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家族喧嘩の主な原因は?絶対にやってはいけないことと対処法

本記事では、家族内の喧嘩の主な原因や喧嘩により引き起こされる悪影響などについて紹介します。

家族でも言って良いことと悪いことがありますが、カッとなってしまうと自分を抑えられなくなってしまうことも。しかし、その喧嘩によって家族がひどく傷つくことがあります。不本意に家族を傷つけることは、お互い辛いものです。家族の喧嘩の原因や対処法を知って、より良い生活環境を整えていきましょう。

家族喧嘩の主な原因は?

まずは、家族喧嘩の主な原因について見ていきます。

家族といっても一人ひとり考え方が違うものです。さまざまな意見があって良いのですが、家族という身近なグループで意見が合わないと、イライラしたりぎくしゃくしたりするものなのかもしれません。

(1)コミュニケーション不足

夫婦間の喧嘩で多い原因として挙げられるのが、言った言わないで起こる喧嘩。出かけることを事前に伝えていたにも関わらず、当日になって聞いていないというような、コミュニケーション不足から発展するトラブルです。

(2)子育て論や教育方針の違い

子育て論や教育方針の違いで喧嘩が起きることもあります。どんな習い事をさせるのか、塾はどうするのかなどのトラブルです。「自由に子育てしたい」「厳しくしつけをしたい」といった考えの違いもあるでしょう。

子育て論や教育方針の場合、夫婦間だけでなく、夫婦と義両親がもめるケースもあります。

(3)金銭問題

金銭感覚の違いによって家族喧嘩に発展することも。1円単位で家計の管理をしているにも関わらず、配偶者は湯水のようにお金を使っているようなトラブルです。

また、一方は一般的な価格の商品を購入しようとするのに、もう一方が高額な商品ばかり選ぶような場合にも喧嘩になりやすいでしょう。

(4)考え方の違い

夫婦でも親子でも一人ひとり考え方は違うものです。家族という括りになっていることで、どうしても自分の考え方が正しいと押しつけてしまい喧嘩になることがあります。

会社や学校では受け入れられることも、家族間になると「わがままを言っても良いかもしれない」と思ってしまうのかもしれません。

(5)親族関係のトラブル

夫婦間や親子間であれば冷静になって話し合いトラブルを避けられるようなことでも、それ以外の義両親や義兄弟姉妹との喧嘩となると、言いたいことが言えず、相手側が強く出て我慢しなければならない場合もあります。

例えば、子どもの教育方針や介護、金銭問題などのトラブルが考えられるでしょう。仲裁に入って板挟みになることもあります。

(6)食事

食事の喧嘩は夫婦間でも起こりますが、親子間でも多い問題といえます。「好き嫌いをしない」や「食事前におやつを食べる」、「献立に文句を言う」などのトラブルがあるでしょう。

(7)家事分担や片付け

夫婦どちらかだけに家事を任せている、子どもが部屋を片付けないなどの家事分担や片付けを原因にした喧嘩も起こりやすいです。毎日同じことで喧嘩をしている家庭もあるかもしれません。

また、衣服を脱ぎっぱなしにする、物を元の位置に戻さないなどの小さなトラブルが積み重なって大きな喧嘩に発展することもあります。

(8)嘘をつく・約束を守らない

嘘をつく、約束を守らないという問題も起こり得るトラブルの一つです。一般的には、すぐにわかるような見え透いた嘘をついたり、約束を毎回破ったりするなどのトラブルが考えられます。

特に親子間では、「ゲームをする」や「スマホばかり見る」などの原因で喧嘩になることもあるでしょう。

家族喧嘩によって引き起こされるトラブル

ここでは、家族喧嘩によって引き起こされるトラブルについて紹介します。

「家族喧嘩だから…」と放置していませんか?家族喧嘩が続くと、身体的や精神的に不調をきたすこともあります。どういった不調が考えられるのか見ていきましょう。

(1)身体的不調

家族であっても喧嘩は精神的に負担があるものです。家族喧嘩によるストレスから、頭痛や吐き気、腹痛などの身体的な不調があらわれるケースがあります。

(2)精神的不調

家族喧嘩によるストレスが継続的に起きると、身体的不調を起こすだけではなく、精神的不調が起きることもあります。もちろん両方を併発することもあるでしょう。

具体的には、うつ症状や不眠、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、摂食障害など。初期の段階では、風邪の症状のように感じる場合もあり、軽視して放置すると症状が悪化してしまうこともあるため、注意が必要です。

