コンテンツへ移動 サイドバーへ移動 フッターへ移動

神奈川県横浜市港北区大豆戸町311-1
アークメゾン菊名201号

心理オフィスKロゴ

日常臨床のための対象関係論 横浜セミナー 第三期のご案内

日常臨床のための対象関係論 横浜セミナー 第三期のご案内
――日常臨床のための対象関係論(独立学派)入門――

講師:愛知教育大学大学院 祖父江典人

事務局:(株)心理オフィスK 北川清一郎

お知らせ

  • まだ参加者の残席に余裕がありますので、締め切りを延長いたします(2019年4月1日)
  • 既定の人数に達しましたので、開催が決定致しました。まだ参加者は募集しています(2019年3月28日)
  • 一部の日程を変更しました。8月4日を9月1日に、3月1日を3月22日に変更します(2019年2月18日)

セミナー案内

本横浜セミナーも三期目となりました。二期目より、本セミナーの主旨をより明確にするために、セミナー名を「日常臨床のための対象関係論」に変更しました。その意図は、精神分析を自由連想や解釈などの原理的な枠組みの中で純粋に実践することは、今日の日常臨床においてはもはや現状にそぐわなくなり、精神分析の叡智をいかに現状に即した形で活かすことができるかをセミナーのテーマとするからです。

公認心理師の誕生と共に、現実支援や関係機関との連携の波はさらに広がりを見せることが予想され、今後精神分析の考え方は応用分野にいかに活かされうるかが、ますます問われることになるでしょう。精神分析のテーゼである「自己を知る」前に、自我サポートが必要になったり、「生きる希望」が見出されたりする必要があるのが、発達臨床やパーソナリティ障害に基づく不適応事例の多い、今日の日常臨床です。したがって、毎日分析を原則とする、自由連想、解釈などの精神分析の方法論はもはや無条件に採用されるものではありません。精神分析の叡智は、そうした方法論ではなく、応用分野に活かされる時代が到来したと考えられるのです。

今期は、対象関係論の独立学派がテーマとなります。始祖フェアバーンに始まり、今日のオグデンやボラスに繋がる独立学派の系譜をひととおり概説し、そのうえで独立学派の精神分析を私たちの日常臨床の中でいかに活かしていくかを解説したいと考えます。独立学派は、もともとウィニコットやバリントなど、精神分析を原理的に実践していた分析家というよりは、一般の臨床医や臨床家として仕事をしていた人たちも少なくありません。したがって、私たちの日常臨床にも大いに参考になる臨床理論や技法が学べるものと考えます。

なお、当日ご都合等によりセミナーに参加できなかった方には、講義部分の録音CDの貸し出しを行います。どうぞ今期も皆様のご参加をお待ちしております。

定員:

約50名

会場:

八洲学園大学(〒220-0021 横浜市西区桜木町7-42)他

アクセス:

  • 横浜駅(東口)から徒歩10分
  • 横浜市営地下鉄「高島町」駅から徒歩1分
  • 横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島」駅から徒歩5分
  • 京浜急行「戸部」駅から徒歩5分

※都合により会場が変更する場合もありますが、その際には必ず連絡させていただきます。

日程:

毎月1回 平成31年4月より原則第一日曜日(午後1時から5時まで4時間)

計10回

受講料:

4万円(院生、研究生3万円)

受講資格:

臨床心理士、公認心理師、医師、臨床心理系の大学院生、守秘義務を持つ専門家

締め切り:

平成31年3月31日(まだ残席があるため締め切りを延長します)

お申し込みは別添の「第三期参加申込書」に記入の上、下記事務局までメールか郵送でお申し込みください。振り込み口座等は,お申込のご連絡とともにメールにてご返事させて頂きます。

※なお、本セミナーは、日本臨床心理士資格認定協会、定例型(継続型)研修会(4ポイント)に申請予定です。

講義について

時間:

13時より15時まで

テーマ:

日常臨床のための対象関係論(独立学派)入門

スケジュール:

