実践 学生相談の臨床マネージメント
以前からお世話になっている細澤仁先生から最新のご著書「実践 学生相談の臨床マネージメント-リアルに考えベストを尽くす-」 岩崎学術出版社を頂きました。
まずは先生について多少ご紹介します。
以前からお世話になっている細澤仁先生から最新のご著書を頂きました。ありがとうございます。
まだ中身は読んではいないので、内容を紹介することができません。ですので、細澤先生について多少ご紹介いたします。
先生は京都大学の哲学科を卒業した後に神戸大学の医学部に入りなおしました。どんなことがあっても生活できるために、生きていけるために、というのが理由であると以前に聞いたことがあります。
その後、精神病院などで精神科臨床を行いつつ、精神分析のトレーニングをされました。その中で先生ご自身も5年以上にわたって精神分析を受けたようです。
そして、大学教授などをしていた時期もありましたが、現在は再び精神科臨床と開業臨床を営んでいるようです。
私は約5〜6年ぐらいまえに先生が主催されていた「古典を読む会」で初めて先生とお会いしました。古典を読む会とはジークムント・フロイトの原著を参加者で輪読する会でした。それをきっかけに、私は先生のグループスーパービジョンや個人スーパービジョンも受けました。また、学会では先生のと一緒に発表をしたり、シンポジウムを開いたりもしました。
その中で私が思うのは、先生は精神分析の理論や技法を信奉しているというよりは、精神分析という装置を手掛かりにして、如何に人間は自由にものを考えられるのか、ということを常に突き詰めようとしているのだろう、ということです。そのために、時には先生は人とぶつかったり、組織の中でやっていけなかったこともあったと聞いています。
正直なところ、私が先生と懇意にしていることについて、色々と言われたこともあります。
そんなことはありつつも、現在進行形で先生とは切れることなく、関係は続いております。しかし、残念なことに、私の仕事と訓練の関係で3年ほど前に関西から関東に転居し、毎月のように会うことはなくなりました。今では、年に数回の学会でお会いし、一緒にシンポジウムをしたり、その後の打ち上げをしたりする程度になってしまいました。
少し寂しくも思いますが、このようにご著書を送っていただいたり、学会で話を交えることを通して、ある種の体験を醸成し続けているように思います。それは安易に「先生から学んでいる」というようなものでもないように思います。先生との交流が体験そのものを惹起し、そこから私の個人的な感性が刺激されています。そのことそのものが私の臨床に陰に陽に影響しているように感じます。
そういう意味では、私も後輩心理士やクライエントにそのような刺激になっていることを願いますし、そうありたいとも願っています。