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本人向けカウンセリング

対話から始まる変化

カウンセリングとは、主に言葉を使って、問題を解決したり、行動を変化させたりする方法です。ここでは、カウンセリングとはどういう効果があるのか、どういう流れで進んでいくのか、カウンセリングの種類には何があるのか、などについて書いています。

1.このようなお悩みはございませんか?

悩んでいる女性生きていると様々な悩みや困難を抱えてしまうこともあります。その中には臨床心理士や公認心理師などのカウンセラーによるカウンセリングで解決できることがあります。例えば以下のような悩みはありませんか。

  • 気分が落ち込んで、何事にもやる気が起きない
  • 職場や学校での人間関係がうまくいかず、ストレスを抱えてしまっている
  • 家族との関係がギクシャクしており、それによってイライラしたり、時にはケンカになってしまう
  • 恋人との恋愛関係で同じような失敗や破綻を何度も繰り返してしまう
  • トラウマによって、フラッシュバックしたり、日常生活をおくることができなくなっている
  • 人生や将来に虚しさを感じており、生き生きとした、自分らしい生活を送ることができない
  • ちょっとした刺激に敏感に反応してしまい、生活することが大変になっている
  • 汚いものを過剰に嫌がり、手洗いや除菌を何度もしてしまって、生活が成り立たない
  • 本当の自分が分からなくなってしまっている
  • 学校や会社に行くことや、人と会うことが辛くて、家から出られない

挙げればきりがありませんが、こうした自分自身のこころの苦痛や、人間関係・恋愛関係の問題、家族の問題、トラウマによる障害、対人恐怖などの問題はカウンセリングで解決できる可能性があります

2.カウンセリングとは

会話する男性たちカウンセリングとは、主には言葉を用い、対話や会話をとおしてクライエントさんが困っている事や悩んでいる事を解決していく営みのことを指します。家族や友人に悩みを話していくと心がスッキリすることはあります。同様に、カウンセリングでも悩みを話すことでスッキリする効果はあります。さらには、それ以上に、下に書いたような特徴があります。

  • 問題解決のため会話の組み立てが出来る
  • 意見の押し付けや無理強いはしない
  • 病気や障害についての医学的知識がある
  • プライバシーや話された内容を誰にも漏らさない

こうしたカウンセリングは心理学、臨床心理学、精神分析学、学習理論、認知理論、異常心理学、精神病理学などの学術的な知見を基礎にしており、それらを臨床的に応用しています。

3.カウンセリングには意味がない?期待できる効果とは

  • 笑う女性「カウンセリングには意味がないのではないか?」
  • 「カウンセリングって本当に効果があるのか?」

上記のようなイメージやお考えを持つ方はそれなりに居られるかもしれません。カウンセリングにはどういう意味があり、どういう効果があるのかについて説明します。

(1)話すことで問題が整理される

頭のなかだけで考えているとモヤモヤとしてしまうことでも、言葉に出してみると整理されることがあります。この時に口を挟まれたり、意見を押し付けられたり、「そんな小さいことで」というように過小評価されてしまうと、さらにモヤモヤが強くなったりします。

適切に話を聴いてくれるカウンセラーに話をすることで、問題を整理することができ、気持ちをスッキリさせ、距離を持って問題を見ることができるようになります

例えば、最初は「夜が眠れない」「食欲がわかない」といった悩みでも、よくよく話を聴き、整理されていくと、実は会社での人間関係がストレスになっていたとか、進路や進学の問題で悩んでいた、といった背景が徐々に見えてくることもあります。

ちなみに、話を邪魔しないように話を聴くというのは一見すると簡単であるように思いますが、実はとても難しいことです。さらに、話をすることを促進できるように、適切な質問やあいづち、うなづきなどをすることは専門的な訓練を積んだカウンセラーだからこそできることです。

(2)問題解決の道筋が見えるようになる

気持ちにゆとりをもつことができ、問題が整理され、距離を取って物事を見れるようになると、次はどのように問題を解決すれば良いのかといったことがポイントとなってきます。

人によっては、問題が整理されるだけで、解決法を自ら見つけ、それを実行し、改善させていくことができる人もいます。

そうではなくても、心理学や行動理論、精神分析の知識や技術を持っているカウンセラーであれば、適切で、効果的な解決法を提案することができます

さらに、投薬治療や環境調整、ケースワークなどのカウンセリング以外の解決法が良いということになれば適切な方法を提案し、紹介することもできます。こうした交通整理も広い意味ではカウンセラーの役割です。

