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横浜精神分析研究会(平成30年度定例会)の案内

分析学会認定グループに

New! 日本精神分析学会の認定グループとして、この研究会(文献講読)が認定されました。学会の認定資格の取得を目指している方は是非ご参加ください。

平成30年度 横浜精神分析研究会(文献講読と症例検討)のご案内

皆様方には、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

横浜精神分析研究会では、これまでフロイト、クライン、ウィニコットの論文を取り上げ、議論してきました。6年目となる今年は、主にフロイト直系の第1世代の弟子たちの論文を取り上げます。その他にも第2~3世代の弟子の論文もいくつか取り上げます。ただ、こうした精神分析創成期の弟子たちやその論文が現代においてはあまり議論されることは多くはありません。いわばマイナーな分野です。しかし、フロイト精神分析と現代精神分析の間をつなぐ非常に重要な論点が出されています。また、離反した弟子の考えが翻って精神分析に寄与したところもあります。それらの論文に触れることは精神分析を学ぶ上で、少なからず価値のあることでしょう。

文献講読のやり方ですが、発表者がそれぞれの論文を要約した上で、疑問や批判を提出してもらいます。その上で講師が講義を行い、それを元に参加者全員で議論します。ちなみに現在では絶版になってしまっている書籍もありますが、そうした書籍については研究会で用意します。

症例検討については、精神分析の症例には特に限りません。一般的な普通のカウンセリングを行っている症例発表で構いません。ただ、可能なら頻度や時間、方法などがある程度構造化された症例にしてもらえたらと思います。発表の方法は、最終2セッションの逐語記録やプロセスノートを持ってくるだけです。症例の概要やこれまでの経過をまとめてくる必要はありません。これによって発表者の負担が減ると同時に、実際のやり取りを細かく検討することができます。

文献講読と症例検討は、どちらかだけの参加でも構いません。ただ、実際の臨床では両方が密接に絡み合っているので、両方参加することで、より理解が深まると思います。あと、詳細は未定ですが、7月22日に深津千賀子先生をお招きしてウィニコットに関する特別セミナーを開催予定です。研究会参加者は無料で参加できます。

●スケジュールと取り上げる論文

日時文献講読症例検討
平成30年 4月8日イントロダクション、発表の割り振り K,アブラハム 心的障害の精神分析に基づくリビドー発達史試論(1924)発表の割り振り 症例発表1
5月13日O,ランク 出生外傷 第1~4章(1924)症例発表2
6月10日W,ライヒ 性格分析 第4章(1933)症例発表3
7月8日S,フェレンツィ 大人と子どもの間の言葉の混乱(1933)症例発表4
7月22日特別セミナー:ウィニコットの母子関係論と治療論 講師:深津千賀子先生
8月12日M,クライン 子どもにおける良心の早期発達(1933)症例発表5
9月16日J,ストレイチー 精神分析の治療作用の本質(1934)症例発表6
10月14日J,リビエール 陰性治療反応の分析への寄与(1936)症例発表7
11月11日アンナ=フロイト 自我と防衛 第3編 防衛の二つの類型(1936)症例発表8
12月9日W,R,D,フェアバーン 対象関係の観点から見た心の中の構造(1944)症例発表9
平成31年 1月13日D,W,ウィニコット 母親の抑うつに対して組織された防衛という観点からみた償い(1948)症例発表10
2月10日S,アイザックス 空想の性質と機能(1948)症例発表11
3月10日P,ハイマン 逆転移について(1950)症例発表12

●日時

毎月 第2日曜日(9月は第3日曜日)
文献講読会:13時00分~14時55分、症例検討会:15時00分~17時00分

●会場

(1)菊名地区センター
〒222-0011 横浜市港北区菊名6-18-10(東急東横線 JR横浜線 菊名駅から徒歩10分)

(2)菊名コミュニティハウス
〒222-0011 横浜市港北区菊名4-4-1(東急東横線 JR横浜線 菊名駅から徒歩5分)

(3)港北区社会福祉協議会
〒222-0032 横浜市港北区大豆戸町13-1吉田ビル3F(東急東横線 大倉山駅から徒歩7分)

(会場は上記3ヵ所の他、菊名駅周辺の会場となります。また月によって会場は変わります。)

●参加資格

臨床心理士や医師などの守秘義務をもつ専門家、臨床心理系大学院生など

●臨床心理士のポイント

日本臨床心理士資格認定協会の臨床心理士更新のためのポイントを申請する予定です。

●日本精神分析学会

文献講読については、日本精神分析学会の認定グループに指定されており、認定資格を得るための要件を得ることができます。

●費用(支払い後の返金は応じかねますのでご了承ください。)

(1)通年での参加 一般 22,000円(講読会か検討会のどちらかだけ 16,000円)
院生(修士) 18,000円(講読会か検討会のどちらかだけ 12,000円)

(2)単発での参加 一般 3,000円(講読会か検討会のどちらかだけ 2,300円)
院生(修士) 2,400円(講読会か検討会のどちらかだけ 1,800円)

●申し込み方法

(1)名前 (2)所属 (3)メールアドレス (4)講読会と検討会のいずれの参加か (5)通年参加か単発参加か (6)臨床心理士資格の有無、の6点を明記して、下記の問い合せにあるメールアドレスまでご連絡ください。銀行口座をお知らせしますので、振込をしてください。振込を確認できた時点で申し込み確定となります。

●問い合せ・申し込み先

info@s-office-k.com

北川清一郎(所属:(株)心理オフィスK、臨床心理士、日本精神分析学会認定心理療法士)

●アドバイザー

岡達治 先生(岡クリニック院長、日本精神分析学会認定精神療法医・認定スーパーバイザー)


要約と解説の一覧

横浜精神分析研究会の文献講読で取り上げた論文の一覧

過去の案内

平成29年度の定例会の案内