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アダルトチルドレンとは:原因、特徴、治療、カウンセリングなどを解説

本当の自分を求めて

アダルトチルドレンは親や近親者から不適切な養育を受け、そのことによって成人してから人間関係や精神疾患、衝動的な行為などの問題・課題を抱えてしまっている人のことを指します。

そうしたアダルトチルドレンについての原因・特徴・問題・支援方法について書いています。

1.アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは、幼少期の養育環境が非常に過酷であり、そのことによって成人してからもそのトラウマによって否定的な自己像を持ってしまったり、極端な人間関係に陥ってしまったりしている人のことを指します。そして、内的には非常に不安定であり、生きづらさをもち、時には精神障害を患ったりしてしまうこともあります。

もともとはアルコール依存症の親に育てられた人を意味していました。しかし、今ではもう少し意味が拡大され、全般的な養育不全の元で育った人を意味するようになっています。

アダルトチルドレンかどうかを調べるのは下のページにあるチェックリストに回答してもらうとある程度分かります。

またアダルトチルドレンには6つのタイプ(ヒーロー、スケープゴート、ロストワン、ケアテイカー、ピエロ、イネイブラー)があります。それぞれのタイプの詳細も以下のページにあります。

6つのアダルトチルドレンのタイプとチェックリスト
アダルトチルドレンには6つのタイプがあります。ヒーロー、スケープゴート、ロストワン、ケアテイカー、ピエロ(クラウン)、イネイブラーです。

2.アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンには以下のような様々な特徴があります。

(1)精神障害

診断としては、不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、うつ病、気分障害、双極性障害、境界性パーソナリティ障害、自己愛パーソナリティ障害、解離性障害、適応障害、等といった診断名がつけられたりすることが多いです。

(2)極端な人間関係

過度に人間関係から引きこもり、親密な付き合いを避けたりします。しかし、反対に過度に人に依存し、相手のためなら何でもするといった没頭をしてしまうときもあります。また、通常の人間関係を築いていたりしても、心から信用すること信頼することができず、疑心暗鬼を常に持っており、表面的な付き合いに終始することもあります。そうした意味で極端な人間関係に陥ってしまいがちです。

そうした中でアダルトチルドレンの心の中では、憎しみの気持ちと人と裏腹な親密になりたい気持ちが同時並行に存在し、葛藤していることが多いようです。

(3)生きづらさ

アダルトチルドレンは自身のことを過度に否定的に見ており、自己評価や自尊心は非常に低いことが多いです。そのため、自分自身のことを大切にできなかったり、物事を楽しめなかったりします。

そして、時には自分のことを犠牲にして相手に尽くそうとしたりします。他者から、家族から大切に扱われていないとき、人は自分自身を大切に思えなくなってしまうのでしょう。

否定的な自己像や否定的な人間関係が繰り返されると、生きていくことに希望を持てず、将来に期待することもできず、苦しみばかりがあるように思えてしまいます。そうなると、死ぬことの方が苦しみから解放されるように思えてしまいます。そうしたときに衝動的に自殺に至ってしまうことも多いようです。

こうしたことが生きづらさの原因となっています。

(4)世代間連鎖

親との関係の中で起こったことが、自身が子どもを持った時、その子どもとの間で同じようなことを繰り返してしまいます。親が子に、子が孫にというようにバトンを渡すように受け継がれていきます。

親から愛されなかったのに自分の子どもを愛せるのだろうか、という不安と苦しみは相当大きいようで、人によっては子どもを作ることや結婚そのものを忌避してしまうことがあります。そして、この呪われた血筋を途絶えさせたいと思うアダルトチルドレンもいるようです。

3.アダルトチルドレンの原因

アダルトチルドレンになってしまう原因や要因といわれているものにはいくつかあります。そのほとんどが親や養育環境に原因を帰しています。

(1)虐待

虐待には、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクトが代表的なものとしてあります。その他に医療ネグレクト、教育ネグレクト、経済ネグレクト、DVの目撃、親の性行為を見せる、なども虐待であると最近ではいわれています。

こうした虐待が常習的になると子どもの心身の成長は妨げられ、人との信頼関係を築くことが障害されます。また、子どもは虐待的な環境を生き抜くために様々な方略を使用しますが、そうした方略は虐待を生き抜くには必要であっても、通常の人間関係や社会の中で使用すると非常に不適切になってしまいます。

例えば、親を怒らせないようにいつもニコニコし、過度に従順に振舞うことがあります。そうした振る舞いを学校や社会、職場、友人関係、恋愛関係の中で行うと反対に人間関係に壁ができて信頼が結べなかったり、時にはいじめや搾取の対象となってしまったりすることもあります。

虐待についての詳細は以下のページをご参照ください。

虐待サバイバーとは:原因、種類、意味、定義、対応、トラウマ、治療などを解説
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(2)親の影響

アダルトチルドレンは元々はアルコール依存症の親の元で育てられた人を指していました。それが今では拡大し、虐待とまではいかないものの、親の不適切な養育の元で育てられた人を指すようになりました。