(3)トラウマから回復できる

過去に辛い出来事にあったり、心が傷つくようなことに遭遇したり、何らかの犯罪被害にあったりすると、それがトラウマになってしまいます。そのトラウマによって、フラッシュバックなどの症状が起こってしまいます。こうした症状はとても苦しいものです。

カウンセラーはこうしたトラウマからの回復方法についても豊富な知識や技術を持っています。トラウマの症状は大変苦しいものですが、回復方法もかなり確立されてきています。例えば、EMDRや認知行動療法、曝露療法などがあります。

こうした方法をカウンセリングの中で実施していくことで、長年苦しんだトラウマから回復できるでしょう。

トラウマについての詳しいことは下記のページが参考になります。

(4)人と適度な距離を取ることができるようになる

人間関係や対人関係はストレスの大きな割合を占めています。あまり近づきすぎても苦痛ですし、離れすぎても寂しくなります。適度な距離を取ることが良いのですが、なかなかこれが難しいのです。なぜなら、人間には感情や思いがあり、それが強くなりすぎると冷静さを失ってしまうからです。

なので、まずはカウンセラーとゆっくりと話し合いをし、気持ちにゆとりを取り戻すことが必要です。その上で、人間関係がどうなっているのか、何が問題であり、それをどうすれば良いのか。そして、結果的に、どのような距離を保つことが現実的なのかが分かってきます

4.カウンセリングの一般的な流れ

ジョギングする女性一般的なカウンセリングでは主に以下のような流れで続きます。

  • カウンセリングの初回面接
  • カウンセリングの初期
  • カウンセリングの中期
  • カウンセリングの後期
  • カウンセリングの終結

という流れで続きます。ここではこれらを一つずつ解説します。

(1)カウンセリングの初回面接

初めてのカウンセリングは緊張するものです。

  • 「どんなカウンセラーだろうか?」
  • 「嫌なことを言われないだろうか?」
  • 「気持ちを分かってくれるだろうか?」
  • 「カウンセリングでは何を話せば良いのだろうか?」

など不安と期待が入り混じっているでしょう。まず、初回のカウンセリングでは、主にカウンセラーから「困っている問題は何なのか?」が聞かれるかと思います。いわゆる主訴を質問されるでしょう。そして、それに関連して、「いつから?」「どういう場面で?」「どのようにして発生したのか?」なども質問されるかもしれません

さらに、場合によっては幼少期の事や幼児期のこと、学生時代のこと、家族関係も尋ねられるかもしれません。なぜなら、昔のことや家族関係が今の問題と関係していることもしばしばあるからです。

あと、もし今までにその問題について医療機関を受診したり、カウンセリングを受けていたりしたことがあれば、それについても聞かれるかもしれません。

(2)カウンセリングの初期

初回のカウンセリングを行い、あれこれと質問されたり、カウンセリングそのものの説明を受けたり、今後の簡単な流れを教えてもらったりしたことでしょう。

  • 「思ったよりも普通の人だった」
  • 「丁寧に話を聞いてくれた」
  • 「しかし、今後はどうやって続けていくのだろうか」
  • 「カウンセリングで問題が解決していくだろうか」

などをもしかしたら思ったかもしれません。その初回のカウンセリングに続いて、数回程度のカウンセリングをしていきます。その中では初回のカウンセリングの話の補足をしたり、今後の目標やその目標を達成するための手段や手続き、方法について話し合われるかと思います

その中で今後の道筋が少し見えてくるかもしれませんし、そうなると頑張って問題解決に向けて取り組んでいこうというモチベーションも出てくるかもしれません。

中にはこの初期の数回程度のカウンセリングで問題が解決し、カウンセリングが終結することもしばしばあります。

(3)カウンセリングの中期

カウンセリングがしばらく続くとまた様々な思いがよぎることがあります。

  • 「なかなか進展しないな」
  • 「問題が解決されてきつつあるけど、他にもっと本当の課題がみえてきたかも」
  • 「このカウンセラーさんと話をするだけで、ホッとする」
  • 「カウンセリングに来るのは大変だけど、着実に進んでいる感じがする」

