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カウンセラーを探す12のポイント

心の病気を抱えていたり、対人関係で悩んでいたり、ストレスに苦しんでいたりする時に、カウンセラーに相談し、カウンセリングを受けることが助けになります。しかし、どのカウンセラーに相談すれば良いのか分からないという方が多いでしょう。カウンセラーとしての資格もたくさんあり、どれが信用できて、どれが信用できないのかが一般の人には分かりにくいのが現状です。

この記事ではカウンセラーに相談したいと思った時、どういう観点で、どういう基準でカウンセラーを選べば良いのかについて書いていきます

1.良いカウンセラーとは

相談する女性

まず、カウンセラーとは職業名です。ですので、まったく訓練を受けてない人であっても、自らカウンセラーと名乗れば、カウンセラーになってしまいます。しかし、そういうカウンセラーに相談したいと思う人は少ないでしょう。

また、世の中には訓練をほとんど積んでないばかりか、倫理に反するようなことをする自称カウンセラーも意外と多いようです。相談に来た人を金銭的に、性的に搾取するという事案もしばしば発生しており、社会問題になったりもしています。

ですので、適切な訓練を積み、ある程度の経験を持ち、信頼ある資格を持ち、それなりの力量を持っているカウンセラーに相談したいと思うのは当然です

さらに、クライエントの秘密を守る義務、自己研鑽する義務、クライエントを私的に利用しない倫理などを持っていることが重要です。それは単に心に誓うということだけではなく、資格として、法律として、倫理として課せられている必要があり、それを逸脱した時には処分を受けることができる立場にいなければなりません。そのためには以下に挙げるような資格を持っていたり、職能団体に所属していたりすることが非常に重要です。

資格も持っておらず、職能団体に所属していないカウンセラーはどのような逸脱をしても、処分されることがないため、やりたい放題になってしまいます。

良いカウンセラーについてまとめると以下のようになります。

  • 適切な訓練を積んでいる
  • 信頼できる資格を持っている
  • 倫理を遵守している

上記の3点を目に見える形にしたのが、以下の12のポイントです。

2.良いカウンセラーを選ぶポイントとは

パソコンを見る二人の女性

こうした良いカウンセラーを選ぶポイントは12個あります。

1臨床心理士資格を持っている★★★★★
2心理学系の大学院を修了している★★★★★
3倫理規定を設置している学会や職能団体に入会している★★★★☆
4カウンセリング代が相場程度である★★★★☆
5カウンセラー自身の病歴を掲載していない★★★★☆
6臨床心理士以外のカウンセラー系の資格を多数持っていない★★★☆☆
7催眠を実施すると謳っていない★★★☆☆
8スピリチュアル系・前世系・ヒーリング系を掲げていない★★★☆☆
9耳触りの良い綺麗事を書いていない★★☆☆☆
10クライエントの感想を掲載していない★★☆☆☆
11根拠不明な実施件数や改善率を掲げていない★☆☆☆☆
12公認心理師資格を持っている★☆☆☆☆

また、それぞれのポイントの重要度に応じて5段階で評価をしています。重要度の高い項目において該当しているのであれば、それは良いカウンセラーである可能性が高いと言えるでしょう。

良いカウンセラーかどうかを判別する絶対的なポイントはありません。しかし、こうしたいくつかのポイントを用いることで、良いカウンセラーに出会う確率を上げることはできます

以下にそれぞれの視点について少し解説を加えていきます。

(1)臨床心理士資格を持っている

重要度:★★★★★

臨床心理士とは指定された臨床心理系の大学院を修了し、日本臨床心理士資格認定協会が実施する資格試験に合格した人のみが持っている資格です。現在の日本ではもっとも信頼できる心理系の資格で、医療や教育、福祉などの公的機関ではこの臨床心理士を持っていることが採用に大きく関わってくることが多いです。また、取得後も一定の研修を受ける義務があり、日々研鑽することでしか資格を維持することができません。

こうした臨床心理士資格を持っているかどうかはカウンセラーを選択する上で非常に大きなポイントになります。

臨床心理士については以下のページに詳しく書いているので、ご参照ください。

(2)心理学系の大学院を修了している

重要度:★★★★★

カウンセリングや臨床心理学は科学的な学問をベースにしています。カウンセラーとして仕事をする上では、基礎的な心理学や人間行動の理論を知らねばなりません。また、日々、刷新される心理学の知見を取り入れねばなりません。

