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複雑性PTSDのカウンセリングと接し方

繰り返される深い傷つき

複雑性PTSD(C-PTSD、Complex post-traumatic stress disorder)とは、長期的かつ繰り返しトラウマを受けた後に生じる身体的・精神的症状の総称です。

本記事では、複雑性PTSDの概要、診断基準、特徴、原因、治療、カウンセリングなどについて解説していきます。

複雑性PTSDとは

階段で泣く女性

複雑性PTSDとは、長期にわたる身体的、感情的、または性的な虐待や、繰り返される精神的虐待など、慢性的なトラウマ体験が原因で発生する心的外傷後ストレス障害(PTSD)の一種です。従来のPTSDとは異なり、トラウマの種類や発生時期、回数、加害者との関係が異なるため、症状も複雑で重篤である傾向があります。治療には、専門の心理療法や薬物療法が用いられます。

元々、戦争体験や事故、レイプなどの体験から生じる心の被害はPTSDとしてDSM-Ⅲにて記載されるようになりました。その後、PTSDへの研究を進める中で、精神科医のJudith Hermanなどが、虐待やDVなどの長期間、繰り返し生じる心への被害体験を複雑性PTSDという概念として提案しました。

現在では、複雑性PTSDはDSM-5(精神疾患の診断と統計のマニュアル 第5版)には記載されていない一方で、WHOが作成するICD-11(国際疾病分類の第11版)には記載されている診断です。

そもそものトラウマについては以下のページで解説しています。

よくある相談の例(モデルケース)

30代の女性

Aさんの幼少期の家庭は経済的には安定していたものの、父親は非常に厳格で、日常的に叱責や罵声を浴びせることがありました。一方で母親は父親に従順で、子どもたちが父親から厳しく叱られる様子を見ても何も言わず、時には「お父さんに逆らわないで」と諭すこともありました。両親からの愛情をAさんはあまり感じることができませんでした。Aさんは3人兄弟の長女として、家事や弟妹の世話を任されることが多く、自分の感情を押し殺して家族のために行動することが求められていました。

中学生になると、Aさんは友人関係でもトラブルを経験しました。友人からのいじめが始まり、「誰も自分を理解してくれない」という孤独感を深めました。こうした状況は高校時代まで続き、Aさんは次第に感情を表に出すことが難しくなり、誰にも頼れないまま心に蓋をするような状態になりました。

大学進学後は自由な生活を得たものの、自己肯定感の低さから人間関係に困難を感じる場面が多く、恋愛関係では相手に過剰に依存してしまうことが繰り返されました。また指導教官からはハラスメントもありましたが、誰にも相談をすることはできませんでした。社会人になってからも、職場での人間関係に苦しみ、些細な指摘にも過剰に反応してしまい、自分を責めることが続きました。ある日、上司からの叱責をきっかけに過呼吸を起こし、心療内科を受診しました。

心療内科では「適応障害」と診断され、薬物療法を開始しましたが、根本的な症状の改善は見られませんでした。その後、専門のカウンセリングを受けるよう勧められ、当事務所に相談に訪れました。

初回のカウンセリングでは、Aさんはこれまでの生い立ちや現在の状況について語るうちに涙を流し、「自分の感情を出すことが怖い」と話しました。カウンセラーは、安全な場であることを強調しつつ、Aさんが自分の感情をゆっくりと探れるようなサポートを行いました。また、彼女の幼少期から続く自己否定的な思考パターンについて少しずつ気づきを促しました。またカウンセリングの中で複雑性PTSDの程度を測定するためにCAPS(PTSD臨床診断面接尺度)なども実施しましたが、いずれも結果は複雑性PTSDであることを示唆していました。

1年間のカウンセリングを通じて、Aさんは自分が抱える過去のトラウマや、それが現在の人間関係や自己評価にどのように影響しているかを理解するようになりました。感情調整のための具体的な技法(マインドフルネスやグラウンディング)も取り入れることで、ストレスに対処する力が向上しました。また、カウンセリングの過程で、「自分は子どもの頃、親からの愛情を得るために努力しすぎていた」という気づきが得られ、それをきっかけに自分自身を許す感覚が芽生えました。

