アダルトチルドレンの6つのタイプ
目次
1.ヒーロー(英雄)
勉強やスポーツで良い成績や評価をもらうことを第一としています。しっかり者、頑張り屋さんというように見られることがありますが、そうした努力は自身のためではなく親の期待に応えるために、もしくは家族の雰囲気を悪くしないための防衛的で、後ろ向きな意味合いがあります。
こうした努力が実っている内は良いですが、それが何らかのきっかけで挫折したり、失敗したりしたときに、心がぽっきりと折れてしまい、破綻してしまいます。
2.スケープゴート(生贄)
ヒーローとは全く反対に、問題行動を起こしたり、過剰に低い成績を取ったりして、家族の中で悪者や問題児の立場を引き受けます。家族の憎しみや怒りや不満、鬱憤を一人で引き受け、そのことにより家族のバランスを取ろうとしているのです。家族の中のゴミ箱的な役割とも言えます。
3.ロストワン(いない子)
家族の中での存在を消し、いない子どもとして、生まれてこなかった子どもとして家族との関係を断ち、ひっそりと気配を感じさせずに生きていこうとします。
時には迷子になっても家族のだれからも気付かれることがなく、旅行にも連れて行ってもらえず、家の中にはいても、いつも一人で孤独にいます。
4.ケアテイカー(世話役)
献身的に家族の世話をし、愚痴を聞き、支えることを過剰なまでに行います。それは自己犠牲的であり、自虐的でもあります。家事をしない親に代わって家事をしたり、養育をしない親に代わって弟妹の面倒をみたりします。そして自身のことは何でも後回しにしてしまいます。
そうした家族を維持する機能を一身に背負って家族が崩壊しないように、バランスが取れるに努力をします。
5.ピエロ(道化師、クラウン)
家族の暗い雰囲気を回避するために、おどけたり、おちゃらけたり、冗談を言ったり、面白いことを言って笑わせたりして明るい雰囲気を作ろうとします。
ひょうきんで明るい性格に一見すると見えますが、過度に雰囲気を読み取り、人の表情を伺い、どうすれば険悪なムードにならないかと常にビクビクしていたりします。
6.イネイブラー
イネイブラーはケアテイカーとやや似ています。ケアテイカーと同じように、自己犠牲的で、献身的に尽くします。
イネイブラーでは献身的に尽くしますが、その尽くし方が相手のためにならない尽くし方をします。例えば、アルコール依存症の人にために、アルコールをせっせと用意するなどです。相手の依存を助長するような尽くし方をするため、相手がさらにダメになっていきます。
7.まとめ
アダルトチルドレンのチェックリストを提示し、アダルトチルドレンの6つのタイプをそれぞれ説明しました。ただ、これらのタイプは微妙に重なっていたり、似ていたりするため、厳密に分けることが難しいこともあります。
ですので、タイプ分けにこだわるよりも、全体的に見た方が良いでしょう。
8.アダルトチルドレンについてのコラム
アダルトチルドレンをさらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧いただけたらと思います。
9.カウンセリングを受けたい方は
アダルトチルドレンについての相談をしたい方は以下のページからカウンセリングのお申し込みをしていただけたらと思います。