そのためには心理学系の大学院を修了していることは重要です。

(3)倫理規定を設置している職能団体や学会に入会している

重要度:★★★★☆

職能団体とはその資格を持っている人が集まった団体のことを刺します。臨床心理士なら日本臨床心理士会などで、医師なら日本医師会などです。

こうした職能団体に属していることにより、専門家ネットワークに属しているということであり、良い意味での相互監視が生きています。つまり、お互いに非倫理的なことをしていないのか、というチェックがされているということです

さらに、こうした職能団体には倫理委員会というものがあります。倫理委員会では、カウンセラーの非倫理的な行為に対して、処罰を下すことができます。そして、処罰が下されると、専門家の中では仕事ができなくなります。これは社会的な制裁に近いかもしれません

だからこそではないですが、カウンセラーは倫理を守り、クライエントに害を与えることを慎みます。

反対に、こうしたものに所属していないカウンセラーは非倫理的な行為であっても、ブレーキが無く、何をしても怖くありません。これはクライエントからすると非常に怖いことであるでしょう。

また、カウンセラーは日々、最近の知見を取り入れていかねばなりません。また、カウンセラー自身が行っていることを学会発表などで定期的にオープンにすることにより、独りよがりになることを避けることができます。

そのためには、いくつかの学会に所属している必要があります。どういう学会でも良いのではなく、権威と信頼のあるものが重要で、その意味で日本学術会議に属しているのは一つの担保となります。

(4)カウンセリング代が相場程度である

重要度:★★★★☆

カウンセリングの料金には相場があります。

日本であれば、地域性もありますが、1時間あたり、5000円~15000円ほどが相場かと思います。市民感覚では、おそらく高いと感じられるかもしれませんが、心理学系の大学院を修了し、臨床心理士などの資格試験に受かり、その資格を維持するために日々研修を受ける、といったことの経費計算すると、どうしてもこうした値段になってしまいます。

なので、この相場よりも不当に安いということは、それだけの力量を得るための、力量を維持するための経費をかけてないということが推測されます。中には無料のカウンセリングをしているところもありますが、興味本位の練習台を求めての値段かもしれません

一方で、不当に高い料金設定もところによってはあるようです。占いやスピリチュアル系で多いようですが、それはカウンセリング依存のような人を作り、それを対象にしているからでもあります。

(5)カウンセラー自身の病歴を掲載していない

重要度:★★★★☆

何らかの病気や障害を患っている人からすると、カウンセラーが自身と同じ病気や障害を患っていたり、回復していたりすると、分かってくれるのではないか、という幻想をみてしまうところもあります。

しかし、当然のことですが、同じ病気や障害であっても、その経験や体験は人によって全く違います。また、専門的なカウンセリングをするのであれば、個人的な経験だけから導き出された自分勝手なカウンセリングをしてはいけません

ガンを患ったからといって、ガンの名医になれるわけではありません。

ですので、同じ病気や障害だから共感できる、治せる、などと明記していれば、これは絶対的に避けた方が良いでしょう

(6)臨床心理士以外のカウンセラー系の資格を多数持っていない

重要度:★★★☆☆

時折、臨床心理士以外のカウンセラー系の資格を、誇示するように、サイトに多数掲載している人がいます。こうした人は避けた方が無難です。なぜなら、そのほとんどが短い期間で取得できるような資格であり、それをいくら持っていても力量の証明にはなりません。むしろ怪しさを醸し出しています。

(7)催眠を実施すると謳っていない

重要度:★★★☆☆

確かに催眠療法というものがあり、それを専門的に学び、専門的に実施している真っ当なカウンセラーはいます。しかし、それ以上に、催眠を謳っている自称カウンセラーの数は相当多いようです。つまり、催眠を真っ当にしているカウンセラーと巡り合えるのは確率的に非常に低いということです

ですので、見極めることができない人は、催眠を掲げているカウンセラーは当面は避ける方が良いでしょう。

(8)スピリチュアル系・前世系・ヒーリング系を掲げていない

重要度:★★★☆☆

カウンセリングは科学的根拠に基づいた技法です。エビデンスベースドと言います。これはある程度効果が保証されているという意味です。

しかし、スピリチュアル系・前世系・ヒーリング系にはほとんどがエビデンスがありません。避ける方が良いでしょう。

(9)耳触りの良い綺麗事を書いていない

重要度:★★☆☆☆

臨床心理士などは学術的な観点からカウンセリングを学んでいるからか、耳障りのよい、人の感情に訴えかけるような綺麗事を書くことは苦手かもしれません。この点に関しては自称カウンセラーの方が上手であるかもしれません。多くの自称カウンセラーは専門的な技術を磨くよりも、マーケティングを意識し、広告にお金をかけ、より多くの人に訴えかけるようなところに力を入れます