月日 テーマ 講師 会場(予定)
2019/4/7(日) 対象関係論の源流フェアバーン――孤高の人のスキゾイド論 祖父江典人 八洲学園大学
2019/5/19(日) ウィニコットと対象関係論(1)――生死と遊ぶウィニコット 関内駅前会議室
2019/6/2(日) ウィニコットと対象関係論(2)――乳児的依存とホールディング論 鶴見駅前会議室
2019/7/7(日) ウィニコットと対象関係論(3)――脱錯覚論と移行対象論 鶴見駅前会議室
2019/9/1(日) ウィニコットと対象関係論(4)――被分析者からみたウィニコット 八洲学園大学
2019/10/6(日) バリントと対象関係論(1)――一次愛と新規まき直し論 八洲学園大学
2019/11/3(日) バリントと対象関係論(2)――基底欠損と退行論 八洲学園大学
2019/12/1(日) 現代独立学派――オグデンと沈黙の解釈+自閉隣接ポジション論 鶴見駅前会議室
2020/2/2(日) 現代独立学派――ボラスらと自己開示論 鶴見駅前会議室
2020/3/22(日) 学派を超えて――アルヴァレツのこころの再生論 鶴見駅前会議室

※なお、上記講義を欠席された方は、希望により、録音CDの貸し出しを行います。

症例(事例)検討について

時間:

15時より17時まで

内容:

  • 参加者による症例(事例)提供と祖父江によるスーパービジョン方式です。症例(事例)発表者は、希望者の中から調整します。
  • なお、司会者を参加者の皆さんの中から順に立てる方向で調整します。後日事務局から問い合せのメールをさせていただきます。
  • 症例(事例)検討の方法は、通常の検討会のやり方とあまり変わりません。事例の概要をA3 用紙1枚程度でまとめていただき、あとは初回からの面接経過をまとめてください。
  • まとめたものは、一週間前ぐらいに、事務局の方まで添付ファイルにてお送りください。当日人数分用意します。
  • なお、事例検討では、面接時間、面接頻度などの面接構造がはっきりしているセラピーのみならず、児童養護や精神科病院での取り組み、さらには30分面接などのケースも歓迎します。たとえ枠がはっきりしない構造の中でも、対象関係論の見立てや理解や技法が充分貢献しうるからです。

書籍

祖父江典人著『公認心理師のための精神分析入門――保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働領域での臨床実践』が2019年3月に誠信書房から刊行されます。日常臨床に精神分析をどのように活かすかの実践的知識から、副題にあるような公認心理師のすべての職域に亘って、精神分析が具体的にどのように活かされうるのか、臨床素材をもとに解説しています。本セミナーの基礎知識としてよろしければお求めください。これを含め、計6冊をいずれも特別割安価格にて販売いたしますので、ご希望の方は、「第三期参加申込書」の中の該当欄にご記入ください。(なお、以前に予告しておりました書名は、出版社の意向で今回のものに変更になりました)

書籍に関しては、下記6点を販売いたします。セミナーご参加のための基礎的知識として、よろしければお求めください。

  • 『公認心理師のための精神分析入門――保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働領域での臨床実践』(祖父江典人著)誠信書房(予定価格34562700円のところ、セミナー特別価格30002000円にて販売)
  • 『日常臨床に活かす精神分析――現場に生きる臨床家のために』(祖父江典人・細澤仁編著)誠信書房(3456円のところ、セミナー特別価格3000円にて販売)
  • 『対象関係論に学ぶ心理療法入門――こころを使った日常臨床のために』(祖父江典人著)誠信書房(3456円のところ、同じく3000円にて販売)
  • 『ビオンと不在の乳房』(祖父江典人著)誠信書房(3240円のところ、同じく2500円にて販売)
  • 『新装版 ビオンとの対話』(祖父江典人訳)金剛出版(4536円のところ、同じく4000円にて販売)
  • 『新装版 ビオンの臨床セミナー』(松木邦裕・祖父江典人訳)金剛出版(4860円のところ、同じく4000円にて販売)

なお、お渡しはセミナー当日にお渡しします。4月以降のご希望のセミナー月となりますので、お渡し希望月を参加申込書にご記入ください。代金はセミナー参加費と併せてお振込みください。