■概要
本セミナーは、臨床心理士や公認心理師などの心理職が日々行っている臨床実務に精神分析の知見や技術を活かすことができるようになることを目的としています。
精神分析は約100年前にフロイトが創始しました。当時の精神分析は1回50~60分のセッションを週6回も行っていました。また設定もカウチを用いた自由連想を行っており、対象者は非常に限られた人でした。しかし、現代ではそうした実践が行われていないわけではありませんが、非常にレアな実践になってしまっています。
現在の我々の普段の臨床は1回45~50分の対面での面接を週1回することも難しい状況になっており、隔週1回、月1回、オンデマンドといった低頻度の面接がメジャーになりつつあります。さらには、アウトリーチやコンサルテーションリエゾン、生活場面で行う臨床、ベッドサイドでの短時間の面接、グループへの心理教育、デイケアといったいわゆる枠構造がほとんど無い中での臨床実践が求められることも多いのが現状です。こうした時、精神分析の純粋な技法は適用不可能なものになってしまいます。
しかし一方で、精神分析のこれまで積み重ねてきた知見や知恵、技法は無意味なものではなく、応用しながら、現場に即しながら柔軟に適用していく実践も同時に積み重ねられてきました。本セミナーでは、そうした頻度が少ない面接やそもそも枠構造が緩い中での臨床に精神分析をどのように活かすのかについてレクチャーします。トピックとしては、見立て、マネジメント、関係性の理解、グループ力動、連携、逆転移の活用などについて取り上げる予定です。
普段の臨床に深みと手応えを得たいと考える現場の心理職の方やこれから現場に出て行こうとする若手の方などに参考になるようなセミナーにしていきたいと考えています。
下はレジュメの一部です。
下は動画の一部です。
■本セミナーで学べること
- 精神分析の基礎理論
- 精神分析の日常臨床への適用法
- 緩い枠構造での実践法
- 深みと手応えある実践法
- 困難なケースへの対応
■講師
北川清一郎 先生
- 所属:(株)心理オフィスK 代表取締役
- 資格:臨床心理士、公認心理師、日本精神分析学会認定心理療法士
- 学会:日本心理臨床学会、日本精神分析学会、日本精神分析的心理療法フォーラム、日本臨床心理士会
- 大学院:関西大学大学院
- 経歴:関西大学大学院を修了後、精神病院、精神科クリニック、開業オフィス、スクールカウンセラー、教育センター、大学相談室などを経て、2015年に個人オフィスを開業。2023年3月には個人事業主から株式会社に法人化。
■収録時間
約2時間
■アーカイブ視聴期間
無期限
■参加費
無料
■アーカイブ視聴
アーカイブ視聴はVimeoを用いています。視聴可能かどうかはこのテスト視聴のページをご覧ください。映像と音声がうまく再生できていればアーカイブは視聴可能です。
■参加資格
臨床心理士、公認心理師、医師、心理職、カウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、看護師、保育士、教師などの資格をもつ対人援助の専門家、大学院生など。
精神分析などに興味を持っていればどなたでも参加可能です。
■臨床心理士更新ポイント
臨床心理士の更新のために必要な要件を満たしてないので、ポイントは取得できません。
■申し込み期日
なし
■参加方法
実際は無料です。
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