クライエントからしても、「あなたは悪くない」とか「あなたはもっと高められる」などと言われると、悪い気はしないし、ついなびいてしまうのも分からなくはありません。

(10)クライエントの感想を掲載していない

重要度:★★☆☆☆

「お客様の声」というのは、確かに多くの業種・業界でよく使われる宣伝手法です。しかし、カウンセリングの業界ではこうした宣伝手法は誇大広告と裏表であるため、倫理的に使用しないことが多いです

「医療広告ガイドライン」というものがあり、ここに患者の感想は掲載しないようにと記載されています。なぜなら、効果には個人差があり、それを掲載することは誇大広告になりかねないからです。

カウンセリングは医療ではありませんが、こうしたものがあれば、それに準ずる方が倫理的です。

つまり、クライエントの感想を書いていることは倫理的にゆるいということであり、非倫理的なことをされるリスクが高いということでもあります

(11)根拠不明な実施件数や改善率を掲げていない

重要度:★☆☆☆☆

特にサイトなどで掲げられていることがあります。「改善率98%」とか、「カウンセリング実施数1万人」とか。それをみると、一見すごいと思ってしまいますが、そうした数値が本当であるという根拠は何もありません。むしろ、そうした数字を掲げることでお客集めをしていると見た方が良いでしょう

(12)公認心理師資格を持っている

重要度:★☆☆☆☆

公認心理師は比較的最近できた心理系の国家資格です。国家資格ということで、ある程度信頼できます。しかし、一方で、この公認心理師には現任者Gルート問題というのがあり、一定の基準を満たしていない人まで資格を取得してしまったということもあるので、持っていたら信頼できるというほどにはなっていないのが現状です。つまり、カウンセラーとしての知識も技術も未経験の人が公認心理師の資格を取得してしまっているということです

公認心理師を持っているかどうかだけではなく、どういう訓練を積み、どういう職種で仕事をしてきており、他にどういう資格を持っていて、どういうルートで公認心理師を取得したのかをチェックしましょう。

公認心理師についてや、公認心理師のGルート問題については以下のページをご覧ください。

3.カウンセラーチェックリスト

宿題をする少年

これまで良いカウンセラーかどうかを判断する12のポイントを説明してきました。

ここではそうしたポイントで簡単にカウンセラーをチェックできるチェックリストを紹介します。カウンセリングを受けようと思っているカウンセラーについて、以下の12項目について、該当する・該当しないをチェックしてみてください。

No項目

該当する

該当しない

不明

1臨床心理士資格を持っている
2心理学系の大学院を修了している
3倫理規定を設置している学会や職能団体に入会している
4カウンセリング代が相場程度である
5カウンセラー自身の病歴を掲載していない
6臨床心理士以外のカウンセラー系の資格を多数持っていない
7催眠を実施すると謳っていない
8スピリチュアル系・前世系・ヒーリング系を掲げていない
9耳触りの良い綺麗事を書いていない
10クライエントの感想を掲載していない
11根拠不明な実施件数や改善率を掲げていない
12公認心理師資格を持っている
合計得点:

【結果の見方】

  • 35点以上 ・・・・良いカウンセラーである可能性が高いです
  • 30点~34点・・・良いカウンセラーである可能性がやや高いです
  • 25点~29点・・・良いカウンセラーである可能性がやや低いです
  • 24点以下 ・・・・良いカウンセラーである可能性が低いです

結果はいかがでしたでしょうか?この得点は絶対的な意味を持つものではなく、参考程度に考えてもらえると良いです。

4.今のカウンセラーに疑問を感じている人へ

悩む女性

今現在、カウンセリングを受けている人で、カウンセラーに疑問や不安を感じたことの一つや二つはあるのではないでしょうか。担当のカウンセラーが上の基準の例えば臨床心理士を持っていなかったり、心理系の大学院を修了していなかったりするかもしれません。もしくは、あまり納得のいく対応をしてもらえなかったり、反対に悪化していったりしているときもあるかもしれません。

