引きこもりの原因とは?
こちらの記事では、引きこもりの原因について考えていきます。
内閣府の調査によると、引きこもりの方は増加傾向にあり、また長期化する傾向にあることが分かっています。引きこもりには、さまざまな原因が複雑に絡み合っていることがほとんどで、簡単に解決できる問題ではありません。しかし、原因や対応策が分かれば、少しずつ改善へと導くことは可能です。引きこもりにどんな原因があるのかなどを詳しく見ていきましょう。
目次
1.引きこもりの原因とは?
ここでは、引きこもりの原因について紹介します。引きこもりになるにはさまざまな原因が絡み合っていると言われていますが、具体的にはどのようなことが考えられるのでしょうか?
(1)人間関係
学校や仕事ではさまざまな人と関わらなければなりません。その中でコミュニケーションが上手く取れなかったり、いじめにあったりすると今の環境に馴染めず孤立してしまいます。
状況を打破しようと改善に努めても上手くいかなければ、学校や職場に行くことが辛くなり家に引きこもってしまうのです。
(2)親子・家族関係
親や兄弟姉妹との関係が引きこもりを誘発することもあります。
子どもの話を聞かず子どもに指示や説教ばかりする親の場合、子どもは自分の意見が言えなくなり自己肯定感が低くなる可能性があります。また他の兄弟姉妹と比べ否定的なことばかり言われると、言われた子どもは自信をなくしやる気もなくなるでしょう。
(3)不登校の影響
勉強が嫌い、いじめ、先生や他の友達とコミュニケーションが上手く取れないなどの理由で、不登校になる子どもがいます。その不登校の延長で引きこもりになる場合もあるため、注意が必要です。
引きこもりになることを恐れ、無理に学校に行かせるのは得策ではありません。不登校の原因を見極め、学校生活に戻れるように少しずつ対応していきましょう。
不登校については以下のページに詳しく書いています。
(4)受験や就職活動での失敗
受験や就職活動に失敗したことで挫折感を味わい、そのまま引きこもりになってしまう方がいます。これまで順風満帆に生活を送ってきた方や合格への自信が大きかった方にとっては、精神的ダメージがかなり大きいのでしょう。
もちろんそうでない方も、受験や就職活動というのは人生の分岐点になります。そこで失敗すると、やる気や自信をなくし現実逃避したくなるものです。
(5)ゲームやインターネットへの依存
ゲームやインターネットへの依存によって、引きこもりになる方もいます。ゲームやインターネットには中毒性があり、「ゲーム依存症」や「スマホ依存」という病名がつくことも。これは、昼夜問わずゲームやインターネットを利用し、もし利用できなければイライラしたり落ち着かなくなったりするなど自分を制御できなくなる状態のことです。
ゲームやインターネットへの依存は、自分で時間や頻度をコントロールできなくなり、それらを利用することを日常生活で優先してしまいます。10代から20代の学生に多いものの、最近は30代以上の大人でも増加傾向にあります。
ゲーム依存について詳しく知りたい方は以下のページをご参照ください。
(6)特別な理由なし
2018年度に内閣府が行った「生活状況に関する調査」では、引きこもりになった理由のランキングに、「特にない」や「分からない」がありました。自分が気づかないうちにストレスにさらされ、だんだんと外出や他の人との交流を避けるようになったという事例です。
誰もが気づくような大きな問題ではないのかもしれませんが、ストレスになるようなことが小さくても、ずっと続けば人の心は折れてしまうのでしょう。
2.引きこもりについてのコラム
引きこもりについてのいくつかのトピックを紹介します。さらに詳しく引きこもりについて知りたい方はご覧ください。
3.一人で抱え込まず専門家に相談しよう
日本の調査結果を見てみると、潜在的には多くの引きこもりの方がいることが容易に想像できます。また、引きこもりになる原因はさまざまであり、複数の問題が絡み合っていることもあります。
こうなると家族だけで解決するのは大変難しいでしょう。相談窓口を活用したり、病院やカウンセリングを行ったりすることで少しずつ問題をひも解いていくことができます。
当オフィスでは、引きこもり問題に精通するカウンセラーが多く在籍しています。引きこもりをしている方はもちろん、その方をサポートしているご家族も以下からお申し込みください。