(3)自己肯定感の低下

大人に限らず、子どもにとっても家族喧嘩は負担になります。日常的に夫婦喧嘩を目の当たりにしている子どもは、自分の存在を否定されているように感じるケースもあるのです。また、夫婦喧嘩によって一方的に暴言を言われ、自己肯定感が低下することもあります。

こういった自己肯定感の低下によって、自身の存在に対する自信をなくす、消極的になる、人とのコミュニケーションが苦手になるなどの症状があらわれることもあります。

自己肯定感については以下のページに詳細が書かれています。

(4)暴力や暴言が出やすくなる

家族喧嘩が日常的になってしまうと、常にイライラしている状態になるため、些細なことに対して怒ることもあるでしょう。また、気持ちを制御できなくなり、相手にひどい言葉を投げかけることもあります。

家庭内に対してだけではなく、家族喧嘩のストレスを外で発散しようと、他人に対して暴力的な言動をするケースも少なくありません。

(5)DV(ドメスティックバイオレンス)に発展してしまう

暴力や暴言がエスカレートしてしまうと、DVに発展してしまうこともあります。DVとは、相手をコントロールしようと高圧的な行為をとることです。

夫婦間や親子に限らずどんな関係性でも起こり得ることですが、家族間のDVの場合、自分がDV被害者であることに気づきにくいケースもあります。またDVは、身体的暴力や暴言に限らず、性的暴力や経済的圧力なども含まれ、家庭内暴力へと発展する恐れがあります。

DV(ドメスティックバイオレンス)の詳細は以下のページをご参照ください。

家族喧嘩において絶対してはいけないこと

ここからは、家族喧嘩において絶対してはいけないことについて見ていきましょう。

些細な家族喧嘩でも、日常的になると身体的にも精神的にも負担がかかり、家庭内暴力へ発展することもあります。家族喧嘩にならないのが良いのですが、なかなかそうはいきません。だからこそ、最悪の事態を避けるために、家族喧嘩におけるルールを各自が肝に銘じておく必要があるのです。

(1)人格を否定する

子どもにとっても大人にとっても、人格を否定するような言動はいけません。人格や存在を否定するような言動によって、一生のトラウマになったり、自己肯定感の低下を促したりする場合があるためです。

(2)兄弟姉妹や他の家族と比較する

人はそれぞれ個性があって考え方も違うものです。兄弟姉妹や他の家族と比較しても意味がありません。

意味がないにも関わらず比較され続けると、ネガティブ思考になり自己肯定感を低下させる可能性があります。また、自分の存在意義を見出せなくなるケースもあるため注意してください。

(3)暴力や暴言

家族喧嘩は意見交換の場であって、暴言や暴力をして良い場ではありません。親子や夫婦でも暴力は傷害罪に問われる可能性があります。もちろん、傷害罪などの罪に問われれば、警察に逮捕されることもあるのです。

家族喧嘩に対する対処法

では、どうすれば家族喧嘩を防げるのでしょうか。ここでは家族喧嘩に対する対処法や自身のケア方法について紹介します。

(1)喧嘩の際も冷静に対応

家族喧嘩は必ずしも悪いものではありません。適切な方法であれば、相手の気持ちを理解したり自身の思いを伝えたりする場になります。

忘れてはいけないことは、喧嘩のときも常に冷静に対応すること。「この状況ではこれ以上言うのは控えたほうが良い」というような判断も大切です。できるだけ、意見交換になるように対応するのが、喧嘩に発展しない秘訣でもあります。

(2)自身に非がある場合は素直に謝る

家族喧嘩の場合、わがままや甘えから、意地になって自分の非を謝らないこともあるはずです。特に親子喧嘩の場合、親が子に対して謝らないケースもあるでしょう。

年上や年下など関係なく、人として自分に非がある、言い過ぎたなどの点があれば、素直に謝るようにすると仲直りしやすいです。

(3)落ち着いたら話し合いの場を持つ

喧嘩の最中は、両者ともに頭に血が上っている状態です。そういったシチュエーションでは、何を話しても無駄でしょう。両者の気持ちが落ち着いたときに話し合いの場を持つと、建設的な話ができるはずです。

