■概要
近年、心的外傷である「トラウマ」の認知度が高まり、それに伴い適切な治療の必要性が増しています。特に、心的外傷後ストレス障害(PTSD)はその中でも注目されており、国際トラウマティック・ストレス学会はその治療のための明確なガイドラインを示しています。なかでも、持続エクスポージャー療法は、効果性が高く、グローバルな評価機関から強く推奨されている治療法として位置づけられています。
持続エクスポージャー療法の特徴は、患者がトラウマとなる出来事や思い出に直面することを中心とした治療です。この曝露体験を通じて、患者は恐怖や不安といった感情の緩和を図ることが期待されます。そして、出来事に付随した否定的な非機能的な認知を、適応的な認知へとプロセッシングしていきます。さらに、治療は構造的なセッションの中で進行し、患者には日常生活の中でトラウマに関連する課題を自宅で実践することも求められます。 約10セッションで、プログラムは構成されています。
この研修は、PTSDと持続エクスポージャー療法の基本的な理論と手法を学ぶことを目的としています。持続エクスポージャー療法の実践を希望する方は、更に詳しい「PTSDのためのPE療法研修」を受講ください。
セミナーの様子の一部
■本セミナーで学べること
- PTSDの基礎的な診断基準
- PTSDの基本的な症状
- 持続エクスポージャー療法のプログラムの構造と治療原理
- トラウマ症状に対する心理教育
■講師
新井陽子 先生
- 所属:公益社団法人被害者支援都民センター、TF-CBTラーニング・コラボラティブ研究会運営委員
- 資格:臨床心理士、公認心理師、犯罪被害相談員、PE療法スーパーバイザー、TF-CBTリージョナル・トレーナー
- 著書:
- 図解臨床ガイド トラウマと解離症状の治療―EMDRを活用した新しい自我状態療法 サンドラ・ポールセン 著 (共監 東京書籍 2012年)
- PTSD治療ガイドライン(第2版) エドナ・B・フォア 共編 (共訳 金剛出版 2013年)
- 子どものためのトラウマ・フォーカスト認知行動療法―さまざまな臨床現場におけるTF-CBT実践ガイド – ジュディス・A・コーエン他著 (共訳 岩崎学術出版社 2015年)
- 季刊Be!142号 (共著 アスク・ヒューマン・ケア 2021年)
- 災害精神医学ハンドブック ロバート・J・ウルサノ 共編 (共訳 誠信書房 2022年)
- 性暴力被害の心理支援 (共著 金剛出版 2022年)
- こころの科学226 「助けて」が言えない 子ども編 (共著 日本評論社 2022年)
■収録時間
約5時間(ワークを含む)
■アーカイブ視聴期間
2024年5月13日(月)~2025年2月12日(水)
■参加費
5,000円
- 体調不良、急用、家庭の用事など個人的な理由であってもキャンセルの場合には返金します。
- 支払い方法はクレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、ペイジー(Pay-Easy)等があります。
- 自治体などで請求書払いが必要な方はこちらの[請求書払いの申し込みフォーム]からご連絡ください。
■アーカイブ視聴について
アーカイブ視聴はVimeoを用いています。視聴可能かどうかはこのテスト視聴のページをご覧ください。映像と音声がうまく再生できていればアーカイブは視聴可能です。
■参加資格
臨床心理士、公認心理師、医師、心理職、カウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、看護師、保育士、教師などの資格をもつ対人援助の専門家、大学院生、一般の方など。
トラウマやPTSD、持続エクスポージャー療法、認知行動療法などに興味を持っていればどなたでも参加可能です。
■臨床心理士更新ポイント
臨床心理士の更新のためのポイントを2条(4)の項目(2ポイント)で申請する予定です。また、アーカイブ視聴でもポイント取得可能です。
■申し込み期日
2025年2月12日(水)まで
■参加方法
- 下の「セミナーに参加する」ボタンを押す
- ページが移動したら、「購入手続きに進む」ボタンを押す
- 名前、所属、メールアドレス、資格を記入し、支払い方法を選択する
- 選択した支払方法に従ってお支払いをする
- メールが届いたら、その中に記載された視聴案内のPDFファイルをダウンロードする