現在、Aさんは以前よりも落ち着いて職場でのコミュニケーションを取れるようになり、恋愛関係でも自分の思いを素直に伝えることができるようになっています。「過去を振り返るのは怖かったけれど、自分を知ることができて良かった」と話し、カウンセリングを卒業しました。

複雑性PTSDの原因

解離現象について

複雑性PTSDの症状は幼少期からの虐待やDV、いじめ等の長期的・反復的なトラウマ体験により引き起こされると言われています。

トラウマ体験は繰り返し経験されていれば、発症はいつであるかは問いません。つまり、トラウマ体験の直後の場合もあれば、トラウマ体験から数年後に突然発症する場合もありえます

原因となるトラウマ体験は何度も起こる出来事であるため、当事者にとっては切り離し難い特徴もあります。

モデルケースのAさんの幼少期には心理的虐待やネグレクトなどありましたし、子ども時代にはいじめがあり、大学ではハラスメントもあり、何重ものトラウマを受けていました。これらが複雑性PTSDの原因になっていたと推測されます。

複雑性PTSDと関わりの深い精神障害

泣いている少女複雑性PTSDは広範な症状がある上、他の精神障害と似ているところもあります。ここではその中でも主にうつ病、パーソナリティ障害、愛着障害を取り上げます。

(1)うつ病

うつ病は気分の落ち込みや意欲の低下、不眠、食欲低下などが症状としてみられる精神障害の一つです。複雑性PTSDでもこうした抑うつ症状がみられることが多く、最初はうつ病と誤診されることもあります。

うつ病については以下に詳しく解説しています。

(2)パーソナリティ障害

パーソナリティ障害とは対人関係の不安定さや衝動性の高さ、気分の変動の激しさなどを見られる精神障害の一つです。パーソナリティ障害と診断された人のなかで被虐待体験を持つ割合は非常に高く、また、同時に被虐待の経験のある人の中にはパーソナリティ障害と診断される人の割合が非常に高いです。

つまり、複雑性PTSDとパーソナリティ障害は原因も症状も非常に似ているということです。そうしたパーソナリティ障害の詳細は以下をご覧ください。

(3)愛着障害

愛着障害は幼少期における養育者との関係が過酷であったり、複雑であったりする場合におきる障害です。複雑性PTSDでは多くの場合、愛着の問題を抱えています。そのため、複雑性PTSDと愛着障害は重複していることも稀ではありません。

その愛着障害については以下のページをご覧ください。

複雑性PTSDとPTSDの違い

花冠をかぶる少女

複雑性PTSDとPTSDはどちらもトラウマ体験後に引き起こされる症状であり、共通する症状も多いですが、トラウマ体験の扱いに差があります。

(1)自己組織化の障害とは

PTSDの場合は災害や事故、レイプ等の単発的・一時的なトラウマ体験による症状を指し、複雑性PTSDの場合は幼少期からの虐待や学生時代に続いたいじめ、慢性的なDV等の何年も続くような長期的・反復的なトラウマ体験による症状と分けることが多いです

また、複雑性PTSDの診断基準にあるように、トラウマの再体験、トラウマ体験の回避、持続的な過覚醒状態等PTSDと共通する症状もありますが、複雑性PTSDには自己組織化の障害がPTSDにはない特徴となっています

自己組織化の障害とは以下の3つのことを指します。

  • 感情制御困難
  • 否定的自己概念
  • 対人関係障害

自己組織化の障害の具体的な症状には以下のような例があります。

  • 感情のコントロールができず、激しい自己嫌悪や罪悪感がある。
  • 自身に対して強い羞恥心や自責を感じる。
  • 自己否定や疑心暗鬼により孤立や引きこもりの状態に陥る。
  • 希死念慮の出現。
  • 自傷行為や過食、依存等の問題行動で感情のコントロールまたは感覚麻痺を引き起こそうとする。

Aさんは感情の抑えがきかないこともありましたし、過度に自分を責めることもありました。さらに人間関係は不安定でもありました。こうしたことから自己組織化の障害があると推測できます。

