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メンタライゼーションという概念-独創的でありながら、ありふれて見える不思議-

■お知らせ

コロナの影響の為、オンラインによる開催に変更しました。それにともなって事例検討を中止し、午前の講義のみになりました。また参加費は4,000円に減額しています(2020-07-01)

■概要

メンタライゼーションは、人が自分自身や他者の精神状態を認識する際に用いる精神機能についての独創的な概念です。しかし、その独創性はにわかには実感しがたいものです。理由の一つは、その概念が一見拍子抜けするほど普通で当たり前のことをいっているかのようだからです。その話を聞いた人はしばしば「一体どこが新しくて、何が有用なのか」という感想を抱きます。

そのことは、この概念の生みの親であるFonagy,P.らも十分理解しています。そのため、メンタライゼーションに基づく治療(MBT)を「想像しうる限りもっとも新奇性に欠けた治療アプローチ」というレトリックで表現したのです。しかし、海上の氷山の下に比べようもなく大きな本体があるように、メンタライゼーションのシンプルさの下にも精神分析、発達心理学、愛着理論、さらに神経心理学的研究との複雑な議論や精緻な実証研究の蓄積が広がっています。今回の講演では、シンプルさと共に、その下に広がる豊かさや有用性を実感いただける話ができればと考えます。

■講師の先生のご紹介:

白波瀬丈一郎 先生

  • 所属:東京都済生会中央病院 健康デザインセンター
  • 資格:精神科医、日本精神分析学会認定スーパーバイザー、博士(医学)
  • 略歴:慶応義塾大学医学部卒業。慶応義塾大学医学部精神神経科教室入室。2014年より慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室特任准教授、慶應義塾大学ストレス研究センター副センター長。2020年より東京都済生会中央病院。
  • 著書:精神力動的精神医学【第5版】―その臨床実践(岩崎学術出版社)、短期精神療法の理論と実際(星和書店)、メンタライゼーションと境界パーソナリティ障害(岩崎学術出版社)など

■司会:

北川清一郎((株)心理オフィスK)

■日程:

2020年9月27日(日)10時00分~12時30分

■オンライン開催:

Zoomをもちいたオンラインセミナーとなります。必要なものはパソコンもしくはスマートフォン、タブレット等です。スマートフォンとタブレットの場合にはあらかじめアプリをインストールしておく必要があります。参加方法は非常に簡単で、事前にこちらから送るURLアドレスをクリックすれば、セミナーに入室することができます。

また、講師の先生の意向により、参加者の方は可能な限りカメラをONにしてご参加いただけたらと思います。オンラインではありますが、インタラクティブを大切にしたいと思います。

■参加資格:

臨床心理士や公認心理師、医師、ケースワーカー、対人援助職などの専門家。心理系大学院生、等。

■費用:

4,000円

■定員:

100名程度

■申し込み期限:

2020年9月24日(木)まで

■臨床心理士更新ポイント

セミナーの時間が短くなったため、臨床心理士更新ポイントの基準を満たさなくなりました。そのため、更新ポイントは付与されません。

■参加申し込み

このセミナーは終了しました。たくさんのご参加、ありがとうございました。これ以外にも様々なセミナーを企画しています。ご興味あれば以下のセミナーの一覧をご覧ください。