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自律神経失調症のカウンセリング・治療・治し方

心身のバランスが

自律神経(交感神経と副交感神経)のアンバランスや崩れによって引き起こされるのが自律神経失調症です。主にストレスや社会環境が要因と言われていますが、ここでは、こうした自律神経失調症について解説します。

1.自律神経失調症とは

寝ている人

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、さまざまな症状が現れる疾患です。症状には動悸、めまい、息切れ、頭痛、吐き気、下痢、便秘、手足のしびれ、冷や汗、顔面蒼白などがあります。症状の原因はさまざまで、ストレスや過労、不規則な生活、運動不足、栄養不良などが挙げられます。治療には、ライフスタイルの改善、運動、食生活の改善、ストレスマネジメントなどが有効です。また、症状が重い場合には、症状に応じた薬物療法も行われることがあります。

自律神経失調症では、交感神経と副交感神経という逆の働きをする2つの自律神経のバランスが崩れることによって起こります。原因として、不規則な生活・ストレス・更年期障害・先天的要因などが挙げられ、近年ストレス社会と疾患の認知により患者数が増加しています。

初発の症状として全身倦怠感・不眠・頭痛・動悸・息切れ・めまい・のぼせ・立ちくらみ・下痢や便秘・冷えなど多岐にわたる身体症状があらわれます。そして、長期化することで情緒不安定やイライラ、不安、焦燥、うつなど精神症状も併発し複雑化することが知られています。治療法として、ストレス軽減を目的に生活リズムの改善や体質改善を目的にした漢方治療などが有効とされています。

自律神経失調症とは確立した診断基準がありません。自律神経系の不定愁訴があり、その症状が一般的な西洋医学的な疾患概念にあてはまらない場合、除外診断でこの病名(病態名)となることが多いです。

現在の報告では、好発は思春期から40歳台の女性とされており、疾患にハイリスクな性格について明らかになりつつあるものの、有病率・地域差・罹患期間・死亡率など過去の報告からは明らかではありません。

また、自律神経失調症は自覚症状が収まることで治ったと思えるかもしれません。一方、精神症状の場合には、軽快したかが正直分かりにくく、症状に波があることも少なくありません。日々の病状や身体の状況、気持ちの変化をカレンダーやメモに記録することで、経過を自分自身でも観察することが可能になります。

同じ症状を複数の医療機関で診てもらいまわるドクターショッピングは、自律神経失調症を悪化させるケースも少なくありません。

自律神経失調症は身体表現性障害の下位カテゴリーです。身体表現性障害についての詳細は以下をご覧ください。

2.自律神経失調症チェックリスト

嘆く女性自分自身が自律神経失調症かどうかを以下のチェックリストで調べることができます。

No. 症状 ある ない
1 よく頭痛やめまい、耳鳴りがする
2 胸が圧迫される感じや苦しい感じがある
3 脈拍が早い、動悸がする
4 手足が震える
5 便秘や下痢になりやすい、または繰り返している
6 全身がだるい
7 手足がしびれる
8 胃の調子が悪く、食欲がわかない、胸やけや吐き気がする
9 肩こりや腰痛が解消しない
10 朝、起きるのがつらい
11 寝ても寝ても疲れがとれない
12 喉に違和感がある
13 不安、イライラすることが多い
14 気分が憂うつである
15 集中力が続かない
16 怖い夢を頻繁に見る、金縛りにあう
17 風邪でもないのに咳がでる
合計得点:

合計得点が3点以上であれば自律神経失調症の疑いがあるかもしれません。

3.自律神経失調症の原因

似ている6人の女性自律神経のバランスが乱れる原因には、以下の単一もしくは複数の要因がからみあっていると言われています。

(1)過度なストレス

仕事においては、仕事内容・対人関係などによる精神的ストレスがあります。プライベートにおいては、異性同性問わず対人関係のストレスが原因となることが多いです。

(2)生活のリズムの乱れ

夜更かしや夜間勤務による生活リズムの乱れ、人体の生理的リズムを無視した空間での生活やライフスタイル、不規則な食生活や嗜好品(過度な飲酒・喫煙)が原因となることが多いです。

(3)ストレスに弱い性格

環境の変化に弱い、感情処理が下手、気持ちの切り替えが下手、人の評価を気にしすぎるなど神経質な性格や、人と信頼関係を結ぶのが苦手、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力が弱い性格もハイリスクです。

(4)女性ホルモンの影響

女性ホルモンのリズムが変化にカラダが順応できない時、自律神経失調症に陥りやすいため女性に多い傾向があります。

4.自律神経失調症の種類

街灯の下の女性自律神経失調症には、大きく分けて4つのタイプがあります。

(1)本態性自律神経失調症

子どもの頃からの、自律神経の調節機能が乱れやすい体質であることが多いです。体力に自信がない虚弱体質の人や、低血圧の人に多く見られます。反面では、日常生活のストレスもあまり関係しないです。

