アダルトチルドレンと共依存の関係について
本記事では、アダルトチルドレンと切り離せない共依存との関係についても見ていきます。共依存になるとお互いに疲弊し、良い結果にならないことが多いようです。
目次
1.アダルトチルドレンとは
アダルトチルドレンとは、子どもの頃に保護者と何らかの問題がありながら育ち、子どもの頃の問題が大人になってもトラウマになっている人です。そのため、アダルトチルドレンは病気でも何らかの障害でもありません。
具体的にどんな影響があるかというと、子どもの頃のトラウマによって、他の人とコミュニケーションを上手くとれなかったり、自己認識がゆがんだりと生きづらさを感じてしまうことがあげられます。そして、そのために他者との共依存の関係になってしまうことが多いのです。
アダルトチルドレンの詳細については以下のページをご参照ください。
2.アダルトチルドレンと共依存
アダルトチルドレンは生きづらさを感じると説明しましたが、具体的にはどういった特徴や症状があるのでしょうか?ここでは特にアダルトチルドレンと共依存について解説します。
共依存そのものについては以下のページに詳しく書いています。
(1)アダルトチルドレンは共依存しやすい!?
アダルトチルドレンの最大の特徴は、自尊心や自己肯定感の低さです。これによって、共依存しやすい傾向にあるのも特徴と言えるでしょう。共依存とは、自分自身に向き合っておらず、自分の価値を周囲に決めてもらおうとすることです。
自尊心が低い人は、人に必要とされることで自分の存在意義を保とうとするため、相手のことばかり考えて良い子でいようとしたり、自分の気持ちにフタをして、無理に好かれようと行動したりします。
また、こういった行動によって、相手を自立できないようにする状態も共依存です。このように、自分の価値を肯定するために共依存が必要であり、共依存の癖がついてしまうと、相手を自立できないようにしてしまいます。
つまり、共依存とはお互いがお互いに依存してしまい、それによって双方が自立したり、自主的に生きていったりすることができなくなってしまうのです。
アダルトチルドレンと共依存は、とても密接に関係しているのです。
(2)具体的にはどんな症状が出る?
アダルトチルドレンとなった場合、どういった共依存の症状が見られるのでしょうか?具体例を紹介します。
- 恋人に依存してしまう
- 嫌われたくないために自分の気持ちを言わない
- 他の人からの評価ばかり気にする
- 何か上手くいかないとすぐに自分のせいだと思う
- 〇か×か、物事を極端に考える
- 他者と共依存の関係になってしまう
今回紹介した内容は、あくまで一例です。すべての症状が出ている人もいれば、これとは違う種類の症状が出ている人もいます。いくつかに該当するからといって、アダルトチルドレンというわけでもないため、自己判断はしないようにしましょう。
3.アダルトチルドレンについてのコラム
アダルトチルドレンをさらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧いただけたらと思います。
4.アダルトチルドレンの傾向にある人はぜひ相談を
「自分はアダルトチルドレンだ」と認識している人はほとんどいません。「何となく生きづらいな…」「いつも人に流されてしまう」など、症状がさまざまだからです。また、原因となっている子どもの頃のトラウマも、人によって異なります。
アダルトチルドレンや共依存について、過去や現状を正しく知り、そして受け入れ、今後をどうしていくかを見つける作業がこれらから脱却する方法です。
当オフィスでは、アダルトチルドレンや共依存などを専門とするカウンセラーが多く在籍しています。気になる症状を抱えている方は、お気軽にご相談ください。