられるなどの理由です。理想と現実とのギャップが大きいと、モチベーションを保ちにくくなるでしょう。

(4)社風と合わない

会社によって方針や社風があります。長年にわたって築き上げたもののため、一社員が変えることはなかなか難しいでしょう。そのため、社長の考え方や職場の雰囲気に合わせられないと感じると、仕事を辞めたいと考えるようになってしまいます。

(5)キャリアアップへの迷い

仕事をしていくと「このままで良いのか」や「もっと違う分野の仕事をやりたい」などのキャリアに関する迷いが出てくることもあるでしょう。また、正当な評価がなされないことで、今後のキャリアアップが見込めない場合などは、転職の二文字が頭をよぎるはずです。

2.仕事を辞めたいのに辞められない…どうして?

ここでは、仕事を辞めたいのに辞められない理由について考えていきます。

仕事を辞めたい理由はたくさんあるものの、実際には行動できない方も。嫌な仕事を続けると、身体的にも精神的にも悪影響が出る可能性があるにも関わらず、どうして仕事を辞められないのでしょうか。

(1)引き止められる

「仕事は続けるもの」という概念から、上司から引き止められて辞められない場合があります。年配の方は、同じ会社に長く勤め、その会社で円満退社することを理想としているためです。

その概念を持ち出された場合、仕事を辞めることをなかなか理解してもらえないケースもあるでしょう。

(2)甘えだと叱責される

「仕事が辛い」「やりたい仕事ができない」と家族や上司に相談した場合、「甘え」だと叱責されることも。たしかに、実績を積むことで知識や技術を習得し、やりたい仕事ができるようになったり、仕事が辛いと思わなくなったりすることもあるでしょう。

しかし、やりたくない仕事を耐え続けると、身体に不調をきたすこともあります。

(3)収入がなくなることが気がかり

当たり前のことですが、仕事を辞めると収入がなくなります。まとまった貯蓄や退職金などがあれば、しばらくの生活は安心でしょう。しかし、貯蓄や退職金がないと、生活が行き詰まってしまいます。

そういった今後の生活を考えて、仕事を辞めたくても辞められないという方も多いでしょう。

3.こんな症状が出たら注意!立ち止まるタイミングかも

ここでは、立ち止まるタイミングである注意すべき症状について紹介します。

仕事を辞める理由は人の数だけあり、1つの理由ではなく、さまざまな理由が複合的に組み合わさっていることもあります。「仕事を辞めたい」と感じた場合には、理由を客観的に考えてみましょう。自身の技量や知識不足が問題であれば、その点を補うことが先です。

ただし、責任感が強い方などの場合、仕事でのストレスが原因で、不調が起きていることもあります。そういった際には、一旦立ち止まる必要があるでしょう。

(1)イライラする

些細なことでもイライラして後輩にあたったり、仕事が手につかなくなったりするケースも。イライラするだけでなく、焦りや不安にかられる方もいます。

(2)気持ちが落ち込む

やる気がなくなり気持ちが落ち込むという症状が出る方も。無関心になったり、マイナス思考になったりするケースもあります。

(3)仕事でミスが増える

集中力が低下することで、仕事でミスが増えるケースも。ぼんやりしていることが増え、話しかけても的確な返事がない場合もあります。

(4)身なりを気にしなくなる

気持ちがふさぎがちになったり、ぼんやりすることが増えたりすると、身なりを気にしなくなることもあります。

(5)体調を崩す

精神症状として現れる方もいますが、体調面に変化が現れる方も。例えば、不眠や頭痛、吐き気、肩こり、腰痛、食欲不振・過食などです。

(6)休みがちになる

心と身体のバランスが崩れてくると、遅刻や欠勤が増えてきます。気持ちが落ち込みマイナス思考になったり、意欲がなくなったりすることで、会社へ行くことが億劫になってしまうのです。

4.退職前にできる解決策とは

最後に、退職前にできる解決策について見ていきましょう。

「仕事を辞めたい」と思ってすぐに行動したほうが良い場合もありますが、行動に移したあとで「辞めなければ良かった」と思うこともあります。解決できる問題であれば、解決して仕事を続けるということも可能です。

退職前にどういった行動をとると良いのかを紹介します。

(1)医師に相談

体調不良や精神的な落ち込み等がある場合は、まずは医師に相談しましょう。治療によって症状が改善することも。また、受診することで、他の病気が原因だとわかることもあります。

その他には、退職後にハローワークなどで支援を受ける際に、医師の診断書が必要になることもあるためです。

(2)家族や同僚に相談

家族や同僚に相談するのもおすすめです。人に悩みを相談することで、頭の整理や気持ちの整理ができることがあります。信頼できる人が近くにいる場合には、1人で抱え込まず頼ることも大切です。

(3)休職を活用する

「体調を崩す=退職」ではなく、休職制度を活用するのも有効です。精神的に辛い場合や体調を崩している場合は、休職期間を使って療養することで、仕事復帰できるようになるかもしれません。

また、退職してすぐに次の仕事が見つかるという保証はありません。休職期間に転職の準備をするというのも一つの方法です。

(4)カウンセリングを受ける

カウンセラーに相談することもおすすめです。うつ病が軽快したり、相談できる人がいることの安心感によって、「仕事を辞めたい」という気持ちがなくなったりすることもあるでしょう。

家族や友人に相談する方もいますが、心配するあまり「仕事を辞めるのはもったいない」や「収入は?今後はどうするの?」などと言われ、追い込まれることがあります。そのため、近しい人にこそ言えないという方も。

カウンセラーであれば、カウンセリングのプロのため、客観的に相談にのってもらえ、解決に向かうための力強いサポートを得られるという点がメリットです。

5.まとめ:まずは立ち止まって焦らず答えを出そう

「仕事を辞めたい」と感じると、すぐに行動に移す方もいますが、なかなか行動できずに心や身体を崩してしまう方もいます。勢いで退職すると、のちのち後悔するかもしれません。他方で、我慢し過ぎて、社会生活を送りづらくなっても困ります。

いずれの場合も、まずは立ち止まって現状把握することが最優先です。休職制度を活用したり、病院の受診やカウンセリングを受けたりすることで、心身のケアをしていきましょう。

当オフィスには、心身のケアを専門に行うカウンセラーが在籍しております。お気軽にご相談ください。

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