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東京公認心理師協会で研修講師をしました

2024年8月4日に東京ウィメンズプラザにて、東京公認心理師協会の開業領域研修会の研修講師の仕事をさせていただきました。

研修のテーマは「開業臨床家の心得-私設相談室の運営と倫理-」で、参加者は40名ほどでした。その参加者の中には20~30年の開業でのキャリアを持つ方もおられ、非常に緊張しました。

内容としては、2時間の講義と、委員の先生との対談が45分、そして、1時間のグループディスカッションです。

講義では私の少し長い自己紹介という形で開業までのキャリアと、開業してからの経緯や苦労話をし、等身大の開業臨床家のありようを提示しました。さらに、開業臨床家として求められる技量や経験の話もしましたが、私などが話すにはおこがましい部分もありましたけど、そこは厚顔無恥を貫き通しました。そして、倫理の話として境界侵犯のトピックを取り上げ、自分だけは大丈夫と思っている人ほど危険であることもお伝えさせていただきました。さらに、倫理は単なる戒めではなく、極めて臨床的に、そして、技量向上に有用に使用することができるという一番のミソを話の締めとして持ってきました。

東京公認心理師協会でのフロアからの様子

対談では、開業領域での経験豊富な委員の先生とディスカッションを行いました。集客の話や開業の覚悟の話など多岐にわたりました。私も色々と委員の先生の話に刺激を受け、学ぶことも多かったです。

グループディスカッションでは、講義や対談の内容を素材にして参加者がディスカッションされました。その様子の一部を聞かせてもらいましたが、それぞれ開業に対する熱い思いを語っている様子が印象的でした。また私の講義や対談から刺激を受けたようで、開業への歩みに興味と関心を膨らませていたように思います。

コロナ禍のため、ずっとオンラインでの研修講師ばかりでしたので、久々の対面での研修講師をさせてもらい、やはり対面は良いなあと率直に思いました。研修が終わってからも冷めやらぬ熱があり、個別に色々とお話などもできました。こうしたところが対面研修の意義と役割でもあるのでしょうね。