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ゲーム依存症のカウンセリング・相談

ゲーム命が命取り

今となっては、子どもだけでなく、大人までもゲームをする人が増えています。また、スマホゲームが普及したことで、よりゲームというものが文字通り手放せなくなっているのではないでしょうか。

ここでは、ゲーム依存症とは何かについて解説していきます。

1.ゲーム依存症とは

ゲーム依存症とは、日常生活や学校生活、職業生活、人間関係、家族関係、体調、精神状態などに損なわれているにも関わらず、ゲームをすることを止めることができず、自分自身をコントロールできないことをさします。長時間にわたって、ゲームに没頭し、他の事柄に興味や関心、意欲を向けることができなくなり、ゲームが最重要事項になってしまいます。

それまで単なるゲーム好きとしてしか見られてなかったのですが、2019年に世界保健機関(WHO)によって、ゲーム障害という名称になり、精神障害の一つとして位置づけられました。

2.ゲーム依存症は病気なのか?

ゲーム依存症というものは、昔からささやかれてきた問題でした。ゲームばかりしている人に対し「あいつはゲーム依存症だ」と日常的にも使われていましたが、その「ゲーム依存症」という言葉に明確な定義はなかったように思います。単に「ゲームをしすぎている人」というニュアンスの言葉でした。

そのゲーム依存症が、実際に“病気”として認定されたのは、つい最近のことです。2019年にWHO(世界保健機関)がICD-11(国際疾病分類)の中に「ゲーム障害」を組み込みました。ICD-11というのは、全世界で共通の病気の基準を示したようなもので、お医者さんが、患者さんを診断するときにも用いるものです。その中の「ギャンブル依存症」と同じカテゴリーにゲーム依存症は位置づけられることとなりました。

簡単にまとめると、「ゲーム依存症は病気だ」と世界が認めたということです。ここで気をつけなければならないことは、「あいつは病気だ」というためだけに認定されたわけではなく、「苦しんでいる人がしっかり治療を受けられるように」という想いも込められ病気に認定されているということです。

3.ゲーム依存症のチェックリスト

ゲーム依存症のチェックリストです。質問項目に「はい」か「いいえ」でお答えください。

No.質問項目はいいいえ
1ゲームをしていないとき,頻繁にゲームのことを考える
2ゲームができないときに,頻繁にソワソワしたり,イライラしたりする
3過去1年間で,より頻繁に長い時間ゲームをしなければと思ったことがある
4過去1年間で,ゲームの時間を減らそうとしたがうまくいかなかったことがある
5過去1年間で,友人に会ったり,趣味や遊びをするよりもゲームを選んだことがある
6睡眠不足や仕事・家族への影響など,問題が生じているのに,長時間ゲームをしたことがある
7自分がどれくらいゲームしたのかを,家族や友人などに隠したり,嘘をついたことがある
8無力感や罪の意識,不安感を晴らすためにゲームをしたことがある
9ゲームのために人間関係を危うくしたり,失ったことがある
10過去1年間で,ゲームのために勉強ができなかったことがある(成績が落ちた,集中できない)
合計得点:

合計得点が5点以上であれば、ゲーム依存症の疑いがあります。

4.ゲーム依存症の特徴と症状

では、実際、どういう人がゲーム依存症とされるのでしょうか。ゲームに全く触れていない人を探す方が難しい現在において、ゲーム依存症の人と、そうでない人との境界はどこにあるのでしょうか。

先ほどのICD-11の診断基準をまとめてみると、以下のようになります。

  1. 自分でゲームの時間と頻度を制御できない
  2. ほかの何よりもゲームを優先する
  3. 悪影響が出ているのにもかかわらずゲームをし続ける。

このような状況が12か月以上続いて、個人、家庭、社会、職業などにおいて支障が出ているときに「ゲーム依存症」という診断に至ります。

他の精神疾患でも同じことが言えるのですが、診断において最も重要なことは「日常生活に支障が出ているか」という点です。極端に言えば、どれだけゲームをしていようと、社会的に生活ができていれば病気として診断されることはほぼないということです。

社会生活が阻害されている状態というのは、例えば、「深夜にゲームをしすぎて、翌日学校や仕事にいけない」「体調を崩してまでゲームをしている」などです。つまり、生活をするうえで問題が発生しているのにも関わらずゲームをし続けているか、社会的に生活できているうえでゲームをしているか、そこに病気とそうでない人の境界があるということです。

5.ゲーム依存症の原因

心理学の用語で、人の行動を強めるものを【強化子】といいます。人は、いい結果が得られたらそれを続けます。ゲームには、その強化子がたくさん組み込まれているのではないかと考えられます。

ゲームの中のキャラクターは多くの場合レベルアップします。それは一つの強化子だといえます。クリアしたときの達成感も強化子です。レアなアイテムを見つけることも強化子です。友だちと楽しくやりとりできることも、ゲームがうまくなることも強化子といえるでしょう。

