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精神分析家になるには

頂きは遠い

日本精神分析協会における精神分析家になるための訓練システムについてまとめています。

1.はじめに

精神分析とは1回45分~50分のカウチを用いた自由連想を週4回以上することを指します。その精神分析を施行できるのは一定のトレーニングをこなした精神分析家のみです。そして、精神分析家ではないカウンセラーが行うものは厳密には精神分析的心理療法と言います。

日本精神分析協会の国際基準による精神分析家になるための道筋は以下の通りで、準会員以上がいわゆる精神分析家となります。

志願者→候補生→準会員→正会員→訓練分析家

2.志願者になるために

基礎セミナー(福岡、東京、広島のみで開催)を2~3年受講し、さらに日本精神分析学会で一般演題で1回以上の発表をする必要があります。そして、正会員の推薦状が必要となります。その後、2名の会員から受理面接を受けて合格すると、志願者になれます。

3.候補生になるために

審査分析(週4回以上の精神分析)を1年受けます。その上で、訓練に入るのに適格であると委員会に判断されたもののみが候補生となれます。

4.準会員になるために

訓練分析(週4回以上の精神分析)を最低2年、通常4~5年受けます。かつ、精神分析を施行した2ケースに対して、それぞれについて週1回以上のスーパーヴィジョンを最低2年受けます。スーパーヴィジョンは通常はケースが終了するまで受ける必要があります。さらに、アドバンスセミナーを3年間受講しなければなりません。また、精神分析研究に原著論文が掲載されている必要があります。

その上で選考審査に申し込み、書類審査、2名の精神分析家にによる面接審査に合格すると準会員になれます。

5.正会員になるために

準会員になってから、およそ2年の実績を積み、精神分析家としての十分な資質と技量ががあると認められると正会員となります。同時に、International Psychoanalytical Association(国際精神分析学会)の会員ともなります。

6.訓練分析家になるために

正会員になってから、およそ5年ほどの実績を積み、訓練分析家となります。訓練分析家は候補生に対しての訓練分析や教育分析スーパーヴィジョンを行うことができます。

7.まとめ

現在、このようなトレーニングを積んできた精神分析家は約40名おり、日本精神分析協会に登録されています。この人数は世界的にみると、非常に少ない人数です。そのため、訓練そのものを受ける機会も少ないのが現状ですが、それでも徐々には増えていっているようです。

【執筆者情報】

  • 北川 清一郎
  • 資格:臨床心理士、公認心理師、日本精神分析学会認定心理療法士など
  • 所属学会:日本心理臨床学会、日本精神分析学会、日本EMDR学会、日本臨床心理士会、日本公認心理師協会など
  • 役職:神奈川県臨床心理士会代議員、日本臨床心理士会委員などを歴任
  • 経歴:精神科や心療内科、教育センター、児童相談所、就労支援施設などでの臨床経験は約20年になる。また、臨床心理系の大学などでの非常勤講師を歴任。執筆した論文は多数。メディアや雑誌での出演経験も豊富。
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