(2)複雑性PTSDの診断基準

複雑性PTSDを診断するための診断基準は、ICD-11によると以下のような基準があります。

  • 症状は、長期間に及ぶ家庭内暴力や幼少期からの虐待等の逃れがたい状況で、繰り返し顕著な脅威や恐怖を感じる出来事の体験後に現れる。
  • 診断は、PTSDにみられるトラウマの再体験、トラウマ体験の回避、持続的な過覚醒状態等の症状に加え、以下のような特徴もみられる。
  • 感情のコントロールの困難さ。
  • 持続的な対人関係の維持や、他者へ信頼を抱く困難さ。
  • トラウマ体験に関する恥や罪悪感、後悔等の感情より、否定的な自己認知や無価値観が生じる。
  • 症状は、個人の情緒や日常生活、集団生活等で重大な機能不全を引き起こす。

出典:ICD-11

複雑性PTSDの特徴とされる感情調整の困難さや対人関係への困難さ、自身への否定的自己認知の3つの主症状は、自己組織化の障害(DSO、Disturbances in Self-Organization)とも呼ばれています。

Aさんの状態は診断基準からするとその全てに該当しています。

(3)PTSDの診断基準

複雑性PTSDと類似性があるとされるPTSDについては、ICD-11によると以下のような診断基準があります。

  • 症状は、顕著な脅威や恐怖を感じる出来事の体験後に、以下の3つの症状として現れる
    • トラウマの再体験(現実場面でトラウマ体験のフラッシュバックや、悪夢としての想起、トラウマ体験の反復的な侵入症状)
    • トラウマ体験の回避(トラウマ体験に関連する記憶や思考、感情を呼び起こす人や場所、行動、物、状況等を回避する。または回避しようと努力する)
    • 持続的な過覚醒状態(トラウマ体験後に生じる激しい怒り、無謀な自己破壊行動、過剰な警戒や驚愕反応、睡眠や集中の困難さ等)
  • 症状は少なくとも数週間は継続して見られ、日常生活に重大な支障をきたす

出典:ICD-11

PTSDはDSM-5にも診断基準が記載されており、1ヶ月未満の症状の場合は急性ストレス障害(ASD、Acute Stress Disorder)と診断される場合があります。心身への強い危機から生じる症状がある場合は、PTSDや複雑性PTSDの可能性があるかもしれません

(4)複雑性PTSDとPTSDの違いのまとめ

この二つの違いを表で比較します。複雑性PTSDには感情制御困難、否定的自己概念、対人関係障害の3つがあることが特徴として挙げられます。

表1 複雑性PTSDとPTSDの違い

説明 複雑性PTSD PTSD
トラウマ体験 死や身体の危険に直面するような出来事に遭遇すること 反復的・持続的 単回性

主症状

侵入体験 過去のトラウマをありありと思い出し、その時の苦痛や不快さを再体験すること
回避 トラウマを思い出すような場所や出来事を避けること
過覚醒 緊張や不安、過敏性、警戒心、焦燥感など身体の覚醒水準が高くなること

自己組織化の障害

感情制御困難 感情が不安定になり、時には高ぶり、自身をコントロールできなくなること ×
否定的自己概念 自分自身を過度に否定的に考えてしまい、無価値観や自信喪失、恥辱感などが強くなること ×
対人関係障害 他者との距離の取り方が極端になり、過度に従順になったり、反対に過度に警戒的になってしまうこと ×

これらと関連のあるフラッシュバックや子どものトラウマについては以下のページをご覧ください。

複雑性PTSDのチェックリスト

川を眺める少女

複雑性PTSDはまだ研究途上の概念であり、心理尺度やチェックリストといったものはありません。しかし、一方で、PTSDについてはいくつかの心理尺度やチェックリストはあります。

