カウンセリングや心理療法、専門療法の一覧です。
目次
1.本人向けカウンセリング
心理療法の基礎をなす技法です。クライエントの話を傾聴し、受容し、一緒に問題や解決を考えていきます。話をするだけで困りごとが解決していくことも意外とあります。
2.家族向けカウンセリング
相談内容に書いた引きこもりや不登校などでは典型的ですが、クライエントさん本人が外出できなかったり、何らかの事情で通院・受診ができないときもあります。しかし、一部を除き、多くの医療機関では本人が受診しないと受け付けてくれないことが多いかもしれません。そのため、外出できないクライエントさんを抱えて家族は非常に困ってしまうことになります。当オフィスでは、もし、本人が外出できなくても家族の方だけで来室してくださっても構いません。家族としてどのように対応すれば良いのかの相談に乗ることが可能です。
また、夫婦関係や親子関係で困られている方もおられるかと思います。厳密な家族療法というものはできませんが、家族や夫婦が同席し、一緒に問題を解決するために相談にのることもできます。
3.夫婦カウンセリング(カップルカウンセリング)
夫婦やカップルの問題を解決するために行うカウンセリングの形態です。多くは夫婦やカップルが一緒にカウンセリングを受けますが、時にはどちらか一人だけが受けることもあります。夫婦間・カップル間の性の問題、価値観の問題、コミュニケーションの問題などを解決します。
4.精神分析的心理療法
数ある心理療法の中でも比較的古くからある伝統的な技法です。主に無意識を想定し、無意識の不具合が現実の様々な困難を作っている、という観点から心理療法を行います。症状を消去するというよりも、心の在り方や情緒体験そのものを変革します。そのことにより、豊かな心、余裕のある心、深みのある人生を目指す技法と言えます。ちなみに、教育分析や個人分析を行う場合には、この精神分析的心理療法を行いますし、スーパービジョンの場合には、この精神分析的視点からとなります。
5.認知行動療法
認知(物のとらえ方、考え方)と行動を変化させることにより、様々な問題ごとや困難、症状を改善していく技法です。どちらかというとトレーニングに近いイメージです。
6.EMDR(眼球運動による脱感作と再処理療法)
心理療法の歴史の中で比較的、最近開発された心理学的技法で、特にPTSD(心的外傷後ストレス障害)や解離性障害、トラウマ関連障害に特化した技法です。
→EMDR(眼球運動による脱感作と再処理療法)の詳細について
7.リワーク・復職支援
様々なストレスによって精神症状が出て、それによって仕事ができなくなってしまうことはしばしば起こります。そのため、休業や休職をすることになります。そして体調が戻り、職場に復帰することになります。しかし、休業・休職中に何をするのか、復帰する際に何を気をつけるのかによって、スムーズに職場に復帰できるかどうかが変わってきます。うまく復帰できずに、職を失ってしまう方もそれなりにいます。ここでは職場へのスムーズな復帰をするために何が必要なのかを書いていきたいと思います。
8.発達支援・発達相談
子どもの発達や成長、育児についての相談を受け付けています。最近は自閉スペクトラム症やADHDといった発達障害と言われる子どもが多くなっていると言われています。実際の診断がつくのはその中でも一部でしょう。ただ、診断はつかなくても、発達に偏りがあったり、不全があったりすると、家庭の中や学校の中、社会の中で不適応になったり、問題が発生したりする場合もあります。
そうした時に、セオリーとまではいかなくても、ある程度の対応のコツ、対処のコツがあるので、それを実践するだけでも、子どもの言動は大きく変化します。そうした関わりのコツについて相談を受け付けています。
9.グリーフケア
身近な家族や恋人、友人を亡くした体験により、深い哀しみを抱えてしまった人に対して援助する方法のことをグリーフケアと言います。
10.トラウマインフォームドケア
トラウマインフォームドケアとは、トラウマの知識や対処法を身に着け、対象者に対してトラウマがあるかもしれないという前提の下で支援をする枠組みや姿勢、態度のことです。
11.リラクゼーション法
リラクゼーション法とは、身体の硬直や緊張などを直接的に和らげ、それにより、精神的な不安をコントロールすることです。
12.家族療法
家族療法とは、個人ではなく、家族全体を対象にして介入するカウンセリング技法の一つです。
13.フォーカシング
フォーカシングとは、内的な体験や思い、情緒を大切にし、それに触れていこうとする心理療法の一種です。
14.ゲシュタルト療法
パールズが創始したカウンセリングで、「今ここ」や気付きを重視する人間性心理学に属するカウンセリングです。エンプティ・チェアや夢ワークなどの技法があります。
15.対人関係療法
対人関係の修復や変化を通して、うつ病などの治療をおこなうカウンセリングです。エビデンスがしっかりとあり、効果が実証されています。
16.動機づけ面接
動機づけ面接とは動機づけが低いとされるアルコール依存症の治療の中で開発されてきたカウンセリングの一つです。動機づけを高め、治療に意欲的になってもらうために使用されます。
17.ペアレント・トレーニング
ペアレント・トレーニングとは発達障害など、困難を抱える子どもの育児や養育をする親に対して支援する方法の一つです。子どもに対する対応の仕方をグループで学ぶことで、より良い関係を作ることができます。