(4)定期的に家族会議を行う

家族喧嘩を未然に防ぐ方法として有効なのが、家族会議。議題を立てて、定期的に開催します。そうすることで、家族間で意見交換を行えるため、それぞれがどんな考えを持っているのかを認識できるというわけです。

議題についても、マイナスイメージのテーマではなく、プラスイメージのものにすると家族も参加したくなるでしょう。例えば「家事分担について」ではなく、「家族がしてくれて嬉しかったこと」などにすると、参加したくなるはず。家族会議を定期的に行えば、議題に関することではなくても、ふとした話から悩みを解決できるかもしれません。

(5)喧嘩が多く辛い場合は専門家に相談する

家族喧嘩への対処法や予防策をとったとしても、上手くいかないこともあります。家族喧嘩で辛い場合は、信頼できる友人や親族など周囲の人に相談すると良いでしょう。周囲の人になかなか相談できない場合は、カウンセラーに相談するのがおすすめです。自分の気持ちに気づいたり、改善策を見つけたりするためにも、抱え込まず専門家に相談してみましょう。

家族喧嘩・ドメスティックバイオレンスについてのトピック

家族喧嘩についてのよくある質問


家族喧嘩が起きる原因は多岐にわたりますが、特に顕著なのは、日々のコミュニケーション不足です。互いの気持ちや意見を十分に理解し合うことができず、誤解が生じると争いの種になります。また、家族それぞれの価値観や立場が異なる場合、意見の相違が深刻な対立に発展することもあります。役割分担の不均衡も問題を引き起こす一因です。例えば、育児や家事における負担が一方に偏ると、感情的な対立が生まれやすくなります。加えて、経済的な問題や生活のプレッシャーが積み重なることで、ストレスが家族内で爆発的に表れることもあります。このような要因が複合的に絡み合うことで、家族喧嘩が起こりやすくなります。


家族喧嘩を防ぐためには、日常的に家族とのコミュニケーションを大切にすることが最も重要です。定期的に意見交換をする時間を設け、互いの気持ちや意見を素直に伝え合うことが効果的です。もし相手が意見を述べたときには、批判的な態度を取らずに、まずはしっかりと話を聞く姿勢が求められます。さらに、家事や育児などの役割を家庭内で公平に分担することで、負担感を減らし、対立の原因を減らすことができます。経済的な問題やストレスが原因となる場合、適切にその問題に向き合い、家族全員で解決策を考えることも大切です。喧嘩の予防には、前向きな感情をお互いに持ち合い、積極的に協力し合う態度が求められます。


家族喧嘩が頻繁に起こる場合、まずはその根本的な原因を冷静に見極めることが重要です。感情が高ぶった状態ではうまく対話できないため、一度冷静になる時間を持つことが解決への第一歩です。また、専門家のカウンセリングを受けることも一つの方法です。家族療法士や心理カウンセラーは、家族間のコミュニケーションを改善し、問題解決のための道筋を示してくれます。家族が一丸となって問題に取り組むためには、個々の意見や感情に対して真摯に耳を傾け、感情的な反応を避ける必要があります。さらに、共通の目標を設定し、家族として協力していく姿勢を見せることが効果的です。


家族喧嘩は子どもに深刻な影響を与える可能性があります。まず、子どもは家庭内での争いを目の当たりにすることで、不安や恐怖を感じることがあります。喧嘩の内容によっては、精神的なストレスを受けることもあります。特に子どもは親の行動を模倣するため、家庭内での対立や怒りの表現を学んでしまうことがあります。そのため、子どもが喧嘩を目撃した場合、感情を上手に処理できなくなったり、問題解決の方法を誤った形で学んでしまうことがあります。また、家庭内の不安定な状況が続くと、子どもの情緒的な発達に悪影響を与え、学校や友達との関係にも問題が生じることがあります。したがって、家族喧嘩はできるだけ避け、子どもの心の健康を守るためにも適切な対応が必要です。


家族喧嘩を減らすための効果的なコミュニケーション方法として、アサーション(自己主張)が挙げられます。アサーションは、自分の意見や感情を相手に伝える際に、攻撃的でも消極的でもなく、適切な方法で表現する技術です。これにより、相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えることができ、喧嘩を防ぐことができます。また、傾聴の姿勢も重要です。相手の話を途中で遮らず、感情的にならずに最後まで聞くことで、相手が自分の気持ちを理解してもらえると感じ、対話がスムーズに進みます。さらに、非攻撃的な言葉遣いと冷静な態度を心掛けることも有効です。家庭内での喧嘩を減らすためには、相手を批判するのではなく、問題を解決することに焦点を当てることが大切です。


