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「学校に行きたくない」時は無理しないで

行きたくないのは我がままではなく

学校に行きたくない、学校に行きたい気持ちはあるけど行くのが怖い、学校に行く前に腹痛や頭痛などで、体調が悪くなる……。

学校に行きたくない状態になる原因はさまざまですが、もしかしたら心理的な負担があるのかもしれません。学校に行きたくない時は無理しないで、心身を回復させましょう。どうしたらいいかわからなくなったら、カウンセリングの活用も考えてみてください。

1.学校に行きたくない状態のあらわれ方

学校に行きたくない1

「学校に行きたくない」状態は、どんな風にあらわれるのでしょうか。ここでは「学校に行きたくない」状態について、心理状態にあらわれる場合と体の不調にあらわれる場合に分けて説明します。

(1)心理状態にあらわれる

「学校に行きたくない」状態は、心理状態にあらわれることが多いです。

学校に行きたくない、とはっきりと感じることもありますが、なんとなく学校に行きたくない、漠然とした不安、なんとなく無気力、などぼんやりと感じられる場合もあります。また、学校に行きたいけど行くのが怖い、学校に行きたいけど行きたくない、といった葛藤を抱えていることも少なくありません。

いずれも、学校に関連する何かの事情で心に負担がかかっている可能性があります

(2)体の不調にあらわれる

「学校に行きたくない」状態は、体の不調にあらわれることもあります。

気管支喘息が悪くなったり、腹痛や頭痛、吐き気、めまい、下痢などで学校に行く前に体調が悪くなったりすることがあります。また、朝がだるくてどうしても起きられないこともあります。

こうした体の不調も、学校に関連する何かの事情で心身に負担がかかっているサインかもしれません。

2.学校に行きたくないのはなぜ?

学校に行きたくない2

なぜ、「学校に行きたくない」状態になるのでしょうか。考えられる原因はさまざまですが、そのうちいくつか代表的な事情に触れていきます。

(1)学校に行きたくない原因はさまざま

「学校に行きたくない」状態の考えられる原因はさまざまで、人によって事情は異なります

「学校に行きたくない」状態となるきっかけには学校に関するものが多いのですが、家庭の状況や個人の特性など他の事情が絡むこともあります。事情は1つとは限りませんし、小さな事情でも積み重なると抱えきれなくなることもあります。

ここから、「学校に行きたくない」状態に関わる事情をいくつか挙げていきます。

(2)勉強についていけない

勉強についていけないと感じることは、「学校に行きたくない」状態に影響します。

学年が上がるにつれて学習内容を難しく感じはじめたり、「何を言っているかわからない」と言葉を難しく感じはじめたりすると、勉強への負担感は大きくなります

読んだり書いたりすることが難しい、気が散って集中できない、といった発達特性に由来する苦手さが影響する場合もあります。

(3)先生や友達との関係

友達や先生との関係は「学校に行きたくない」状態への影響に大きく影響します。

同級生から嫌がらせやいじめを受けている、学級崩壊したクラスにいることで緊張感が続いている、先生から度重なる叱責を受けている、といった状態は心を消耗させます

また、一見して「明るく気配りのできる」「成績の良い」子が知らず知らずのうちに疲れを溜めている場合もあります。友人や先生の期待にこたえるために、周囲に合わせることに並々ならぬ努力を続けた結果、消耗してしまうのです。

習い事での人間関係やSNSなどのインターネットを通じた人間関係など、学校外でも緊張感が続いているとさらに心の負担は大きくなるでしょう。

(4)家庭の状況・家族との関係

家庭の状況や家族との関係が「学校に行きたくない」状態に影響することもあります。

「学校に行きたくない」と感じ始める事情には、以下のような例があげられます。

  • 家族の病気や死別、離別、経済的な問題などの家庭環境が大きな変化があった
  • 両親の不仲など家族関係によって、家の中に緊張感がある
  • 両親が忙しくて、ゆっくり話を聞いてもらえる時間がないどころか、何気ないおしゃべりの時間もない
  • 親が自分を理解してくれない
  • 親の期待にこたえようと頑張り続けて自分を追い込んでいる

このような事情で家が心身の休まる場所にならない場合、学校生活をのりきるためのエネルギーが足りなくなりかねません。その結果、「学校に行きたくない」状態につながる可能性があります。

(5)発達特性や体の病気

「学校に行きたくない」状態の背景には、発達特性や体の病気が隠れている場合もあります

生まれもった発達特性が背景にある例には、

  • たくさんの会話がとびかう休み時間を過ごすのが大変・・・状況理解の苦手さ
  • 運動会や音楽の授業などの後にどっと疲れる・・・感覚過敏(聴覚過敏)
  • 友達とうまくかかわれずに周囲から浮いてしまう・・・コミュニケーションの苦手さ
  • しんどくてもどう表現していいかわからない・・・感情をことばで伝える苦手さ

などがあります。

体の病気が背景にある例の代表的なものには、起立性調節障害があります。自律神経系の未熟さにより朝が苦手で起きられず、夕方から夜に元気になるため、朝起きて学校に行くことが難しくなる病気です

発達特性や体の病気はいずれも、自覚なく負荷を抱えて消耗している可能性があります。そのうえ周囲からの理解や配慮が得られていない場合は、「怠け」や「頑張りが足りない」と叱られる、いじめられる、といったストレスや苦痛も加わりやすくなります。

その結果、自尊感情が低下したり「学校に行きたくない」と感じたりしてしまうのです。

3.学校に行きたくないときはどうしたらいい?

