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HSPの克服方法

ここでは自分自身がHSPである場合と、家族などの身近な人がHSPである場合の2つについて、HSPの改善方法・克服方法・治療方法を解説します。

1.HSPが自身で行えること

HSPその気質のため、ストレスをためてしまいがちです。そこで、ここでは自分自身で行える克服・改善方法を以下に解説します。

(1)活動することと慣れること

まず、敏感さがあるからといって、苦手な刺激をさけ、安全にだけを気を付けて生活をすると、さらに刺激に弱く、そして苦手になっていきます。ですので、反対に、活動し、趣味を見つけ、外に出ていくことが必要です。刺激に徐々にさらすことによって慣れていくでしょう。

ただ、これは鍛えれば良いということではありません。ただ苦痛を受けるだけでは無意味です。単にストレスになってしまいます。大事なことは、その活動に何らかの意味や面白さを見つけて克服していくのです。

(2)睡眠をとる

過敏性のため、ちょっとした物音で起きてしまい、熟睡できないことがあります。そして、また寝られないのではないかと不安になり、それによってますます寝られなくなります。

そうした時、寝ることができないのであれば無理に寝ようとせず、ただ眼を閉じてじっとしているだけでも良いでしょう。それだけでも周りからの刺激を減らすことができ、睡眠に近い状態にしていくことができます。

こうしたことで睡眠を改善することで、結果的に気持ちや心にゆとりが生まれ、悩みが和らぎます。それが結果的にHSPの克服に繋がります。そして、ストレス発散と解消にも繋がります。

それでも不眠がひどい場合には、以下のページにある不眠の治療やカウンセリングで書いているようなことを実践すると良いでしょう。

(3)安全基地を持つ

HSPは強い刺激にさらされており、その苦痛と疲労はとても大きいでしょう。そして、ストレスをためてしまいがちです。だからこそ、自分だけの安全基地を持つようにしましょう。疲れたとき、苦しいとき、傷ついたときには、安全基地に逃げ込み、自分を癒し、大事にし、エネルギーを蓄えましょう。

これは引きこもりとは違います。引きこもりは長期にわたるものであり、それによって社会的な機会をたくさん失ってしまいます。安全基地は一時的で、部分的なものです。回復すれば、また安全基地から出て、頑張っていくのです。

安全基地を持つという改善方法は非常におすすめです。

(4)距離をたもつ

HSPは人の言動や感情に振り回されてしまい、悩んでしまいます。そして、そのために疲弊します。人は人、自分は自分と分けて考えていきましょう。

そして、人に対してできることとできないことを見極め、できることはし、できないことはしないと割り切れると良いかもしれません。

これは人に対して冷たくするということや、冷たい性格になるということではありません。自己中心でもありません。自分の人生の方を大切にできるのも効果的な改善方法・克服方法です。

2.HSPの周囲の人が行えること

家族や恋人、友人がHSPの場合に周囲の人が行える改善方法・克服方法・治療方法をいくつか挙げます。

(1)HSPの特徴を知る

まず、HSPの特徴を知ることが一番大事でしょう。HSPとはどういう気質で、どういう特徴があり、どういう行動傾向があり、どういうことに弱みがあり、どういうことに強みがあるのか、何が苦手なのか、を理解することで見えてくることがたくさんあります。

また、HSPの特徴だけではなく、その人の個性や気質も含めて理解できると良いでしょう。理解され、受け入れられるという体験はHSPだけではなく、どんな人でも多かれ少なかれ、心地よい体験となります。

こうしたことがHSPの人の改善や克服を手助けするのです。

(2)HSPの良いところを褒める

HSPは弱みもあれば、強みもあります。弱みだけを見てしまうと、改善させようとか頑張らせようとかいう意識になりがちです。それは存在そのものを否定することになってしまいます。

敢えて強みに目を向け、頑張っているところや良いところを見つけ、積極的にそれを称賛し、評価し、伸ばしていくようにすると良いでしょう。それによって自信がつき、さらに積極的な行動になっていくことでしょう。例えばHSPの繊細さや気遣いをする性格は人に対する優しさとして発揮しやすい、などです。

そうすることによって、HSPが自発的に改善に向けて、克服に向けて、治療に向けて、自ら動き出すでしょう。

(3)HSPをそっと見守る

HSPは繊細で、強い刺激によって疲れてしまいやすい気質や性格を持っています。疲れてしまっているときには関わることを避け、そっとしておいてあげましょう。HSPは一時的にひきこもることにより、疲労を癒し、回復しようとしているのです。

ただし、そっとしておくことは、ほったらかしにするということではありません。注意や関心は向けつつ、今どうしているのかは観察しながら、適切な時に声をかけることも見守る内に入ります。

こうしたことがあるとHSPもエネルギーを補充することができます。そして、改善に向けてまた取り組むことができます。

(4)HSPとの穏やかなコミュニケーション

HSPと会話をするときには、ゆっくりとしたスピードで、やわらかい口調で、はっきりと伝えると良いでしょう。こうしたように周りの人が改善することもできます。

HSPは繊細さゆえに、人の感情や気持ちに敏感で、時には被害的に受け取ってしまうこともあります。ですので、ある程度自己開示をし、こう思っているよ、とか、こんな風に感じているよ、とか、怒っているわけではないよ、といった思いや考えをHSPに率直に伝えると良いでしょう。

感情的になってきつい言葉をぶつけたり、言っていることと行っていることがバラバラだったり、一度にたくさんのことを言ったりすると、HSPは混乱してしまいます。

周りの人の改善や克服に手助けするためにこうしたコミュニケーションを実践できると良いかもしれません。

3.HSPについてのトピック

HSPについてのいくつかのトピックです。HSPについてさらに詳細に知りたい方は以下をご覧ください。

4.HSPについてのカウンセリングを受けたい

HSPの克服方法には、HSP当事者ができることと、HSPの家族は友人など身近な人ができることがあります。それによって克服するまでにはならなくても、改善したり、軽減したりすることはあります

それでも困難な時には臨床心理士や公認心理師などの専門家に相談してみるのも良いでしょう。当オフィスではHSPの相談やカウンセリングを行っていますので、ご希望の方は以下からお申し込みください。