パーソナリティ障害のカウンセリング

1.境界例・境界性パーソナリティー障害とは?

困った人?トラブルメーカー?今現場で特に大きなトピックとして注目されている。自傷行為過食嘔吐、情緒不安定、対人トラブル、犯罪との関連。児童虐待。DV。

2.境界例・境界性パーソナリティー障害の歴史的変遷

  1. ライヒの衝動性格。
  2. シュナイダーの精神病質人格。
  3. 1953年Knigt,Rが初めて境界状態として記述。
  4. 神経症だと思って心理療法をしていくと徐々に破綻していく。
  5. 神経症と精神病との間としての境界例。
  6. 一つの疾患単位としての境界例。

3.境界例・境界性パーソナリティー障害の原因論

  1. 母子関係
  2. 脳機能障害
  3. 外傷性トラウマ

4.境界性パーソナリティ障害の診断基準

 対人関係、自己像、感情などの不安定および著しい衝動性の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになります。次のうち5つ(またはそれ以上)によって示されます。

  1. 現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとするなりふりかまわない努力。
  2. 理想化と脱価値化との両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定で激しい対人関係様式。
  3. 同一性障害:著明で持続的な不安定な自己像や自己観。
  4. 自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの(浪費、性行為、物質濫用、無謀な運転、むちゃ食いなど)。
  5. 自殺の行為、そぶり、脅し、または自傷行為の繰り返し。
  6. 顕著な気分反応性による感情不安定性(例:通常は 2~3時間持続し、2~3日以上持続することはまれな強い気分変調、いらいら、または不安)。
  7. 慢性的な空虚感。
  8. 不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難(例:しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いのけんかを繰り返す)。
  9. 一過性のストレス関連性の妄想様観念、または重篤な解離性症状。

5.境界例・境界性パーソナリティー障害の精神病理

  • カーンバーグ:境界人格構造。同一性の障害、現実検討力、原始的な防衛機制(分裂、否認、投影同一化)
  • ジェラルド=アドラー:欠損感覚、記憶障害
  • マスターソン:見捨てられ不安
  • グリンカー:怒りや抑うつといった感情障害、情緒的対人関係の欠如、自己同一性の欠如

6.境界例・境界性パーソナリティー障害とその他の疾患との鑑別

  • 統合失調症
  • ADHD
  • 自己愛人格障害
  • 演技性人格障害
  • 反社会性人格障害との関連

7.現場で見られる境界例・境界性パーソナリティー障害

8.境界例・境界性パーソナリティー障害の治療

9.予後

包括的な研究は無いが、経験的に40歳をすぎると徐々に落ち着いてくると言われている。

10.まとめ

境界例・境界性パーソナリティー障害は、ややもするとカウンセリングが大変、問題行動が多いなどと議論されがちです。そのため、「境界例・境界性パーソナリティー障害には関わりたくない」という気持ちを抱いてしまうことも多いかもしれない。

しかし、境界例の苦しさやしんどさにどのようなまなざしをに目を向けるのか、境界例・境界性パーソナリティー障害の情緒をどのように取り扱うのだとか、といったそういう内面的な苦痛に着目することが非常に重要となってくる。

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