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学校に行きたい気持ちはあっても行くのが怖い、どうやって親に言おう、どこかに逃げ道はないか、自分で克服したいけどどうしたらいい……?

そんな風に悩んでいる方もいるかもしれません。ここでは学校に行きたくないときにどうすれば良いかについて、いくつかポイントをお伝えします

自分でできそうなことから取り組んでみて、難しいと感じたら信頼できる人や専門家へ相談する方法も考えてみてくださいね。

(1)まずは、休息をとる

第一に重要なのは、休息です。

「学校に行きたくない」状態は、学校に行っていた時期のストレスや悩みが積み重なって生じる場合がほとんどで、心身が消耗していることが多いためです。

ただ、実際に休むのは案外難しいことです。

どうやって休むか、どう休めば心と体が休まるか、心と体が休まる条件はどう工夫したら整うか、といったことを考える必要があります。たとえば学校での問題だけなら、学校を一時的に休めばストレスは軽くなりますが、家庭の事情もある場合は家にいる緊張感がよりストレスを高めてしまいかねません。

どんなふうに条件を整えて休める状態にするかを考えることが大切です。

(2)何かに取り組んでみる

休息がある程度取れたら、できそうなことから取り組んでみると良いでしょう。

はじめは現実逃避に思えることでも良いので、趣味や好きなことをするのがおすすめです。たとえばゲーム、テレビ、漫画、スポーツ、動物とふれあう、など、楽しめる時間をもつようにしましょう

さらに元気が出てきて気が進めば、家事のお手伝いもおすすめです。掃除や洗濯などの家事は肉体労働なので手ごたえもわかりやすく、人から認められ、自分のことも認めてあげられる経験になります。その経験は、学校を休んでいても社会とつながる力にもつながっていきます。

自分なりのやり方で少しずつ、能動的に生き生きと時間を過ごせるようになると良いでしょう

(3)専門機関に相談する

自分の抱えている事情が自分ではよくわからないときや、自分と身近な人たちだけでは解決できそうにないときは、専門機関に相談してみるのもおすすめです。

相談は、スクールカウンセラーや教育支援センター、教育相談所などでできます。

専門機関では、ご本人の抱える負荷がどのようなものか丁寧にとらえたうえで、心身の負荷を軽減するための援助をします。負荷の内容によっては環境調整などの現実的な対処を行う場合も、カウンセリングによる心理援助を行う場合もあります

カウンセリングではさまざまな相談に応じ、一緒に考えていきます。

たとえば親にどう伝えるか、といったことのほか、「学校に行く意味」「学校を休む意味」は何か、将来何になりたいか、どう生きたいか、自分にどんな可能性があるか、といったことを考えながら将来像を練ったり、生活の中でできることを探ったりもできます。

学校への復帰が難しければ、フリースクールやサポート校、高卒認定の取得、デイケアなど、学校に代わる道も検討できます。

相談を通じて自分ひとりではなく誰かと一緒に解決の道を探ろうとすることは、人と共同で何かに取り組むひとつの社会体験にもなるでしょう

(4)学校に行きたくない時は無理しないで

「学校に行きたくない」時は無理しないで、いったん立ち止まってみるのも良いかもしれません。

学校は人生の通過点に過ぎず、必ず終わりが来るものです

無理してなじむ必要はなく、周りから浮くことがあっても良く、友達がいなければいけないわけでも、みんなの輪の中にいなければいけないわけでもありません。

社会に出てから求められる力は学校とは違っていることも多いですし、社会に出てからの方が生きやすい環境を選びやすくなるかもしれません。

また、学校では周りとの違和感を持ったり、羨ましさや劣等感、不全感を持ったりすることもあるでしょう。そんなふうに感じた体験も、知らず知らずのうちに人生を生きる力となっていきます。

その意味で人生にとっては、学校生活が順風満帆すぎず、ときには「学校に行きたくない」と感じるくらいがちょうどいいのかもしれません

4.学校に行きたくない時に相談する

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「学校に行きたくない」「学校に行くのが怖い」と思ったり、学校に行く前に体調が悪くなったりするのは、心身に負担がかかっているサインかもしれません。「学校に行きたくない」状態になったら、無理しないでまずは心身ともに休める時間をもつことが大切です。

自分では解決が難しいと感じたら、カウンセリングなど専門機関の活用も考えてみてくださいね

当オフィスではそうした状態の人の相談やカウンセリングを行うことができます。希望者は以下の申し込みフォームからご連絡ください。

学校に行きたくないことについて相談する

5.参考文献

【執筆者情報】

  • 北川 清一郎
  • 資格:臨床心理士、公認心理師、日本精神分析学会認定心理療法士など
  • 所属学会:日本心理臨床学会、日本精神分析学会、日本EMDR学会、日本臨床心理士会、日本公認心理師協会など
  • 役職:神奈川県臨床心理士会代議員、日本臨床心理士会委員などを歴任
  • 経歴:精神科や心療内科、教育センター、児童相談所、就労支援施設などでの臨床経験は約20年になる。また、臨床心理系の大学などでの非常勤講師を歴任。執筆した論文は多数。メディアや雑誌での出演経験も豊富。
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