いずれも著作権の関係からここでは掲載することはできませんので、リンク先のホームページや書籍を参照してもらえたらと思います。

こうしたチェックリストなどで複雑性PTSDかどうかを確認した後は、どのような治療を受けるのかがテーマとなります。

AさんのカウンセリングでもCAPS(PTSD臨床診断面接尺度)などの検査を実施していました。

複雑性PTSDの治療

たたずむ女性

複雑性PTSDの治療には、激しい気分の落ち込み等の精神症状に焦点を当てた薬物療法と並行し、トラウマ体験に焦点を当てた心理療法が有効と考えられています。

薬物療法の場合は、PTSDの選択薬となりやすいSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の利用検討が多く、不安や抑うつ気分の緩和に役立ちます。過覚醒状態へのアプローチとして抗不安薬や睡眠薬の処方も考えられますが、耐性ができやすく、依存傾向もみられるため、これらの利用は医師とよく相談することをおすすめします。

表2 複雑性PTSDに使用されやすい薬剤例

系統 製品名 商品名
SSRI パロキセチン パキシル
エスシタロプラム レクサプロ
フルボキサミン ルボックス/デプロメール
セルトラリン ジェイゾロフト

心理療法の詳細は後述しますが、心の深い傷を癒すためには信頼できるカウンセラーや医師との関係性が重要となってきます。複雑性PTSDは長期的に形成された症状であるため、改善にも時間を要すると考えることが妥当でしょう。

Aさんは最初は心療内科で薬物療法を受けていましたが、残念ながら顕著な改善はありませんでした。

複雑性PTSDのカウンセリング

花を眺める女の子

複雑性PTSDは、PTSDのカウンセリング同様に認知行動療法やEMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing、眼球運動による脱感作と再処理法)のアプローチがあります。

また、認知行動療法の1種としてSTAIR(Skills Training in Affective and Interpersonal Regulation、感情調整と対人関係調整スキルトレーニング)とNST法(Narrative Story Telling、ナラティブ・ストーリー・テリング)が有効と考えられています。

Aさんはこうした専門的な技法は用いず、一般的なカウンセリングを行いながら、認知行動療法などの要素を取り入れながら進めていきました。

(1)認知行動療法

認知行動療法は、カウンセラーとのセッションを通して自らの認知や思考、行動の歪みを理解し、より適切な状態へと修正していく作業を行います。

複雑性PTSDの人は長年のトラウマ体験から認知の偏りが生じやすいため、症状がトラウマ体験から引き起こされていることを認識できるようなサポートを目指します

認知行動療法の詳細は以下のページをご覧ください。

(2)EMDR

EMDRは暴露療法の1種であり、トラウマ体験を想起した状態で眼球運動を行うことで脳を刺激し、精神症状の改善を試みます。具体的なメカニズムには諸説ありますが、トラウマ体験を慣らす効果が期待できます。

EMDRの詳細は以下のページをご覧ください。

(3)STAIR&NST法

STAIRでは感情と対人関係に焦点を当て、NSTではトラウマ体験に焦点を当て、症状改善の段階を細かく設定することで、個々人のペースで着実に改善を試みます。傾聴や共感的理解から始め、治療計画を共有し、ストレスコーピングやロールプレイ、心理教育等で時間をかけて症状と向き合うサポートをしていきます

複雑性PTSDの改善に期待できる各心理療法が可能なカウンセラーが医療機関にいるかを確認することも、大切な作業の1つでしょう。

複雑性PTSDについてのよくある質問


複雑性PTSD(Complex Post-Traumatic Stress Disorder)は、長期間にわたる反復的なトラウマ体験、例えば虐待や拘束などによって引き起こされる精神的な障害です。通常のPTSDの症状に加えて、感情のコントロールが難しくなったり、自分に対する否定的な考えが強まったり、人間関係で問題が生じやすくなるといった特徴があります。


複雑性PTSDの主な症状には、以下のものがあります:

– 感情のコントロールが難しくなる
– 自分に対する否定的な考えや感情が強まる
– 他人との関係で問題が生じやすくなる
– トラウマ体験の再体験(フラッシュバック)
– トラウマに関連する状況や場所を避ける
– 常に緊張している感じや過敏さ

