概要
スクールカウンセラーは小中高に配属され、児童生徒、保護者、教員に対するカウンセリングやコンサルテーション、マネジメントを行う心理臨床の専門家です。公立学校へのスクールカウンセラー派遣が始まった30年ほどが既に経とうとしています。この中で様々なノウハウや知見が積み重なってきました。
スクールカウンセラーは従来の1対1の心理療法を基礎としながらも、集団や学校全体に能動的に関わっていく臨床姿勢が必要になってきます。つまり、高度な応用が求められる営為なのです。しかしながら、スクールカウンセラーで求められる知識、技術、臨床姿勢は大学・大学院などで学ぶ機会は非常に少ないのが現状です。
このセミナーでは、スクールカウンセラーに必要とされる知識や技能を学ぶことができます。具体的には、前半は春原先生による初心のスクールカウンセラーが身に着けるべき基本の講義で、後半は小山先生による個別のケース対応や関係機関との連携、介入技法などの講義です。
スクールカウンセラーの経験が浅い方、これからスクールカウンセラーをしようとされている方、スクールカウンセラーをしたいと希望される方を対象としたセミナー内容になっています。
本セミナーで学べること
- 児童生徒や保護者へのカウンセリングと介入技法
- 教員へのコンサルテーションのやり方
- 学校全体へのかかわり方
- 関係機関との連携の方法
- 居場所支援
- 学習支援のコツとポイント 等々
講師
春原千夏 先生
- 所属:兵庫県スクールカウンセラー、兵庫県臨床心理士会(理事)
- 資格:臨床心理士、精神保健福祉士、公認心理師
- 学会:日本心理臨床学会、日本箱庭療法学会、日本トラウマティックストレス学会、アジア災害トラウマ学会(理事)
- 専門領域や興味のある分野:発達障害、トラウマ
- 出身大学院:神戸女学院大学総合文化学科卒
- 経歴:大卒後、1986年から精神科単科クリニックに常勤心理職として5年間勤務。1991年から母校である神戸女学院大学学生相談室に嘱託カウンセラーとして週3日勤務。阪神淡路大震災後、西宮こころのケアセンターに非常勤心理技官として週1日勤務。2000年出産のためどちらの勤務先も退職し、2003年に東京カウンセリングセンターの電話相談員として週1日、日本臨床心理士会事務員として週2日、パート勤務。2005年より現職の兵庫県スクールカウンセラーとして週1日勤務。2007年豊中市教育センターに非常勤臨床心理士として週4日、13年間勤務。現在、兵庫県スクールカウンセラー、神戸市スクールカウンセラー、伊丹市スクールカウンセラー、私立通信制高校スクールカウンセラーとして7校に勤務。
小山秀之 先生
- 所属:特定非営利活動法人PeetNet(理事長)、内閣府こども家庭庁「こども・若者支援体制整備及び機能向上事業」(アドバイザー)、和歌山県臨床心理士会/公認心理師協会(理事)、元和歌山大学教育学部附属校(スクールカウンセラー)等
- 主な事業:放課後等ディサービス/児童発達支援/保育所等訪問支援「あうる学育室」「いろは学育室」、特定/障害児相談支援事業「うるる談和室」、有田川町ひきこもりサポート事業/子ども支援拠点事業/児童・家庭支援事業「EL-BASE」など
- 資格:臨床心理士、公認心理師、社会福祉士
- 社会貢献:関西福祉科学大学・関西医療大学・奈良大学・関西女子短期大学・大阪歯科大学等(非常勤講師)など
- 著書・論文等:不登校経験がある発達障害を抱えた児童への福祉心理学的支援―居場所と放課後等ディサービスの併用によるひきこもり予防―、ひきこもりと行動嗜癖:地域での経験から、マインドフルネス認知療法ワークブック、など
セミナーの紹介
レジュメの一部
セミナーの様子の一部
動画の内容
本セミナーでは、兵庫県スクールカウンセラーの春原千夏先生と、特定非営利活動法人PeerNet理事長の小山秀之先生を講師にお迎えし、スクールカウンセラーに求められる基礎知識から、実際の学校現場で必要となるケース対応、コンサルテーション、関係機関との連携までを体系的に取り上げています。スクールカウンセラーは1対1のカウンセリングだけでなく、学校という組織や集団に働きかけることが求められる専門職であり、その実践に必要な知識と技能を具体的に解説しています。
