Skip to content Skip to sidebar Skip to footer

神奈川県横浜市港北区大豆戸町311-1
アークメゾン菊名201号

心理オフィスKロゴ

横浜精神分析研究会(平成31年度定例会)の案内

2019年度 横浜精神分析研究会(文献講読と症例検討)のご案内

皆様方には、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

横浜精神分析研究会では、これまでフロイト、クライン、ウィニコット、フロイトのその他の弟子の論文を取り上げ、議論してきました。7年目となる今年は、転移と逆転移に関する一連の論文を取り上げます。転移と逆転移は精神分析的なセラピーを実践していくうえで、欠かすことのできない重要な観点です。しかし、その理論は時代によって移り変わり、また学派によっても異なっています。さらに、その扱い方も随分と違っていたりします。こうした転移と逆転移についての理解を深め、臨床や実践に結び付けていくことが本年度の目的です。取り上げる論文はフロイトを始め、クライン派や対象関係論の主要な分析家による転移や逆転移を主題としたものを集めました。

文献講読のやり方ですが、発表者がそれぞれの論文を要約した上で、疑問や批判を提出してもらいます。その上で講師が講義を行い、それを元に参加者全員で議論します。ちなみに現在では絶版になってしまっている書籍もありますが、そうした書籍については研究会で用意します。

症例検討については、精神分析の症例には特に限りません。一般的な普通のカウンセリングを行っている症例発表で構いません。ただ、可能なら頻度や時間、方法などがある程度構造化された症例にしてもらえたらと思います。発表の方法は、最終2セッションの逐語記録やプロセスノートを持ってくるだけです。症例の概要やこれまでの経過をまとめてくる必要はありません。これによって発表者の負担が減ると同時に、実際のやり取りを細かく検討することができます。

文献講読と症例検討は、どちらかだけの参加でも構いません。ただ、実際の臨床では両方が密接に絡み合っているので、両方参加することで、より理解が深まると思います。また、2019年11月17日には館直彦先生をお招きして「英国独立学派第三世代の精神分析」をテーマに特別セミナーを開催予定です。研究会参加者は無料で参加できます。

●スケジュールと取り上げる論文

日時 文献講読 症例検討
2019年 4月14日 イントロダクション、発表の割り振り S,フロイト 転移の力動(1912) 発表の割り振り 症例発表1
5月12日 S,フロイト 想起すること、反復すること、ワークスルーすること(1914) 症例発表2
6月16日 S,フロイト 転移性恋愛についての観察(1915) 症例発表3
7月14日 J,ストレイチー 精神分析の治療作用の本質(1934) 症例発表4
8月11日 D,W,ウィニコット 逆転移のなかの憎しみ(1947) 症例発表5
9月8日 P,ハイマン 逆転移について(1950) 症例発表6
11月10日 M,クライン 転移の起源(1952) 症例発表7
11月17日 特別セミナー「英国独立学派第三世代の精神分析-A.グリーンとC.ボラス以後-」
11月24日 M,リトル 逆転移とそれに対する患者の反応(1951) 症例発表8
12月8日 R,モネー=カイル 正常な逆転移とその逸脱(1956) 症例発表9
2020年 1月12日 W,ビオン 連結することへの攻撃(1959) 症例発表10
2月9日 D,メルツァー 精神分析過程 第1章 転移の集結(1967) 症例発表11
3月8日 B,ジョセフ 転移:全体状況として(1985) 症例発表12

●日時

毎月 第2日曜日(6月は第3日曜日) 文献講読:13:00~14:55、症例検討:15:00~17:00

●会場

(1)港北区社会福祉協議会
〒222-0032 横浜市港北区大豆戸町13-1吉田ビル3F(東急東横線 大倉山駅から徒歩7分)

(2)菊名コミュニティハウス
〒222-0011 横浜市港北区菊名4-4-1(東急東横線 JR横浜線 菊名駅から徒歩5分)

(会場は上記2ヵ所の他、菊名駅周辺の会場となります。また月によって会場は変わります。)

●参加資格

臨床心理士や医師、公認心理師(合格者)などの守秘義務をもつ専門家、臨床心理系大学院生など

●臨床心理士のポイント

日本臨床心理士資格認定協会の臨床心理士更新のためのポイントを申請する予定です。

●日本精神分析学会

文献講読については、日本精神分析学会の認定グループに指定されており、認定資格を得るための要件を得ることができます。

●費用(支払い後の返金は応じかねますのでご了承ください。)

(1)通年での参加 一般 22,000円(講読会か検討会のどちらかだけ 16,000円)
院生(修士) 18,000円(講読会か検討会のどちらかだけ 12,000円)

(2)単発での参加 一般 3,000円(講読会か検討会のどちらかだけ 2,300円)
院生(修士) 2,400円(講読会か検討会のどちらかだけ 1,800円)

●申し込み方法

(1)名前 (2)所属 (3)メールアドレス (4)講読会と検討会のいずれの参加か (5)通年参加か単発参加か (6)臨床心理士資格の有無、の6点を明記して、下記の問い合せにあるメールアドレスまでご連絡ください。銀行口座をお知らせしますので、振込をしてください。振込を確認できた時点で申し込み確定となります。

●問い合せ・申し込み先

info@s-office-k.com

北川清一郎(所属:(株)心理オフィスK、臨床心理士、日本精神分析学会認定心理療法士)

●アドバイザー

岡達治 先生(岡クリニック院長、日本精神分析学会認定精神療法医・認定スーパーバイザー)


要約と解説の一覧

横浜精神分析研究会の文献講読で取り上げた論文の一覧

過去の案内