これらの症状が日常生活に支障をきたす場合、複雑性PTSDの可能性があります。


複雑性PTSDは、長期間にわたる反復的なトラウマ体験が原因で発症します。具体的には、以下のような状況が挙げられます:

– 長期的な身体的、性的、または心理的虐待
– 戦争や紛争地域での生活
– 拘束や監禁状態の継続
– 人身売買や強制労働の被害

これらの持続的なストレスや恐怖の体験が、複雑性PTSDの発症につながります。


複雑性PTSDの治療には、主に以下の方法があります:

– 心理療法:専門のカウンセラーやセラピストとの対話を通じて、感情の整理やトラウマの克服を目指します。
– 薬物療法:必要に応じて、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることがあります。
– 自己ケア:リラクゼーション法やストレス管理の技術を学び、日常生活でのストレスを軽減します。

治療は個々の状況に合わせて行われるため、専門家と相談しながら進めることが重要です。


複雑性PTSDは適切な治療とサポートを受けることで、症状の改善や回復が可能です。心理療法や薬物療法、そして自己ケアの実践を組み合わせることで、日常生活の質を向上させることができます。回復には時間がかかることもありますが、専門家の支援を受けながら継続的に取り組むことが大切です。


PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、単発的な強いストレスやトラウマ体験によって引き起こされる障害です。一方、複雑性PTSDは、長期間にわたる反復的なトラウマ体験が原因で発症します。複雑性PTSDでは、PTSDの症状に加えて、感情のコントロールが難しくなったり、自分に対する否定的な感情が強まったり、人間関係での問題が生じやすくなるといった特徴があります。


複雑性PTSDの診断は、以下の症状が持続的に存在し、日常生活に支障をきたしている場合に考慮されます:

– トラウマ体験の再体験(フラッシュバック)
– トラウマに関連する状況や場所の回避
– 常に緊張している感じや過敏さ
– 感情のコントロールが難しい
– 自分に対する否定的な感情や自己評価の低下
– 他人との関係での問題

これらの症状が確認された場合、専門家による詳細な評価と診断が必要です。


複雑性PTSDの方と接する際には、以下の点に注意すると良いでしょう:

– 理解と共感:相手の経験や感情を理解し、共感する姿勢を持つことが大切です。
– 安心感の提供:安全で安心できる環境を提供し、無理に話を聞こうとせず、相手のペースに合わせましょう。
– サポートの提案:適切な治療やサポートが受けられるよう、専門機関への相談を勧めると良いでしょう。
– 焦らず待つ:回復には時間がかかることがありますので、相手のペースを尊重することが重要です。

無理をさせず、温かく見守ることが複雑性PTSDの方を支えるポイントです。


子どもの場合、複雑性PTSDの特徴は以下のような行動や感情の変化として現れることがあります:

– 極端な不安感や恐怖感を示す
– 突然の感情的な爆発や自己制御の困難さ
– 信頼関係を築くことが難しい
– 夜驚症や悪夢
– 過去の出来事について口を閉ざす
– 学校や家庭での集中力の低下や問題行動

子どもがこうした症状を示した場合、早期に専門家へ相談することが重要です。


複雑性PTSDを完全に予防することは難しいですが、以下の方法でリスクを軽減できます:

– 早期の支援:トラウマ体験直後に適切なカウンセリングやサポートを受けることが重要です。
– ストレス管理:日常生活でのストレスを軽減する方法を学び、心の健康を保ちます。
– 信頼できる関係性の構築:支えとなる家族や友人との良好な関係を築くことで、孤立感を減らします。
– 教育と啓発:トラウマの影響について理解を深めることで、適切な対応ができるようになります。

これらの取り組みが、トラウマ体験後の精神的な健康を守る助けとなります。

複雑性PTSDのカウンセリングを受ける

屋上でうなだれる女性

複雑性PTSDの概要、診断、原因、特徴、治療、カウンセリングなどについて説明しました。複雑性PTSDは比較的最近に出てきた新しい概念です。もし、ご自身やご家族が複雑性PTSDかもしれないと思われた時には、当オフィスにカウンセリングや相談のお申し込みをしていただけたらと思います

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