心理オフィスK

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ひきこもりのカウンセリング

目次

  1. ひきこもりの特徴
  2. ひきこもりの心の中
  3. 引きこもりに対する対応
  4. ひきこもりの対応の目標

 病気や怪我ではないにも関わらず、外出をしたり、人と会ったりすることを避け、自宅や自室に居続けてしまいます。時には家族との接触も避けることがあります。

1 ひきこもりの特徴

 思春期や青年期以降、長期にわたって自宅に居続けることをひきこもりと言います。しかし、何らかの身体疾患や精神障害などがある場合にはひきこもりとは言いませんし、対応はその疾患と障害の治療が優先されることとなります。ひきこもりは早ければ10代半ばぐらいから始まり、40代や50代まで持続することは稀ではありません。そして、圧倒的に男性のひきこもりが多いようです。自宅では、テレビゲーム、インターネット、スマホゲーム、ネットゲーム、読書、などに永遠とも思われる時間を費やされえることあります。ほとんどの場合が昼夜逆転となり、睡眠や食事のリズムがバラバラとなり、運動などはほとんどすることはありません。そして、友人や知人、近隣の人といった社会的な関係はほとんどないことが多いです。

 もちろん、これらの状態には人によって違います。コンビニや散髪、散歩程度であれば外出する人もいますし、メールなどで知人とのつながりを持てている人もいます。家庭の中でも家族とは問題なくしゃべったり、一定程度の家事を手伝ったりする方から、家族とは一切しゃべらずに、自室から出ることすら稀という方もいます。また病気ではないということで、医療機関への受診やカウンセリングも拒否することがあります。

2 ひきこもりの心の中

 このような状態・状況について、当人は平然としているように見えたり、一見してゲームを楽しんでいるようにも見えます。しかし、ほとんどの場合は、このようなひきこもりの状態を当人もよく思っていないことが多いようです。そして、ゲームなどを楽しんでやっているというよりは、何もすることがないので時間を潰すためであったりします。もしくはひきこもっていることに対する強烈な罪悪感や自責感を感じなくさせるためにゲームに没頭しているということもあるようです。そして、社会に出たい思いはあるが、どうすれば分からないし、もし仮に社会に出たときに強い傷つきや屈辱感を感じてしまうことを恐れて、結果的に身を守るために自宅・自室にひきこもざるをえなくなっているのです。

3 引きこもりに対する対応

 ひきこもりに対する対応は、まずは家族の方の支援が一番重要になってきます。ひきこもりの方の家族が同様にひきこもってしまう、というのは多々あります。家族の誰かがひきこもっていることに対する後ろめたさもあるのか、友人や知人、同僚、近所の人に内緒にしたり、そもそも付き合い自体を少なくしてしまっている場合も多いようです。そうなるとますます家族全体が社会からひきこもってしまい、結果的に当人のひきこもりを助長させてしまいます。ですので、家族の方にはできる限り、家から出て、通常の社会生活を送ることが必要となります。趣味のサークルやパートなどに出ても良いでしょうし、ちょっとした旅行なども楽しめると良いかと思います。そして、その上で、ひきこもりの家族会や勉強会、講演会などにも出ると良いでしょう。家族会では、同様の悩みを抱えられたご家族さんが多数おりますので、その経験談を聞くだけでも参考になることは多いです。ところによっては当事者同士のピア・カウンセリングなどもあります。

 そして、何らかの形で支援者が家庭の中に入れると良いでしょう。家族ではない第三者が家庭に入ることにより、行き詰った家庭の雰囲気を壊すことができます。各地域には精神保健福祉センター保健所がありますが、その中にはケースワーカーや保健師さんがひきこもりの方のための家庭訪問をしてカウンセリングをしてくれるところもあります。そうしたところに一度問い合わせをしてみても良いでしょう。

 さらに、家庭の中でのひきこもりの方への直接の対応の仕方ですが、基本的には脅したり、催促したり、問い詰めたり、頻繁に将来の話をしたりするような、追い詰める方法はあまり良くないようです。それよりも、穏やかな雰囲気を心掛け、「おはよう」などの挨拶はこまめにし、特に意味のないような雑談をたくさんし、一緒にテレビや野球を見るような時間をもうけ、一家団欒を少しでも増やしていくような行動ができると良いでしょう。そのような地盤があるからこそ、ひきこもりの当人の悩みが引き出せたり、一緒に考えたりできるようになります。このような対応は決して甘やかしたり、問題を先送りしたりするようなことではありません。

4 ひきこもりの対応の目標

 また、ひきこもりの方のいる家族は目標やゴールを大きなところに設定してしまうことがあります。働くことや自立することなどのように。しかし、ひきこもりの当人にとって、いきなりそのようなことをするのはかなりハードルが高いものです。それよりも、小さなハードルや目標を作ると良いでしょう。例えば、いきなり人と関係を持つというのは大きいですが、まずはコンビニなどに行けるようになることや、ちょっとした電話に出ること、もっとハードルを落として、ポストの郵便物や新聞をとるために玄関から出るだけ、というのでも良いでしょう。そして、友人知人などは意外とハードルが高いので、難しいですが、医療機関の医師や相談員、カウンセラーなどには比較的会いやすいというのはあるようです。カウンセリングの場に来れるようになれば、かなりの進展でしょう。社会の場として、病院のデイケアや作業所から人との関係を作り始めることはよくあるようです。もしくは、最近では若者サポートステーションのような居場所的なものを利用することも良いでしょう。そのようなところで、同じような立場や境遇にある方との関係を作れるようになると、さらに進展します。また、仕事やアルバイトよりも前にボランティアなどに参加したり、趣味のサークルに入ったりすることも一つのステップとして活用できます。仕事よりも責任や負担は少ないと思います。

 このようにひきこもりは家族がどのように対応するのかということと、社会資源をどのように活用するのかが決め手と言えます。タイミングや状況によって使えることややることには違いが出てきますので、まずは家族の方がカウンセリングを受けられて、ひきこもりの当人への対応について相談したり、アドバイスを受けられると良いでしょう。


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