家族喧嘩が長引くと、家族間の信頼関係が壊れ、感情的な距離が広がる可能性があります。喧嘩が続くことで、互いの嫌悪感や不満が蓄積され、さらに対立が激化することがあります。その結果、感情的な壁ができ、コミュニケーションが一層難しくなります。家族間で意見を交換する機会が減少し、問題が解決されることなく放置される場合、家庭内の雰囲気が悪化します。最終的には、家族全員が心の中で孤立感を感じ、家庭内での一体感が失われることがあります。長期的に続く家族喧嘩は、家族全体の精神的健康にも悪影響を及ぼすため、早期に対処することが非常に重要です。


家族喧嘩を減らすためには、家族全員のストレスを適切に管理することが不可欠です。個々が日々の生活で感じるストレスを解消する方法として、リラクゼーション技術や運動が有効です。例えば、深呼吸やヨガ、瞑想などの方法は、心身の緊張をほぐし、冷静に問題に向き合う力を高めます。また、趣味の時間や自分だけのリフレッシュタイムを持つことも、精神的な余裕を生み出し、家族内での衝突を減らす助けになります。さらに、家庭内で互いの感情を理解し合い、感謝の気持ちを表現することもストレスを減らす要因となります。ストレスが溜まる前に、家族全員でストレス発散方法を共有し、実践することが非常に有効です。


家族喧嘩を解決するためのカウンセリングでは、専門のカウンセラーが家族全員の感情や意見を尊重しながら、問題を解決に導く方法を提供します。カウンセリングの場では、家族一人ひとりが自分の意見を安心して話せるように配慮され、家族全体の相互理解を深めることが目的となります。心理的な視点から、家族内のコミュニケーションの課題や役割分担の問題を整理し、具体的な改善策を考えます。家族療法士は、個別のカウンセリングを行う場合もあれば、家族全員を対象にしたセッションを実施し、集中的に問題に取り組みます。このようなカウンセリングに参加することで、家族内の対立が解消され、健全な関係を築くための基盤が作られます。


家族喧嘩を減らすためには、家族全員が適切な時間管理を行い、コミュニケーションの時間を確保することが大切です。忙しい日常生活の中でも、家族全員が集まる時間を作ることが重要です。例えば、食事の時間や休暇の時間を共に過ごすことで、互いの距離を縮め、問題解決に向けた対話の場を提供できます。また、スケジュールを調整して、個々の活動や仕事が重ならないように工夫することで、余裕を持って家族の時間を過ごすことができます。定期的に家族会議を開くことで、問題や不満を共有しやすくなり、喧嘩が起こる前に対処することができます。時間を上手に使うことで、家族間のコミュニケーションが円滑に進み、喧嘩の予防にもつながります。


家族喧嘩を減らすためには、家庭内での教育が重要な役割を果たします。特に子どもには、感情のコントロールや問題解決のスキルを教えることが大切です。感情教育を通じて、自分の気持ちを適切に表現する方法や、怒りや不安をうまく処理する方法を学ぶことができます。また、非暴力的なコミュニケーション方法を教えることも効果的です。家族内での対話を通じて、意見の違いを尊重しながら解決する方法を示し、暴力や攻撃的な態度が問題解決に繋がらないことを理解させることが重要です。教育は一度だけでなく、日常的に繰り返し行うことで、家族全員が円滑にコミュニケーションできる環境を作り、喧嘩のリスクを減らすことができます。

まとめ:単なる家族喧嘩だと放置してはNG!

家族喧嘩は、相手の気持ちを知ることができる貴重な場。しかし方法が間違っていると、身体的にも精神的にも不調をきたして大きなトラブルに発展することがあります。「ただの家族喧嘩」と放置せず、家族で話し合う場を設けたり、相手の立場に立って冷静に話し合う姿勢を持ったりすることが大切です。

家族喧嘩でお悩みの方は、専門家に相談しましょう。当オフィスには、その方面に精通したカウンセラーが在籍しております。遠慮なくお問い合わせください。