ナルシシズム

自己愛と訳され、自分を愛したり、大切に思ったりすることです。ナルシシズムが正常であれば健康的な一側面といえます。しかし、それが肥大/縮小したり、病的に歪められたり、社会的な生活や人間関係の破綻が繰り返されたりすると、医学的に障害や疾患と診断され、治療を要する状態となることもあります。

また、精神分析の観点ではフロイトがナルシシズムを取り上げ、小さな子どもの持つ原初的、生理的な色彩の一次的なナルシシズムと、その後成人になっても時折生じる二次的ナルシシズムを発見しました。特に二次的ナルシシズムの役割として理想や超自我の形成や調節を果たす重要な働きがあることを挙げています。そして、このナルシシズムが常に生じ、展開している患者の状態を自己愛神経症と呼び、転移が生じないなどの問題から精神分析が困難となる一因として挙げています。

以降もナルシシズムを巡る議論は発展しています。メルツァーやローゼンフェルドらは、根源的な強い不安をきっかけにして、人格の一側面に過ぎないナルシシズムが人格の多くの部分にとって代わり、支配し、破壊的となり突き動かされてしまうメカニズムを自己愛構造体と捉えました。

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