概要
-動的家族画、バウムテスト、TATを中心に-
私は刑事裁判で、心理鑑定を引き受けることが多いのですが、投映法(投影法)の魅力を痛感します。心理鑑定の場合、面接で感じたことや臨床像から得られたことを客観的に表現するのに、心理テストはその裏づけとなります。また、投映法は面接ではまず気づかないような理解ももたらしてくれます。ですから、今度は心理テストで気づいた疑問を面接で具体的に確認していくということも重要になります。このような心理鑑定の技法にも若干触れます。
今回は、動的家族画やTAT、バウムテストを中心にお話しし、風景構成法、MSSM法、テストではないのですが箱庭などにも言及します。基本的には、バウムテストの原理をしっかり理解することができれば、臨床的な応用が利きます。バウムテストについては、私の手作りの資料も用意します。またTATはあまり勉強する機会や場がないようですので、長年の私の体験をもとに、基本的な原理、使用法、解釈などをお話します。
投映法は臨床を生き生きとしたものにすると言えます。投映法を行うことによって、意図しない治療効果が生じることもあります。そんなことにも若干言及してみたいと思います。初心者からある程度テストに習熟している方にもお役に立つような内容にしたいと思います。
- ワークで使いますので、A4の白紙を4枚程度とえんぴつ(シャープペンシル)をご用意ください。
本セミナーで学べること
- 動的家族画の原理と使用法、解釈法
- バウムテストの原理と使用法、解釈法
- TATの原理と使用法、解釈法
- 面接技法に生かせる投映法
- 心理テストをすることによって生じる、意図しない治療効果
講師
村尾泰弘 先生
- 所属:立正大学社会福祉学部教授、NPO法人神奈川被害者支援センター理事長
- 資格:臨床心理士、公認心理師
- 専門領域:犯罪臨床心理学、家族療法、アートセラピー
- 出身大学院:横浜国立大学大学院教育学研究科
- 経歴:1981年3月横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了。家庭裁判所調査官として少年非行や離婚など多くの家庭問題にかかわった後、立正大学 専任講師、助教授を経て、現在、立正大学社会福祉学部教授。NPO法人「神奈川被害者支援センター」理事長、「家族相談士・家族心理士資格認定機構」理事長、日本司法福祉学会前会長。臨床心理士・公認心理師としても活動している。
- 著書:
講師の別のセミナー

セミナーの紹介
レジュメの一部
セミナーの様子の一部
動画の内容
本セミナーでは、立正大学社会福祉学部の村尾泰弘先生を講師にお迎えし、投映法(投影法)を用いた心理アセスメントについて、基礎的な原理から実施・解釈、面接への活用までを取り上げています。バウムテスト、動的家族画、TATを中心に、風景構成法やMSSM、箱庭にも触れながら、投映法を臨床でどのように活かすのかを解説しています。
バウムテストでは、木の大きさや位置、幹、枝、根、実、筆圧、描画の特徴などに着目し、描かれた樹木からどのように心理的特徴を捉えていくのかを具体的に紹介しています。単一のサインから機械的に判断するのではなく、描画全体や本人の背景、面接情報などを組み合わせて理解する視点を扱っています。
動的家族画では、家族が何かをしている場面を描いてもらい、人物の配置や距離、大きさ、省略、相互関係などから、本人が家族関係をどのように体験しているのかを検討します。実際の事例も用いながら、描画をどのように観察し、臨床像と結びつけて理解していくのかを紹介しています。参加者から寄せられた、人物の位置や描画順、省略などの具体的な疑問についても扱われています。
TATについては、絵カードから語られる物語を手がかりに、その人の欲求、葛藤、対人関係、世界の捉え方などを理解していく基本的な原理、使用法、解釈について解説しています。学ぶ機会の比較的少ない検査だからこそ、村尾先生の長年の臨床経験を踏まえた実践的な使い方が紹介されています。
さらに、刑事事件における心理鑑定の経験をもとに、面接で得られた印象や臨床像を心理テストによってどのように検討し、反対にテストから生じた疑問を面接でどのように確認していくのかを取り上げています。投映法を単独で解釈するのではなく、面接や生活歴など複数の情報を統合してアセスメントすることの重要性を考えていきます。
また、投映法は単なる評価手段にとどまらず、描いたり語ったりする過程そのものが本人の自己理解を促し、予期しない治療的効果をもたらすことがあります。心理テストを「診断するための道具」としてだけではなく、クライエントとの対話や心理療法を豊かにする方法として捉える視点も、本セミナーの特徴です。投映法をこれから学びたい方から、すでに心理検査を実施している方まで、アセスメントの幅を広げるために役立つ内容となっています。
収録時間
約5時間00分(ワーク含む)
オンデマンド視聴期間
無期限
参加費
5,000円(税込)
- 体調不良、急用、家庭の用事など個人的な理由であってもキャンセルの場合には返金します。
- 支払い方法はクレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、ペイジー(Pay-Easy)があります。
- 自治体などで請求書払いが必要な方はこちらの【請求書払いの申し込みフォーム】からご連絡ください。
オンライン開催
オンデマンド視聴はVimeoを用いています。視聴可能かどうかはこのテスト視聴のページをご覧ください。映像と音声がうまく再生できていればオンデマンドは視聴可能です。
参加資格
臨床心理士、公認心理師、医師、心理職、カウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、看護師、保育士、キャリアコンサルタント、教師などの資格をもつ対人援助の専門家、大学院生、一般の方など。
心理テスト、投映法、描画法などに興味を持っていればどなたでも参加可能です。
臨床心理士更新ポイント
本セミナーは、ライブ配信・オンデマンド視聴のいずれも、臨床心理士資格更新における2条(4)の項目(2ポイント)に関する研修機会として取り扱っています。資格更新に必要な参加証明等の手続きについては、受講された臨床心理士の方へご案内します。
申し込み期日
無期限
参加方法
- 下の「セミナーに参加する」ボタンを押す
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