などを考えたり、思ったりするかもしれません。問題解決は、三歩進んで二歩下がる、というようなペースで進んでいきます。時には「なかなか進展しないな」と見えてしまい、カウンセリングに行くのが億劫になってしまうこともあるでしょう。そして、何らかの理由をつけて休んでしまったりすることもしばしばあるかもしれません。

それでも、定期的にカウンセリングに行き、問題解決をカウンセラーと一緒に取り組むことにより、初期の時期に話し合われた目標に向かって取り組み続けることができると良いかもしれません

(4)カウンセリングの後期

カウンセリングが続いていく中で、段々と問題が解決していき、生活にゆとりを取り戻し、前向きになってきます。

  • 「長かったけど、どうやら終わりが見えてきた」
  • 「気持ちも生活も楽になってきたかも」
  • 「カウンセリングが終わったらカウンセラーと会えなくなるのかな、それは寂しいな」

といったようなことを考えるかもしれません。問題が解決し、カウンセリングが終わりに近づくと、場合によってはカウンセリングの頻度を落とし、徐々にカウンセリングの時間を減らしていくこともあるでしょう。

そうした時に、あらたな気持ちで仕事や日常に戻っていき、心機一転していくかもしれません。しかし、反対に、カウンセラーと離れることの寂しさを感じ、何らかの問題を作って、カウンセリングをさらに続けさせようとしてしまうこともしばしばあったりします。

しかし、カウンセリングは永遠に続くものでなく、いずれは終わりが来ます。ですので、カウンセリングに依存するのではなく、日常の仕事や人間関係の方を大事にし、そちらを優先するような生活に切り替えていけると良いでしょう

(5)カウンセリングの終結

問題が全て解決とまではいかなくても、主なことは解決すると、カウンセリングの終結になります。

  • 「これで終わったらもうカウンセラーと会えないのかな」
  • 「問題は残っているけど、自分でやっていける自信がでてきた」
  • 「カウンセリングは大変だったけど、来て良かった」

といった思いが出てくるかもしれません。問題が全て解決できれば良いですが、人生というのは問題を抱えながら、それでも生きていくものかと思います。ですので、カウンセリングで全ての問題を解決せねばと気負う必要はありません。問題のいくつかが解決し、後は自分でもやっていけるという自信や見通しが持てるぐらいが現実的です

また、カウンセリングが終わったからといって、今後は相談に来ることはできない、ということはありません。また悩んだり、困ったりしたら、再度カウンセリングを希望すると良いでしょう。そうした時にはカウンセラーも温かく迎え入れてくれます。

以上がカウンセリングの主な流れです。これらを簡単にまとめたものが以下のページにあるので、ご参照ください。

5.カウンセリングの種類

二人の女性が打ち合わせカウンセリングと言っても様々な種類があります。その方の置かれた状況や持っておられる問題によって適切なカウンセリングを選択する必要があります。ここではそのカウンセリングの種類についていくつか説明します。

(1)対面カウンセリング

対面カウンセリングとは、実際にカウンセリングルームに来所し、カウンセラーと実際にお会いして、カウンセリングすることです。実際に会って話をすると、コミュニケーションはスムーズですし、その場の雰囲気やニュアンスが感覚的に掴み取れます。言葉の端々の感じからお互いのことが随分と分かってきます

いわゆる非言語的なメッセージはコミュニケーションの相当大きい割合を占めています。そのために、対面でのカウンセリングは非常に重要になります。

また、人は接触する回数が多ければ多いほど関係が深まります。カウンセラーに会って、顔を見るだけで安心するということもこれに関係するでしょう。

  • メリット:細かいコミュニケーションや感覚的なことが伝わりやすい
  • デメリット:人と会うことが苦痛な人にとっては緊張が高まってしまう
  • 向いている人:カウンセリングオフィスの近くに住んでいる人やコミュニケーションの感覚的な部分を大事にする人

(2)グループカウンセリング

グループカウンセリングとは、複数の人数で集まり、一緒にカウンセリングを受けることを言います。多くは、似たような障害、疾患、病気、問題などを持っておられる方が集まります。グループカウンセリングではカウンセラーとの話だけではなく、同じ立場の人がおり、その人の体験談などを聞くことが自分自身のことを振り返る機会にもなり、1対1のカウンセリングには無い効果があります

また、同じことに苦しんでいる人が身近にいることで、孤独・孤立せずに済みます。さらには連帯感が生まれることもあるでしょう。

ただ、一方で、時には同族嫌悪ではありませんが、グループカウンセリングのメンバー同士がぶつかってしまうことも時にはあるかもしれません。そうした時にはカウンセラーが適切に舵取りをし、グループの目標に再度取り組めるようにマネジメントします。

