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心理オフィスK 開室4周年にあたって

4周年

今年の7月で心理オフィスKは開室5年目となりました。私、島崎裕美は3年目に入ってからここで働いており、4周年にあたって寄稿しました。

ところで既にこちらにいらしている皆さまは、初めて心理オフィスKを訪れた時、どのようなことを感じたか覚えていらっしゃいますか?また、これから当室を利用するか迷っている皆さまは、どんなところだろうかと、いろいろ想像したり不安になったりしていらっしゃるのでしょうか?

実は開室前に内覧会という、同業の人を招いてお披露目とお知らせをする会があり、私は当時その会に出席しました。そこはライラック103号室というワンルームのお部屋で、私は初めてそこに行った時、何だかとてもプライベートな空間に引き込まれていくようで不安になったことを覚えています。当室をご利用される方も、初めていらっしゃる時にはいろいろな気持ちになったり、いろいろな想像をしたりすることと思います。初めていらっしゃる方は、いらしてみたら予想以上に不安になったり強い思いが湧いてきたりするかもしれません。あまりにも強い気持ちが湧いてきたら、それもお話しいただければと思います。知らない場所へ行き、知らない人に出会うことは、とても大きなことと思っています。

また、1年半強働いていて、当室のような心理相談室を選んでいらっしゃる方は、人生や生き方について自分自身の問題として取り組もうとしていらっしゃる方が多いように感じています。自身の問題として捉え、自身が何か変わっていけないか、と思って相談に行ってみる、という決断と行動は、とても勇気のあることと思います。皆さまには、そのようなことをなさるご自身に対し尊敬の念を持っていただければと思います。心理相談室の利用に限ったことではありませんが、ご自身の問題として捉え何かを変えようとこころに決めることはとても大きなことでしょう。

ここまで初めての来室について思いを馳せてみましたが、しばらく心理療法を受けているとどのようなことが起きるのでしょうか?これは人それぞれなので何とも言えないところがありますが、1つ、比較的多くの方に共通しそうなことを挙げたいと思います。私の感じていることに過ぎないのですが、クライエントさんは「他の人(セラピスト)と一緒にいながら、自分でいられるようになる・自分の思いや考えを巡らせられるようになる・自分の思いや考えを話せるようになる」といった雰囲気になっていくように思います。主体性というものが出てくるのかもしれません。最初は、「自分の思っていることは何か間違っているのかしら」などと不安で、自分なりの思いや考えを上手く話せない方もいらっしゃいます。セラピストに遠慮して合わせてしまう方もいらっしゃいます。しかし、しばらくお会いしているうちに、「こんなことがあって~~~こんなことを思って気になっていたんです」と話して下さって、私が思ったことや理解したことをお伝えすると、「いや、ちょっと違うんですよ。こんなでね~~」とお話しされるようになる方が多いのです。そんな時私は「あ、今この方は、自分でいられているのだな」と思い、大事なことが起きているように思うのです。そうなってくると、ご自身の生活の中でも自分なりに考えながら行動していくようになってきて、いろいろなことにひどく振り回されることが減っていくようです。並行して「私はこう思うけど、あなたはこう思っているんですね」という感覚が出てきて、自分自身も他者のことも両方とも認める姿勢になっていく感じがしています。「私が我慢すれば良いんでしょ」とか「相手が間違っているんだ」とか、どちらか一方のみを尊重するのではなく、両方を大事にする姿勢になっていくのですね。

自分でいられるようになる、難しく言えば主体性が育ったり回復したりする、とか、自分と他者が別々のことを思っていてもそれを認め両方尊重できるようになる、とか・・・そんなことが起こってくることが多いように思います。

開室4周年にあたり、「最初の出会い」や「しばらくすると」といったテーマで、心理療法について雑感を書きました。ご自身のこころのなかを見ながら人生や生き方について考えたいと思う方には、心理療法やカウンセリングがお役に立つかもしれません。また、この場をお借りして、日頃からご利用いただいている皆さまに御礼申し上げます。

文責:島崎 裕美

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