前半では、春原先生が「SCのお仕事―カウンセリングの前と後、そしてその周辺―」という視点から、スクールカウンセラーとして学校に入る際の基本を紹介しています。赴任前の準備、管理職や教職員への挨拶、相談室や予約体制の整備、学校や校区についての情報収集など、初めてスクールカウンセラーとして勤務する際に知っておきたい実務的なポイントを扱っています。
また、スクールカウンセラーの仕事は児童生徒や保護者へのカウンセリングだけではありません。授業観察、ケース会議、教職員へのコンサルテーション、心理教育、危機介入、学校全体への働きかけなど、「チーム学校」の一員として担うさまざまな役割について整理しています。特に、カウンセリングを始める前に教職員との関係を築き、児童生徒の問題について共通理解を形成し、学校内の支援体制に参加していくことの重要性を解説しています。
さらに、学校臨床で迷いやすい守秘義務と情報共有についても取り上げています。児童生徒や保護者のプライバシーを守りながら、どの情報を教職員と共有し、どのように合意形成を行うのかを検討します。スクールカウンセラーとしての専門性を保ちながら、学校組織の一員として教員やスクールソーシャルワーカー(SSW)と協働するための考え方についても紹介しています。
後半では、小山先生が、不登校をはじめとする具体的なケースへの支援と、多機関・多職種連携について解説しています。不登校支援では「登校すること」だけを目標とせず、将来の自立を見据え、本人の状態やニーズをアセスメントしながら支援方針を検討していきます。別室登校、教育支援センター、NPO、医療機関など、学校内外の資源をどのように組み合わせるかについても扱っています。
また、本人に十分な相談動機がない場合の初回面接の工夫や、相談につながるまでのプロセスそのものを支援として組み立てる視点を紹介しています。さらに、個人支援や家族支援だけでなく、居場所支援、学習支援、集団支援、社会参加への段階的な支援など、学校外の支援資源も含めた幅広いアプローチについて取り上げています。
これからスクールカウンセラーを始める方や経験の浅い方はもちろん、すでに学校臨床に携わっている方が、カウンセリング、アセスメント、コンサルテーション、情報共有、多職種連携、居場所・学習支援などをあらためて整理するためにも役立つ内容となっています。
収録時間
約5時間
オンデマンド視聴期間
無期限
参加費
5,000円
- 体調不良、急用、家庭の用事など個人的な理由であってもキャンセルの場合には返金します。
- 支払い方法はクレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、ペイジー(Pay-Easy)等があります。
- 自治体などで請求書払いが必要な方はこちらの【請求書払いの申し込みフォーム】からご連絡ください。
オンデマンド視聴について
オンデマンド視聴はVimeoを用いています。視聴可能かどうかはこのテスト視聴のページをご覧ください。映像と音声がうまく再生できていればオンデマンドは視聴可能です。
参加資格
臨床心理士、公認心理師、医師、心理職、カウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、看護師、保育士、教師などの資格をもつ対人援助の専門家、大学院生、一般の方など。
スクールカウンセラーや学校臨床などに興味を持っていればどなたでも参加可能です。
臨床心理士更新ポイント
臨床心理士の更新のためのポイントを2条(4)の項目(2ポイント)で申請する予定です。また、オンデマンド視聴でもポイント取得可能です。
申し込み期日
なし
参加方法
- 下の「セミナーに参加する」ボタンを押す
- ページが移動したら、「購入手続きに進む」ボタンを押す
- 名前、所属、メールアドレス、資格を記入し、支払い方法を選択する
- 選択した支払方法に従ってお支払いをする
- メールが届いたら、その中に記載された視聴案内のPDFファイルをダウンロードする