  • メリット:他のメンバーの体験談や話を聞くことができる
  • デメリット:他のメンバーと時には敵対してしまうことがある
  • 向いている人:孤立気味の人や人間関係を広げたい人

(注)現在、(株)心理オフィスKではこのグループカウンセリングは実施しておりません。

(3)家族カウンセリング

家族カウンセリングとは、問題を抱えている本人ではなく、その家族がカウンセリングを受けることを言います。ひきこもりやうつ病、社交不安障害などによって、外出できなかったり、他人と会うことが出来なかったりする場合、その人の家族だけがカウンセリングを受けることもできます

家族がカウンセリングを受けることで、問題と抱えている本人への理解が進んだり、関わり方が分かったりできるので、非常に重要です。また病気の方を抱えていると、その家族自体が疲弊してしまったり、時には地域から孤立してしまったりすることもしばしばあります。そうした時、本人はカウンセリングを受けることができなかったとしても、家族がカウンセリングを受けることで地域と繋がり、孤立することを防ぐことができます。

また、本人を含めた家族数人で来所し、一緒にカウンセリングを受けることもできます。未成年であったり、うまく自分のことを話せなかったりするのであれば、家族と一緒に来所して、補足的な説明や話を家族からしてもらうこともできます。家族と一緒の方が安心するという方もおられます。

  • メリット:本人への関わり方や理解が深まる、家族から補足的な話や説明ができる
  • デメリット:家族が本人の状態をカウンセラーにうまく説明できないこともある
  • 向いている人:地域の中で孤立気味になっている家族や対応に困っている家族

こうした家族カウンセリングの詳細は以下のページをご覧いただけたらと思います。

(4)オンラインカウンセリング

オンラインカウンセリングとは、GoogleMeetやZoom、SkypeなどのWEB会議システムを使い、遠方に住んでいる人とのカウンセリングを行うことです。通常であれば、新幹線や飛行機などを利用しないと会えないような人でも、数回のクリックだけで会うことができるのは非常に便利です。また、遠方では無くても、何らかの事情で外出できない人でもオンラインカウンセリングなら理用することは可能です

都市部であればカウンセラーはたくさんいますが、地方や僻地によってはカウンセラーがいない場合もあります。また海外などで近くには言葉さえ通じない場所に住んでいる人にとってはオンラインでカウンセリングを受けることができるのは非常に心強いでしょう。

しかし、一方ではオンラインということで、通信が不安定になったり、微妙な間があったり、ズレが生じてしまったりするところがあり、このことはテクノロジーの限界であると言えます。

  • メリット:遠く離れていてもすぐにカウンセリングができる
  • デメリット:通信が不安定な場合には接続できなかったり、微妙なズレや間が生じてしまう
  • 向いている人:遠方に住んでいる人や外出できない人

オンラインカウンセリングについての詳細は以下をごらんください。

6.カウンセリングを受けたい方へ

パソコンを見る二人の女性カウンセリングの概要や効果、流れ、種類について説明しました。カウンセリングとはどういうものなのかについて、少しでもイメージが湧いてきたでしょうか。

(株)心理オフィスKでは、来られる人の立場や状況、気持ちに寄り添いながらカウンセリングをさせてもらっています。そして、少しでも話しやすいように、落ち着いた、静かで、ゆっくりとした雰囲気づくりを心掛けています。その中で、自分のことに向き合い、そして問題解決に向けて取り組めるようにお手伝いします

また、カウンセラーとの相性もありますし、カウンセラーにも得意分野と苦手分野があります。ですので、(株)心理オフィスKでは10数名のカウンセラーが在籍しており、その方と合うカウンセラーが担当します。カウンセラーのプロフィールは以下のページをご覧ください。

そして、(株)心理オフィスKでは以下の種類のカウンセリングを実施しています。

  • 対面カウンセリング
  • 家族カウンセリング
  • オンラインカウンセリング

(株)心理オフィスKでのカウンセリングを受けたいという方は以下のボタンからお申し込みください。

7.カウンセリングに関するページやコラム

カウンセリングについてさらに知りたい方は以下のページもご覧ください。

・心理検査で自分自身のことを知ることについて

・カウンセリングの料金について

・カウンセリングの終結について