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すぐ泣いてしまうのはなぜ?原因や対処法を知って自分と向き合おう

泣きたいわけでもないのに、「些細なことでも泣いてしまう」「最近涙もろくなった」などと感じることはありませんか?

ストレスや感情の高ぶりによって涙を制御できなくなっているのかもしれませんが、もしかしたら他の原因が潜んでいるケースもあります。すぐ泣いてしまう原因を知り、自分を理解する時間を作ってみましょう。

1.人が泣きたくなる理由とは?どんな人が泣きやすい?

泣いている黄色い服の女性

そもそも人はどうして泣きたくなるのでしょうか?まずは、人が泣きたくなる理由について、次に些細なことでも涙が出てしまう「涙もろい人」にはどういった特徴があるのかを紹介します。

(1)なぜ泣きたくなるの?

「泣きたくなる」と聞くと、悲しいことがあったのか、または辛いことがあったのかと考えがちです。しかし実際にはどんな時に泣きたくなりますか?

たしかに、悲しいことがあった、失敗をして悔しい思いをしたなどの時に泣きたくなるでしょう。ただ、その他にも映画に感動して涙が出た、嬉しい報告を聞いて涙が出たというケースも考えられます。

人には喜怒哀楽があり、その時々に涙を流すことがあります。つまり、感情が高ぶると涙が出るのです。感情が高ぶると考えれば、さまざまな状況が思い浮かぶでしょう。人の感情が高ぶった際の例を喜怒哀楽に分けて、以下で紹介します。

  • 【喜】試験に合格したことがわかった
  • 【怒】何度言っても注意を聞いてくれない
  • 【哀】身近な人が亡くなった
  • 【楽】久しぶりに友人に会えて素敵な時間を過ごせた

具体例を見ると、泣きたくなるタイミングと感情の高ぶりとの関係に納得いただけるでしょう。しかし、感情が高ぶったからといって、大人がその度に涙を流すわけでもありません。一方で、些細なことでも泣いてしまう涙もろい人もいます。

涙もろい人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか?ここからは、涙もろい人の特徴について紹介していきます。

(2)涙もろい人の特徴

涙もろい人は感情が高ぶりやすいだけなのではありません。その他にも、さまざまな理由があって涙もろくなっているのです。以下では、涙もろい人の特徴をピックアップしました。

  • ストレートな性格
  • 感情移入しやすい
  • マイナス思考
  • 気分が揺れ動きやすい

すべてに該当する人もいれば、1つから2つが該当するケースもあります。ストレートな性格な人は、感情を全身で表現することもあるでしょう。人から聞いた話や実際に自分が見たことをそのまま受け取るため、敏感に反応してしまうのです

感情移入しやすい人は、共感力が高いとも言えます。他の人が体験したことをまるで自分が体験したかのように感じ、涙を流すこともあります

これまでの人生で、小説やドラマ、映画などで得た知識、実際の経験で得た知識なども含めて人の話を聞く傾向にあるため、話を具現化しやすく感情移入しやすくなるのでしょう。

また、マイナス思考の人は自分に自信がないために涙もろくなってしまう場合もあるでしょう。ちょっとした仕事のミスでも自己嫌悪に陥ったり、誰かが小声で話していると自分の悪口を言われているように感じたりするのです。

ネガティブにとらえ過ぎるとも言えますが、反対を言えば、他の人に気を遣い過ぎているとも言えるでしょう。

2.泣くのは我慢したほうが良いの?泣きたい時の対処法

泣いている女性と慰めている2人の女性

先ほど説明したように、泣きたくなるのは感情の高ぶりによるものです。泣きたいにも関わらず我慢するということは、感情を抑え込んでしまうことになります。

感情を抑え込んでしまうと、ストレスがたまり身体に不調をきたすこともあるでしょう。ここでは、泣きたい時の対処法について紹介します。

(1)思いっきり泣く

感情に任せたごく自然な対処方法は、思いっきり泣くことです。我慢せず涙を流すことで、気持ちがスッキリして、ストレス発散になるでしょう。どうしてもその場で涙を流せるような状況でなければ、別のことを考えるなどして気持ちの整理をしてください。

そして、家に帰ったり1人になったりした際に、再び考えても泣けてくるようであれば、思いっきり泣くと良いでしょう。

(2)呼吸法

高ぶった気持ちを落ち着けるために、呼吸法をすることもおすすめです。意外と知られていませんが、効果を期待できるので試してみてください。正しい呼吸法の方法を紹介します。

まずは息を吐ききってください。その後、鼻からゆっくり息を吸い込みましょう。この時、おなかが膨らむことを意識することが大事です。少し息を止め、細く長くゆっくりと口から息を吐きましょう。その際、吐く息に意識を向けます。これを3~5分ほど行うのが、正しい呼吸法です。姿勢は、座って背筋を伸ばした状態で呼吸法を行ってください。慣れてくれば立ったままの状態でも可能です。

また、呼吸法はいくつかの方法やヴァージョンがあります。以下は国立精神・神経医療研究センターの呼吸法についての動画です。こちらの方法でも効果はあるでしょう。

(3)気持ちを誰かに伝える

泣きたくなるほど感情が高ぶった際には、その気持ちを誰かに伝えるのもおすすめです。心に抱えておくのではなく、信頼できる人に気持ちを話したり、ノートに書き出したりするのも良いのでしょう

そうすることで気持ちの整理ができ、心を落ち着かせることができます。

3.もしかしたら病気が潜んでいる場合も

沈み込んでいる白い服の女性

そこまで涙もろいと感じたことがない人が、「最近涙もろくなった」「些細なことで涙が出てしまう」と感じるようになった場合には、うつ病が隠れている可能性があります。涙とうつ病の関係について見ていきましょう。

(1)こんな症状はない?

