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公開:2015-10-26 更新:2018-06-15

ひきこもりのカウンセリング

目次

  1. ひきこもりの特徴
  2. ひきこもりの内的世界
  3. ひきこもりに対する総合的な支援
  4. ひきこもりのカウンセリング
  5. ひきこもりの対応の目標

 病気や怪我ではないにも関わらず、外出をしたり、人と会ったりすることを避け、自宅や自室に居続けてしまいます。時には家族との接触も避けることがあります。

1.ひきこもりの特徴

 思春期や青年期以降、長期にわたって自宅に居続けることをひきこもりと言います。しかし、何らかの身体疾患や精神障害などがある場合にはひきこもりとは言いませんし、対応はその疾患と障害の治療が優先されることとなります。ひきこもりは早ければ10代半ばぐらいから始まり、40代や50代まで持続することは稀ではありません。そして、圧倒的に男性のひきこもりが多いようです。自宅では、テレビゲーム、インターネット、スマホゲーム、ネットゲーム、読書、などに永遠とも思われる時間を費やされえることあります。ほとんどの場合が昼夜逆転となり、睡眠や食事のリズムがバラバラとなり、運動などはほとんどすることはありません。そして、友人や知人、近隣の人といった社会的な関係はほとんどないことが多いです。

 もちろん、これらの状態には人によって違います。コンビニや散髪、散歩程度であれば外出する人もいますし、メールなどで知人とのつながりを持てている人もいます。家庭の中でも家族とは問題なくしゃべったり、一定程度の家事を手伝ったりする方から、家族とは一切しゃべらずに、自室から出ることすら稀という方もいます。また病気ではないということで、医療機関への受診やカウンセリングも拒否することがあります。

2.ひきこもりの内的世界

 このような状態・状況について、当人は平然としているように見えたり、一見してゲームを楽しんでいるようにも見えます。しかし、ほとんどの場合は、このようなひきこもりの状態を当人もよく思っていないことが多いようです。そして、ゲームなどを楽しんでやっているというよりは、何もすることがないので時間を潰すためであったりします。もしくはひきこもっていることに対する強烈な罪悪感や自責感を感じなくさせるためにゲームに没頭しているということもあるようです。そして、社会に出たい思いはあるが、どうすれば分からないし、もし仮に社会に出たときに強い傷つきや屈辱感を感じてしまうことを恐れて、結果的に身を守るために自宅・自室にひきこもざるをえなくなっているのです。

 ひきこもりも様々ですが、多くは非常に強い万能感と自己愛があり、しかし、社会や他者と接することで万能感が打ち砕かれ、自己愛が傷つくことに恐怖するため、内的にも外的にもひきこもって防衛しようとします。そのため、彼らと接すると非常に尊大であり、反撃しないと確信する他者(多くは親)に対して過度に攻撃的になったり、支配的になったりします。普段は温厚でも、いざ周囲が社会に出そうとする動きを見せるや否や、彼らは攻撃するか、もしくは自室に退却してしまいます。

 こうした波風が立つことは親や養育者にとっては非常に苦痛をもたらすものなので、彼らを腫れ物にさわるがごとくに扱い、機嫌を損ねないように細心の注意を払おうとします。しかし、そうした配慮がまたひきこもりの万能感を助長させ、事態は行き詰まりを見せてしまいます。

 しかし、一方でひきこもり者もこの膠着した事態にも恐怖を覚え、焦りを感じますが、そのこともまた苦痛なので、ゲームやネットに没頭して躁的に否認するか、投影同一化を介して排出して、親に投げ入れようとします。こうした二重三重の防衛をはり巡らせているのです。恐怖や焦りを投げ入れられた親は、ひきこもり者が抱えきれない苦痛を抱えざるをえないのですが、抱えきれずに、一足飛びの解決に飛びつくこともあります。その矛先になるのは宗教や違法業者などになることは稀ではありません。そこまでではなくとも、万能的な解決を求めて我々のような臨床心理士や、もしくは精神科などにやってきます。

3.ひきこもりに対する総合的な支援

 ひきこもりに対する対応は、まずは家族の方の支援が一番重要になってきます。ひきこもりの方の家族が同様にひきこもってしまう、というのは多々あります。家族の誰かがひきこもっていることに対する後ろめたさもあるのか、友人や知人、同僚、近所の人に内緒にしたり、そもそも付き合い自体を少なくしてしまっている場合も多いようです。そうなるとますます家族全体が社会からひきこもってしまい、結果的に当人のひきこもりを助長させてしまいます。ですので、家族の方にはできる限り、家から出て、通常の社会生活を送ることが必要となります。趣味のサークルやパートなどに出ても良いでしょうし、ちょっとした旅行なども楽しめると良いかと思います。そして、その上で、ひきこもりの家族会外部リンクや勉強会、講演会などにも出ると良いでしょう。家族会では、同様の悩みを抱えられたご家族さんが多数おりますので、その経験談を聞くだけでも参考になることは多いです。ところによっては当事者同士のピア・カウンセリングなどもあります。

