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ウィルフレッド・ビオン

ウィルフレッド・ビオンは、メラニー・クラインの対象関係論や投影同一視といった概念や理解をさらに展開させた精神分析家です。

クラインは幼児を分析対象としていましたが、ビオンはさらに出生早期にまで思索対象を広げました。この時期の乳幼児の心の動きとして、自身にある不快な感情を母親が持つものとして感じてしまいます。その一連の動きで生じる、その苦痛や不安などの不快感情を精神分析家はコンテインし、それを無毒化します。こうした母子の関係性やその在り方、機能を精神分析での患者と精神分析家との関係として似ていることを指摘しました。

さらにビオンの研究は進み、感覚印象などの思考の芽といえる段階から明確な思考や記号象徴などの概念水準の高い段階までの成立を図式化したグリッドなどを発表しました。

また、軍医としてグループワークの運営に携わっていたこともありその経験から、集団におけるインフォーマルなつながりに着目し、基底想定グループという考えを発表しました。これもまた多くの専門家に受け入れられました。

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