シャーンドル・フェレンツィ

シャーンドル・フェレンツィは1900年代前半に活躍し、フロイトらとともに精神分析の基礎を築きました。主な功績として、ブダペスト精神分析協会の設立や初代会長の就任、また訓練分析の制度を確立し、初めて行ったことなどが挙げられます。彼の訓練分析を受けたのは、ジョーンズ、クライン、バリントらがいます。

彼の技法として、様々な生理的欲求を断念させ極度の欲求不満状態で精神分析を行う積極技法や、精神分析家が優しい親を演じ、患者が求めるだけの愛情を提供する弛緩技法、精神分析家が患者を精神分析する一方で患者が精神分析家を分析する相互分析などを発表しました。特に相互分析については、現在の対象関係論とも通じる視点であり示唆に富むものです。

また、フロイトが中立的かつ受動的な立場を取る分析での姿勢に対し、フェレンツィは能動的で自己開示を行っていく姿勢であったことは現代の精神分析やカウンセリングに通じるところがあり、現代においても学ぶことの多い精神分析家といえるでしょう。

読書

「メラニー・クライン-苦痛と創造性の母親殺し-」を読んで

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マイケル・バリント「一次愛と精神分析技法」を読んで