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ドナルド・ウィニコット

イギリスの小児科医であり、のちに対象関係論のなかに位置づけられる著名な精神分析家です。英国精神分析協会の会長も務め、独立学派の中心的メンバーとしても活動しました。

もともと小児科医であったウィニコットはメラニー・クラインに師事したのち、子どもやその母親を診るなかで独創的かつ重要な概念をいくつも提唱しました。なかでも養育者の「環境としての母親」「対象としての母親」という在り方や「ホールディング(抱っこ)」「ハンドリング(あやし)」をはじめとする子どもへの関わり方、「安心感を与える毛布」などで表される「移行対象」といった概念は平易な言葉ながら精神分析へ大きな影響を与えるものとなっています。

また、ウィニコットは心の成長過程で「一人でいられる能力」の獲得や、完璧ではなく「ほどよい母親」の大切さを重視し、治療者が相談者との関係性のなかで起こす失敗をセラピーへ生かしていくといった視点も論じています。

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