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英国独立学派第三世代の精神分析-A.グリーンとC.ボラス以後

■案内

ウィニコット、フェアベーン、バリントらが英国独立学派の第一世代とすれば、リトル、カーン、コルタートらが第二世代となり、現代の分析家たちは第三世代となるだろう。ここでは、現代独立学派の中でも際立った理論を展開しているA. グリーンとC. ボラスの理論を紹介し、その影響の広がりについて論じたい。

グリーンはフランスの精神分析家で、デッド・マザー・コンプレックスで有名である。彼は、ラカンからの強い影響を受けながら、境界例患者をどのように理解するか、ということから出発し、フロイトの精読を通して、メタサイコロジーの再検討を行っていった。その中で、ウィニコット、ビオンの理論との出会いを経て、死の本能論の再検討を通して、ネガティブthe negativeの概念化に至っている。

ボラスはグリーンからも強い影響を受けているが、ウィニコットのいう本当の自己とはどのようなものかということに関心を向けて変形transformationの理論を展開した。また、精神分析の現場においてどのようなことが展開しているかを詳細に見ることを通して、無意識を再定式化する作業を行った点で、グリーンの仕事と重なり合う点が多い。

このセミナーでは、グリーンとボラスの仕事を概観するとともに、彼等がどのように現代対象関係論に影響を及ぼしているかを素描したい。

■講師の先生のご紹介:

館直彦 先生

所属:たちメンタルクリニック院長/大阪市立大学大学院生活科学研究科特任教授

資格:医学博士/精神保健指定医/臨床心理士/日本精神分析学会認定精神療法医/日本精神分析学会認定精神療法医スーパーバイザー

著書:太陽が破裂するとき-統合失調症の謎(監訳 創元社 2017)/ウィニコットを学ぶ-対話することと創造すること(岩崎学術出版社 2013)/現代対象関係論の展開-ウィニコットからボラスへ(岩崎学術出版社 2012)/終わりのない質問-臨床における無意識の作業(訳 誠信書房 2011)/対象の影-対象関係論の最前線(監訳 岩崎学術出版社 2009)/精神療法家として生き残ること-精神分析的精神療法の実践(監訳 岩崎学術出版社 2007)/他多数

■司会:

北川清一郎((株)心理オフィスK)

■日程:

2019年11月17日(日)
10時00分~12時30分 第1部:講義
14時00分~16時30分 第2部:事例検討

■会場:

八洲学園大学8階8A教室

住所:〒220-0021 横浜市西区桜木町7-42

■アクセス:

  • 横浜駅(東口)から徒歩10分
  • 横浜市営地下鉄「高島町」駅から徒歩1分
  • 横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島」駅から徒歩5分
  • 京浜急行「戸部」駅から徒歩5分

■参加資格:

臨床心理士や公認心理師、医師、ケースワーカー等の守秘義務をもつ心理臨床の専門家。心理系大学院生、等。

■臨床心理士ポイント:

日本臨床心理士資格認定協会の資格更新ポイント(2条-4)に申請予定です。

■費用:

7,000円

■定員:

60名程度(先着順です)

■参加申し込み

このセミナーは終了しました。たくさんのご参加、ありがとうございました。これ以外にも様々なセミナーを企画しています。ご興味あれば以下のセミナーの一覧をご覧ください。