そうした時に、どうすれば良いのかについて書きます。

(1)直接カウンセラーに聞いてみる

担当のカウンセラーが臨床心理士をの資格を持っていなかったり、心理系の大学院を修了していない場合など、上に挙げた12の基準に該当していないことについて、率直に聞いてみると良いでしょう。そこで納得できる回答や返答があれば、カウンセリングを続けても良いかもしれません。しかし、変に言い訳をしたり、とりつくろったり、誤魔化そうとしていたりするならばカウンセリングを終えることを考えても良いかもしれません

例えば、臨床心理士などの資格を持っていないことについて、「資格なんて意味がない」「経験の方が重要だ」「資格よりも熱意ややる気の方が大事だ」などといった言い訳や屁理屈を述べるなら、それはあまり良いカウンセラーではない可能性があります。

その他に、心理系大学院を修了していないことについても「大学院に行っても意味がない」「お金がないから行かなかった」「人間性の方が大事」といった言い訳や屁理屈も同様でしょう。

(2)主治医に相談してみる

もし医療機関に主治医がいたりするならば、そのカウンセラーのカウンセリングを続けた方が良いのかを相談してみても良いでしょう。中にはカウンセリングについてはあまり分からない、理解がない医師もいるかもしれませんが、概ねある程度のことについては答えてくれるでしょう。特に医師は科学者としての一面もありますので、あまり科学的に妥当ではないカウンセリングをやり方をしているカウンセラーは推奨されないでしょうから

(3)セカンドオピニオンを利用する

セカンドオピニオンとは、診断や治療方針について、今現在の主治医とは別の医師に意見を聞いてみることを指します。カウンセリングでもこうしたセカンドオピニオンを受けることができます。今現在の担当カウンセラーとは別の組織のカウンセラーに一度会い、今のカウンセリングの方針や方向性、手段についての意見を聞いてみると良いでしょう。そのセカンドオピニオンとなるカウンセラーも上に挙げた12の基準に合致する人を選ぶと良いでしょう。

セカンドオピニオンとして今現在のカウンセラーやそのカウンセラーの提示している方法について意見を聞き、カウンセリングを継続するかどうかを検討しても良いかもしれません

5.良いカウンセラーを探す方法

医者と相談

これまで良いカウンセラーを見極めるポイントを解説してきました。では、その良いカウンセラーと出会うにはどうすれば良いでしょうか。ここでは良いカウンセラーの探し方を説明します。

(1)精神科医に紹介してもらう

精神科医とカウンセラーの繋がりや連携はそれなりに強いものがあります。

そのため、精神科クリニック、メンタルクリニック、精神科病院などを受診・通院し、主治医である精神科医にカウンセラーを紹介してもらうと良いでしょう。もしくは、そのクリニックや病院に所属しているカウンセラーにカウンセリングを受けると良いでしょう。機関内のカウンセラーなので主治医とも連携が取れているので、その点では非常に安心です。

(2)行政などの公的機関に紹介してもらう

市区町村の福祉相談や保健所、精神保健福祉センターなど様々な困りごとを受け付けています。中には地域のカウンセラーの情報を持っていたり、連携しているカウンセリング機関があったりします。そうしたカウンセラーを紹介してもらうことができるので、一度相談してみても良いでしょう。

(3)「臨床心理士に出会うには」で検索する

職能団体である日本臨床心理士会が運営する「臨床心理士に出会うには」という検索サイトがあります。このサイトでは非常に多くの臨床心理士が登録しています。また、対象者や実施可能な技法などでも検索をかけることができるので、自身に合った臨床心理士が見つかるかと思います。

サイトは以下のリンクから行くことができます。

臨床心理士に出会うには

6.心理オフィスKでもカウンセリングを受けれます

肩を抱く女性

良いカウンセラーとは何か、良いカウンセラーのチェックポイント、良いカウンセラーの探し方などについて説明してきました。ストレスがたまり、心が弱っていると耳障りの良いことを言うカウンセラーについつい惹き付けられてしまいます。しかし、そのカウンセラーが良いカウンセラーかどうかは分かりません。

弱っている時だからこそ、ここで挙げた12のポイントを参考にして、時間をかけてカウンセラーを探してもらえたらと思います

手前味噌ではありますが、この心理オフィスKでもカウンセラーが多数在籍しており、カウンセリングを受けることができます。そのほとんどが心理系の大学院を修了し、臨床心理士や公認心理師の資格を持ち、様々な領域で活動してきた、経験豊富なカウンセラーです。カウンセラー選びの選択肢の一つとして見てもらえたらと思います。

当オフィスでカウンセリングを受けたい方は以下のページからお申し込みください。