不適切な養育というのは親が悪意を持っていなくても起こりえます。子どものためを思って厳しい躾けをすることが、結果的にそれが子どもにとって苦痛以外になにものでもなかった、ということもあります。

もしくは、親の病気や家事能力の低さなどから、子どもが反対に親の世話をして育った、ということもあります。

こうしたことがアダルトチルドレンの原因であるといわれています。

(3)体質

子どもは生まれた時から遺伝的、先天的な特性を持っています。泣きにくい赤ん坊から泣きやすい赤ん坊まで様々でしょう。

注意集中がしにくい子ども、扱いにくい子ども、理解能力が低い子ども、過敏な子ども、衝動的な子どもはいます。そのため、親は非常にストレスを抱えやすく、また子どもに支配的になったり、叱責が多くなったり、時には手を出してしまったりすることもあります。そうなると、家族は疲弊し、殺伐とし、怒りが蔓延する雰囲気になってしまうでしょう。そして、そうした事柄が翻って子どもにまた悪影響を及ぼしてしまいます。

もちろんこれらも子どもが原因である、という単純な話ではありません。

4.アダルトチルドレンを治す方法

アダルトチルドレンに対する治療には様々ありますが、その代表例が薬物療法、自助グループ、カウンセリングです。

(1)薬物療法

精神障害の項目で取り上げたように、アダルトチルドレンは様々な精神症状を呈します。抑うつ、不安、衝動的行動、解離、軽躁、強迫、対人緊張、パニック、不眠、食欲低下、過食、拒食、等です。こうした症状に対して病院で行っている薬物療法は非常に効果が期待できます。症状の苦痛さだけでも和らげることができると随分とマシになります。

ただし、アダルトチルドレンの本質である心的な苦痛や生きづらさは薬物療法だけで改善は難しいようです。薬物療法は苦痛を緩和する補助的なものとして理解しておく程度が良いかもしれません。

薬

(2)自助グループ

同じような困難をもつアダルトチルドレンがお互いに支え合うグループです。グループ療法のようにお互いのことを話したり、講師を招いて勉強会を催したり、一緒にイベントを行ったりする中で、自助作用による影響を受けることができます。

もちろん、根本に人間不信があるので、すぐに自助グループに親しむことができないかもしれません。しかし、そうしたことであっても、中長期的にグループに所属することで、アダルトチルドレン的な言動をせずにすみますし、人の体験談を聞くことで参考にすることができます。

アダルトチルドレンの自助グループは外部サイトの以下をご参照ください。

アダルト・チルドレン・アノニマス

(3)カウンセリング

カウンセラーと話を積み重ねていくことにより、さまざま問題を改善していきます。

a.現在と過去を整理する

今現在の職場、学校、家庭、友人関係、恋人関係の中で様々な困難に見舞われていることが多いと思います。そのほとんどは人間関係の問題に関わっているでしょう。アダルトチルドレンは極論すれば関係性の病と捉えることもできます。

ですので、他者との関係をどのように捉えなおすのか、そして、どのように振舞っていく方が良いのか、などについて考えていくことが改善の道につながっています。

また、過去のトラウマの整理についてもカウンセリングでとりあつかっていきます。多くの場合には家族や近親者との関係の中で、無力であった幼少期の時期にどうしようもない事態に巻き込まれ、心と身体が傷ついています。

そうした過去のトラウマについて、回避したり、反復したり、考えないようにしたりすることではなく、しっかりと向き合っていくことも必要となっていきます。その当時のことについてカウンセラーと話し合い、過去の出来事の捉え方が少しずつ変化していくことを目指します。

b.心理オフィスKのカウンセリング

心理オフィスKではアダルトチルドレンのカウンセリングを行っています。

初回のカウンセリングでは、主にこれまでの経緯や現状を聞き、治療の方針を立てます。もう少し話をして、気持ちや状況を整理するようなカウンセリングを行うこともあります。もしくは、トラウマなどの問題が大きいようであれば、EMDRや認知行動療法などの専門的なトラウマケアを行うこともあります。

いずれも、クライエントの希望を聞き、それを優先して進めていくことになります。

カウンセリングやトラウマケアを行うなかで、時には停滞したり、悪化したりすることもあるでしょうが、全体的には良い方向に進んでいくことが多いようです。そして、どこかの地点で一人でやっていける、という状態になったらカウンセリングも終了になります。

5.アダルトチルドレンについての相談をするには

アダルトチルドレンの原因、特徴、治療、カウンセリングについてまとめました。その中でもカウンセリングは重要な位置を占めています。

もし臨床心理士や公認心理師といった専門家に相談し、治療に取り組みたいと思われるのでしたら、当オフィスでカウンセリングを行っております。

以下のお申し込みフォームからカウンセリングを申し込みしていただけたらと思います。

カウンセリング・申し込み
カウンセリングを希望される方のための申し込みフォームです。

6.アダルトチルドレンについてのコラム

その他のアダルトチルドレンについてのトピックなどについては以下のコラムにあります。