体質を改善するための食事、睡眠、運動、休息などの生活習慣を見直すことが大切です。

(2)神経症型自律神経失調症

心理的な影響が強いタイプです。自分の体調の変化に非常に敏感で、少しの精神的ストレスでも体調をくずしてしまいます。

感受性が過敏で、その移り変わりがカラダに症状として現れます。神経症との境界はあいまいです。

(3)心身症型自律神経失調症

日常生活のストレスが原因です。身体と精神の両面に症状があらわれます。自律神経失調症の中で、約半数を占めるもっとも多いタイプです。

几帳面で努力家のまじめな性格の人が我慢しているうちに、自律神経に変調をきたします。

(4)抑うつ型自律神経失調症

心身症型自律神経失調症がさらに進行してうつ状態を示すようになると、身体的にも、頭痛、微熱、腹痛、食欲不振、不眠などの自律神経症状があらわれます。

身体の症状の影には精神的なうつも隠れていますが、医療機関を受診しても、身体症状を改善するための対症療法しか受けられず、長期的に不快な症状に苦しむ人が多いようです。几帳面な性格や、完全主義のタイプが陥りやすいです。

5.自律神経失調症の特徴と症状

自律神経失調症の発症のメカニズム自律神経失調症の発症のメカニズムの図式を以下に示しました。

自律神経失調症に代表的な症状は、頭痛・めまい・腹痛・嘔吐・下痢・全身倦怠感・易疲労感・手足の痺れ・動悸・息切れなどです。また、長期化することで情緒不安定やイライラ、不安、焦燥、うつなど精神症状も併発し複雑化します。

基本的に症状はさまざまで、その人の不調の出やすい部位により異なります。また複数の症状が一度に現れたり、軽快とともに別の症状が現れたりすることがあります。経過の浅いときにコントロールを開始しないと、身体的な症状の悪化や、うつ状態など精神的な状況の悪化などにつながります。

6.自律神経失調症の診断

オフィスで仕事をする女性自律神経失調症は自律神経の乱れによって引き起こされると考えられていますが、実際に自律神経の働きを正確に調べる方法はありません。

診断に特別有効な検査についてもなく、症状によって患者が受診する診療科も様々であることから、血液検査や画像所見で異常が見つかりません。結果的に詳細な問診により、ストレスや生活習慣やホルモンバランスの乱れのような自律神経失調症を引き起こしやすい特徴がみられる場合、除外的に診断されるケースも少なくありません。

尚、国際疾病分類では、自律神経失調症は病名として存在しません。身体表現性障害の下位分類である身体表現性自律神経機能不全に該当します。ここでも診断上は自覚症状の内容が重視され、自律神経機能検査による確定診断は必須ではありません。

7.自律神経失調症の治療と治し方

読書をする男性

(1)生活習慣の見直し

睡眠不足や運動不足や嗜好品(過量飲酒・喫煙)などを避け、メリハリのある生活でからだのリズムを取り戻すことで自律神経のバランスを整えます。特に運動療法は、交感神経と副交感神経のバランス良化に特に効果的です。

(2)鍼灸・良導絡

古代中国生まれの東洋医学においては、自覚症状はあるものの検査で異常がないものを「未病」と呼ばれていました。この未病に対し、全身を巡る経絡の要所に存在するツボに刺激を与える鍼灸・良導絡は本邦でも一部の人から気の流れを改善すると支持されています。

(3)薬物療法

鎮痛剤・整腸剤・睡眠導入剤・抗うつ剤など症状や受診する診療科によってさまざまな薬が処方されますが、それにより主な身体症状が軽減されれば自律神経にも良い影響が期待できます。

また、自律神経系失調症は、東洋医学的に「気の流れ」に例えられることもあります。漢方薬治療は「気の異常」を改善することにより、身体症状や自律神経に良い影響が期待できます。

(4)カウンセリング

職場や身近な人との対人関係がストレスの場合、物事を違う視点から見る工夫も大切なことがあります。過去と他人は変えることは容易ではないですが、未来と自分は変更がしやすいです。時にカウンセリングを受けてみることで、ストレス軽減につながり自律神経のバランスをよくすることがあります。

さらに、カウンセリングの中の認知行動療法などで、認知や思考、行動を変えることで、身体面への良い影響を及ぼすことができます。

8.自律神経失調症について相談する

会話する女性たち自律神経失調症の症状は多岐に渡るため、身の周りの人たちだけではなくどの医療機関にかかっても、つらい症状が理解してもらえないといったことも少なくありません。一方、日常的に適切にストレス管理をしておけば、重症のうつ病や神経症に至ることなく、症状が軽快することも多いです。

自律神経失調症の診断には、からだに異常がないこと、明らかな精神的疾患がないことの確認が必要です。辛い症状を長期化させないために、一人で悩まず医療機関の受診やカウンセリングなど相談してみることも大切かもしれません。

当オフィスでも自律神経失調症についての相談やカウンセリングを行っております。希望者は下の申し込みフォームからお問い合せしてください。