強化子を得れば得るほど、我々の脳はゲームを求めてしまうようになります。それがゲームを続けてしまうメカニズムです。

しかしながら、みながみんな、そのような状況に陥るわけではありません。その人がおかれている環境も深く関係していると考えられます。なぜ、その人がゲーム依存症になってしまったか、そこを紐解く中に治療への兆しがあるかもしれません。

以下の図はゲーム依存症に陥ってしまう悪循環について描いたものです。

ゲーム依存症のメカニズム

6.ゲーム依存症の治療

(1)ゲーム依存症の問題

ゲーム依存症に関して悩まれている人には、「子どもや身近な人がゲームにのめり込んでしまって困っている」という方と、「自分自身がゲームから逃れられなくて困っている」という方がおられると思います。しかし、ゲームは楽しいものですから、後者のようにゲーム依存症の人自身が、自らカウンセリングに訪れることは稀でしょう。

これは他の依存症にもいえることですが、依存症の場合、本人が困っていないケースが多いのです。それゆえ、「治療にそもそも結び付くか」というところが一番難しくなってしまいます。

ここで大切なことは、ゲーム依存症の何が問題であるかをしっかりおさえておくことです。ゲーム依存症で問題なのは「ゲーム自体」ではなく「それによって生活に支障が出ている状態」なのです。もし、身近にゲーム依存症の傾向がある人がいたとして、ゲーム自体が悪いというように言ってしまうと、治療にはつながらなくなってしまうでしょう。

そして、本当にゲーム依存症から回復させたい人がいるならば、単にゲームをすることを禁止したり強制的にやめさせたりする介入はしない方がいいと思われます。むしろ、関係性を悪くしてしまうだけです。

力ずくで治るようなものでしたら、そもそも病気とは呼ばれないでしょう。「依存症の人は意志が弱いだけだ」とよく誤解されますが、意志でどうにかなるものではありません。

(2)ゲーム依存症の治療の目標

まず、重要な視点として、ゲーム依存症の回復は「やめさせる」より「うまい付き合い方を模索する」という方向性で取り組むということです。

薬物依存やアルコール依存では、それらの物自体が健康を害するものですから、完全にやめることを目指しますが、ゲーム依存症の場合は、先ほども述べたようにゲーム自体が害であるわけではないので、本人がうまくゲームと付き合えて社会生活が送れるのであればそれでいいわけです。

(3)ゲーム依存症のカウンセリング

ゲーム依存症の治療にはカウンセリングが必要になってきます。具体的には、認知行動療法的な介入が効果的であると考えられます。

ゲーム依存症の人は、自分自身が一日のうちにどれだけゲームをしているか意識せずに過ごされている場合がほとんどだと思います。まずはそこをカウンセラーとともに確認していくことになります。ゲームをやめるやめないの話は一旦置いて、ただ時間をはかってきてもらいます。表を作って、グラフで時間を記録し可視化しておくとより効果的でしょう。不思議なことに、毎日時間を意識して計測しているだけで、ゲーム時間が減っていく場合もあります。

この作業によって、一日の平均的なゲーム時間がわかれば、そこでようやく「どれくらいに減らせそうですか」という話になっていきます。この際も、カウンセラーが一方的に決めるのではなく、一緒に目標設定をしていくことになります。「今すぐにやめる」ではなく、「長いスパン」で取り組んでいきましょう。

加えて、グループカウンセリングが導入される場合もあります。ひとりでゲーム依存症の治療にとりくむのは、孤独で辛い作業と感じられることもあります。依存症の治療には仲間の存在が大切になります。ともに回復を目指す仲間同士で語り合い、情報を共有することは大きな支えとなるでしょう。

(4)ゲーム依存症の家族への支援

ゲーム依存症で問題となるのは、ゲーム依存症の本人だけではありません。ゲーム依存症の人が生活できている背景には、周りの人がゲーム依存症の維持を手助けしてしまっているからです。本当に誰も手助けしない状況になれば、ゲーム依存症の人はどうにか自分の力でやっていくしかなくなります。

そのように考えると、周りの手助けがゲーム依存症からの回復を妨げているともみえてきます。すなわち、「共依存」的な関係性がそこにあるということです。

例えば次のような状況が考えられるでしょう。

部屋から出てこない

心配だからご飯を部屋にもっていく

余計にゲームをやめる必要性がなくなる

このような手助けは、問題をより深刻にしてしまいます。とはいえ、放置していれば良いというものではありません。

周りの人はすべてを手助けするのではなく、「本人が【自分の力】で生活を送られるようなサポート」をする必要があるといえるでしょう。

7.ゲーム依存症について相談するには

ゲーム依存症というものが病気に認定されて間もない今だからこそ、このゲーム依存症の何が問題であり、どうすれば回復できるのか、しっかり見据えていく必要があります。本来、ゲーム文化は我々の生活を豊かにするためにあるようなものですから、それによって社会生活が送れなくなってしまっては元も子もありません。上手に付き合っていきたいものです。

そのために、ゲーム依存症から回復し、適度にゲームを楽しめるようになるために、時には専門家に相談しなければならないこともあるでしょう。当オフィスではゲーム依存症についての相談やカウンセリングを行っています。ご希望の方は下の申し込みフォームからお問い合わせしてください。

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