愛着障害

発達早期に養育者との愛着形成不全から起こる行動上、対人関係上の障害です。虐待や両親の離婚、養育者交代をはじめとした養育困難の経験により、他者と親密で安定した関係が築きにくかったり、自分の気持ちを伝えたり、助けを求めたりすることが苦手であったりすることがみられます。

反応性愛着障害(人と関わりを求めないタイプ)・脱抑制型愛着障害(誰にでも関わろうとするタイプ)の2つがありますが、根本は愛着対象となる存在の不在があげられます。

発達早期の情緒的な養育の重要性は戦後の孤児院研究などから注目されてきており、ルネ・スピッツのホスピタリズムの研究や、ジョン・ボウルビィのアタッチメントの研究があります。特にジョン・ボウルビィは愛着(Attachment)という言葉を心理的な意味で初めて用いてきたという経緯があります。

愛着障害は5歳以前にみられるものとされていますが、大人の愛着障害についても近年は注目されてきています。また、行動傾向が発達障害と似ていますが、治療を通して過去の親子関係、人間関係を見つめなおしたり、親しい人との関係を築きなおしたりしていくなかで回復が見込まれます。

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