カウンセリングの終結について

カウンセリングの終結について

カウンセリングは永遠に続くものではなく、いずれどこかの時点で終わりを迎えるものです。ここではそのカウンセリングの終わりについて書いていきます。

1.カウンセリングの終結の時期とは

カウンセリングを受けていると、回数や期間に関係なく、

  1. ご自分の問題を考える糸口をつかめた。
  2. ご自分の考え方を別の視点で捉えることができるようになった。
  3. とらわれていたことから解放され問題がある程度解決した

などの変化が生じてきます。そうした変化によってカウンセリングの終結を意識するようになります。

2.カウンセリングの最終回で検討すること

カウンセリングを終える時に、なんとなく自己判断で急に終わらせる方もいらっしゃいますが、

  1. カウンセリングを受けるきっかけとなった問題が何であったか。
  2. どのような変化があったのか。
  3. とらわれていたものが何で、そのとらわれはどう解決されたのか。

などを整理する機会として最終回を設定すると良いでしょう。人によっては、変化した現在が自然になってしまい、以前の問題が薄れてしまっていたり、何にとらわれていたのか忘れてしまったりする方もいます。カウンセリングの最終回でそれを振り返り、ご自身がカウンセリングで何を考えてきたかを明確にすることは、その後を過ごしていく上で大切なことだと思います。

人は生きている限りかかえる問題が全くなくなるということはありません。カウンセリングが終了した後の自分にはどのような課題が残っているのか、課題が出てくるとすればどのようなことか、を検討しておくと良いでしょう。そのことにより、再び課題が現実的なものになった時に、慌てずに対処できるのではないかと思います。

3.カウンセラーとの分離の痛み

最終回の日時はカウンセリングを行っていた期間にもよりますが2~3ヶ月後に設定すると良いでしょう。その最終回までの期間にも様々なことが話し合われますが、分離のテーマが共通して出てくるようです。それはカウンセリングの終わりが目に見える先にあることが刺激になっていることは明らかです。これまでの人生の中で体験した分離の話もあるでしょうし、目の前のカウンセラーとの分離の話も出てくるでしょう。往々にして分離には不安と哀しみという痛みが伴います。学校の卒業式などを想像してみるとよく分かるかもしれません。

こうした分離の痛みに耐えかねて、問題や症状を再燃させてしまうこともあるかもしれません。もしくは、分離なんて大したことではない、と気持ちを誤魔化してしまうこともあるかもしれません。

分離は苦しいことかもしれません。しかし、乗り越えることで強くなることができると私は考えます。分離を誤魔化さず、哀しいものは哀しいのだと受け入れ、不安や痛みを心に抱えることができるようにカウンセリングで分離をテーマにした話をできる限りしていけると良いと思います。それは苦しいけど、これからの人生を生きていく上で価値のあることだと信じています。

こうしたことがカウンセリングにおける終結の時期や最終回の役割ではないかと考えています。

文責:鈴木眞弓北川清一郎

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