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対象関係論

精神分析における理論、技法です。メラニー・クラインがこれまで精神分析の対象外であった幼児の分析を行う中で、幼児にも象徴を扱い、転移関係が展開する能力があることを発見しました。加えてこの時期には、自分と他者の区別が曖昧で迫害的、被害的な妄想に満ちており、自身の中に生じた攻撃的な衝動を相手にあるものと感じます。そして、その相手と自分が同じ存在であると認識する投影同一視が頻繁に起こるとしました。

さらに、フロイトが根源的なエネルギーとして性の衝動を据えたことに対し、クラインは死の衝動を据え、後に羨望の概念を導入し、展開させました。また、この最初期のあり方を妄想分裂ポジションとし、その後に空想や理想が打ち砕かれ、抑うつが前景となる抑うつポジションがやってくるとしました。

成人を対象とした精神分析でもこれらのポジションが頻繁に立ち現れてきます。患者が精神分析家に期待や願望、敵意などを感じ、それに動かされる転移が生じると、精神分析家も同様に患者に対し逆転移が生じてきます。これらを解釈し、取り扱うことを示しました。こうして、この一連の対象関係論は展開していきます。

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