 そして、何らかの形で支援者が家庭の中に入れると良いでしょう。家族ではない第三者が家庭に入ることにより、行き詰った家庭の雰囲気を壊すことができます。各地域には精神保健福祉センター外部リンク保健所外部リンクがありますが、その中にはケースワーカーや保健師さんがひきこもりの方のための家庭訪問をしてカウンセリングをしてくれるところもあります。そうしたところに一度問い合わせをしてみても良いでしょう。

 さらに、家庭の中でのひきこもりの方への直接の対応の仕方ですが、基本的には脅したり、催促したり、問い詰めたり、頻繁に将来の話をしたりするような、追い詰める方法はあまり良くないようです。それよりも、穏やかな雰囲気を心掛け、「おはよう」などの挨拶はこまめにし、特に意味のないような雑談をたくさんし、一緒にテレビや野球を見るような時間をもうけ、一家団欒を少しでも増やしていくような行動ができると良いでしょう。そのような地盤があるからこそ、ひきこもりの当人の悩みが引き出せたり、一緒に考えたりできるようになります。このような対応は決して甘やかしたり、問題を先送りしたりするようなことではありません。

4.ひきこもりのカウンセリング

 ひきこもり当事者が最初からカウンセリングに来談することは稀で、多くは親や養育者、家族が来談します。我々の仕事は来談する親を苦痛を抱え、適度に万能感を放棄してもらいつつ、多少の希望も持ってもらうことになります。そして、親にはひきこもり者の自己愛や万能感を助長しない手立てを知ってもらい、かつ、共同カウンセラーのような役割を担ってもらい、さらには親自身が人生を楽しんでもらうように援助します。

 ひきこもり者が最初から我々の前に現れることはほとんどないため、多くは親への関わりからスタートせざるをえません。しかし、親がカウンセリングの中で徐々に変わっていくと、ひきこもり者は変わりつつある親にある種の不安を覚えつつ、羨ましさや好奇心を持つようになります。好奇心は成長と発達の原動力になるのは乳幼児や児童を見ていてもよく分かります。ビオンのKとでも言えるかもしれません。ひきこもり者が好奇心を持ち、親がこうして変わるに至ったカウンセリングやそれを提供している我々に興味を持つようになります。そうなれば、ようやくひきこもり者は退避から抜け出し、恐る恐るではあるがカウンセラーに会う気持ちが芽生え始めるし、実際に会うことも出てくるでしょう。親が最初に来談してから、ここまで来るのに数年はかかることもあります。短期間では無理かもしれません。

 そしてカウンセラーとひきこもり者が出会ってカウンセリングに取り組むようになってからも、自己愛の傷つきや万能感をワークしていくまで相当の年月がかかるでしょうが、それからは通常のカウンセリングの範疇なので、我々には馴染みあることであり、粛々と行っていくことになります。

5.ひきこもりの対応の目標

 ひきこもりの方のいる家族は目標やゴールを大きなところに設定してしまうことがあります。働くことや自立することなどのように。しかし、ひきこもりの当人にとって、いきなりそのようなことをするのはかなりハードルが高いものです。それよりも、小さなハードルや目標を作ると良いでしょう。例えば、いきなり人と関係を持つというのは大きいですが、まずはコンビニなどに行けるようになることや、ちょっとした電話に出ること、もっとハードルを落として、ポストの郵便物や新聞をとるために玄関から出るだけ、というのでも良いでしょう。そして、友人知人などは意外とハードルが高いので、難しいですが、医療機関の医師や相談員、カウンセラーなどには比較的会いやすいというのはあるようです。カウンセリングの場に来れるようになれば、かなりの進展でしょう。社会の場として、病院のデイケアや作業所から人との関係を作り始めることはよくあるようです。もしくは、最近では若者サポートステーション外部リンクのような居場所的なものを利用することも良いでしょう。そのようなところで、同じような立場や境遇にある方との関係を作れるようになると、さらに進展します。また、仕事やアルバイトよりも前にボランティアなどに参加したり、趣味のサークルに入ったりすることも一つのステップとして活用できます。仕事よりも責任や負担は少ないと思います。

 このようにひきこもりは家族がどのように対応するのかということと、社会資源をどのように活用するのかが決め手と言えます。タイミングや状況によって使えることややることには違いが出てきますので、まずは家族の方がカウンセリングを受けられて、ひきこもりの当人への対応について相談したり、アドバイスを受けられると良いでしょう。


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