うつ病の初期症状として以下のようなものがあります。

  • 眠れない
  • イライラする
  • 集中できない
  • やる気が出ない
  • 身体がだるい
  • 人と話せなくなる
  • 自己嫌悪に陥る
  • 下痢になる回数が増える

最近涙もろくなって、さらに上記のような症状も出ているという方は、念のため心療内科や精神科などでカウンセリングを受けたほうが良いでしょう。

(2)涙とうつ病は密接に関わっている

どうして涙とうつ病が密接に関わっているのかというと、涙は人が抱えきれない感情やストレスを有害物質としてとらえ、身体から排除する役割があるからです

そのため、急に涙もろくなったという人は、自分が考えている以上のストレスが身体にのしかかっている可能性があります。また、うつ病の原因にセロトニンの機能低下が挙げられます。

セロトニンは脳内ホルモンの一種で、機能低下が起こると、心のバランスを取る働きが乱れてしまうのです。心のバランスが取れなくなると、感情のコントロールができなくなるため、急に涙が出たり涙もろくなったりするわけです。

うつ病については以下のページをご参照ください。

4.すぐ泣いてしまう人はHSPかも

HSPと書いたボードを持つ手

昔から涙もろいという人は、もしかしたらHSPかもしれません。ここではHSPの定義や特徴、辛い時の対処法などを紹介します。

(1)HSPとはどういう人を言うの?

HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、とても敏感な人、または非常に感受性が強い人を意味しています。HSPは生まれ持った性質であって、病気ではありません

HSPについては以下のページに詳しく書いていますので、ご興味があればご覧ください。

(2)HSPの特徴とは?

HSPの特徴について見ていきましょう。

  • 場や人の空気を敏感に感じ取ってしまう
  • 外的刺激を受けやすい
  • 共感しやすい
  • 人の影響を受けやすい
  • 疲れやすい
  • 自己肯定感が低い

いつも他の人を気遣っているため、場や人の空気を深く読み過ぎてしまったり、人の顔色を見たりして疲れやすいのが特徴です。また、他の人のことを気にするあまり、「自分が悪いのでは…」と自己肯定感が低いケースも。

HSPの人は共感しやすい傾向にあり、すぐ他の人の影響を受けてしまうこともあるでしょう。他には、物音や光、においなどの外的刺激を敏感に受け取りやすい傾向にもあります。

(3)HSPの方が困ること

HSPだと実生活でどういった障害があるのでしょうか?主な内容は以下の通りです。

  • 外出時の人ごみで辛くなる
  • 色々と考え過ぎて眠れなくなる
  • 盛り上がっている飲み会の途中で帰ると迷惑かと思いズルズル長居してしまう
  • 隣の家の物音が気になってリラックスできない

ここで挙げたものは一例ですが、学校での集団行動、仕事でのコミュニケーションなどさまざまなシーンでストレスがかかりやすい人と言えるでしょう。

(4)辛い時の対処法とは?

最後に、HSPの人が辛くなった時に試して欲しい対処法について紹介します。「治したい」という気持ちは理解できますが、まず大切なことは、HSPについて知ることです

「自分がHSPかもしれない」と思った場合には、心療内科の受診やカウンセリングによって、HSPと向き合う時間を作りましょう。

「自分がHSPである」とわかるだけで、「ほっとできる」場合もあるからです。そして、自分にとってリラックスできる場所を見つけましょう。その場所に行けば、色々と考えずリセットできるという場所が理想です。それによって安心感が得られます。

また、音に敏感であるなら、イヤホンをして自分の好きな音楽を聴くなどして外的刺激をシャットダウンするのもおすすめです。

5.HSPについてのトピック

HSPについてのいくつかのトピックです。HSPについてさらに詳細に知りたい方は以下をご覧ください。

6.すぐに泣いてしまうのは心の自浄作用

駅のホームで泣く女性

泣く理由はさまざまですが、基本的にはそれだけ感情が高ぶっていることを意味し、泣くことで心のバランスと取ってくれます。ただ、すぐ泣いてしまう人のなかには、うつ病が影響している場合や、生まれ持った性質のHSPである可能性もあります

急に涙もろくなった、昔から涙もろいことが気になっていたという方は、病院を受診したりカウンセリングを受けてみたりすると良いでしょう。

当オフィスでは、うつ病やHSPを専門にするカウンセラーが多く在籍しています。気になる症状を抱えている方は、下のボタンからお気軽にお申し込みください。

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