コンテンツへ移動 サイドバーへ移動 フッターへ移動

神奈川県横浜市港北区大豆戸町311-1
アークメゾン菊名201号

心理オフィスKロゴ

愛着障害の6つの特徴

愛着障害の方は主に以下の6つの領域において顕著な特徴があり、それによって症状や困難さを抱えてしまいます。

1.愛着障害の6つの特徴

チェック服の女性

(1)愛着障害の対人関係

人は人との関係の中でしか生きていくことができません。どれだけ人との接触を避けようとしても、ゼロにすることは不可能でしょう。対人関係にはコミュニケーションという側面があります。コミュニケーションを通して、言語的な交流と同時に非言語的な交流も行います。そして、その中には思いや気持ち、感情というものが多かれ少なかれ含まれます。

愛着障害の方は対人関係の中で良くも悪くも強い思いを含ませてしまいます。強い好意、理想、愛情、親しみなどを向けると同時に、反対に怒り、不満、憎しみ、嫉妬、恨み、寂しい思いなどといった否定的な感情も感じます。さらには、不安や恐怖、恐れ、苦痛などもあるかもしれません。

そうした強い感情があると冷静な対人関係を営むことができず、極端な距離の取り方をした対人関係になってしまいます。相手に対して過度にしがみついてしまったり、反対に極端に避けてしまったりなどは典型例です。こうしたことは愛着のスタイルにもよりますが、自然で、適度な愛着行動がとれないことに要因があるでしょう

また、そうした激しいものではなかったとしても、他者に迎合し、過剰に適応し、自分を失ってしまうといったこともあります。良い子を演じると言ってもいいかもしれません。

(2)愛着障害の否定的自己像

愛着障害の方は他者との関係だけではなく、自分との関係、つまり、自分自身をどのように認知し、認識するのかについても問題が生じます。多くの場合には、自信が持てず、自尊心が低く、自分自身のことをないがしろにしてしまったりします。過度に自己否定的になり、「どうせ自分なんて誰からも愛されない」などといった絶望的な思いを抱いてしまうことがあります。

時には卑屈になったり、なげやりになったりして、自暴自棄的な行動に至ってしまう場合も少なくありません。

他者から愛されなかったのであれば、自分自身のことを愛することはできないのでしょう。他者から大切にされなかったのであれば、自分自身のことを大切に扱うことはできないのでしょう。他者からケアされなかったのであれば、自分自身のことをケアすることはできないのでしょう

(3)愛着障害の性的活動

他者との親密で、愛情のやり取りをする究極の行動は性的な行動であるといえます。恋愛関係は対人関係の一つの側面であり、やはりこの側面にも愛着障害の方は問題や困難さを抱えてしまいます。

好きな人であるにも関わらず、性的接触や性行為をすることを酷く汚らしく思ったり、怖いものと思ったり、不安を生じてしまったりして、行うことができない場合もあります。性的接触や性行為は嫌だけど、相手を引き留め、振り向かせる手段として嫌々ながら行為に応じてしまうという人もいるようです

反対に、過度に性に奔放になり、不特定多数の人と性的な接触や性行為をしてしまう人もいるようです。こうしたことは性感染症や性犯罪のリスクとなりますし、そうした意味では自傷行為の一種と言って良いかもしれません。

愛着障害の恋愛や性的活動については以下のページをご覧ください。

(4)愛着障害の極端な情動

感情を適度にコントロールすることは成長するにしたがって徐々にできるようになっていきます。しかし、愛着障害の方はこうした感情コントロールが非常に困難である場合があります。些細な出来事に刺激され、感情を爆発させてしまうこともあります。また、当然感情を出して良い場面であるにもかかわらず、過度に抑制し、抑え込もうとしてしまうこともあります。それが行き過ぎて、感情を麻痺させたり、解離させたりすることもあります。

感情が爆発し、コントロールできなくなると、危険な行動を衝動的に取ってしまう場合もあり、非常に危うい状況になってしまいます

(5)愛着障害の衝動的な行動

人は思考を働かせて、状況を分析し、先を予測し、メリットとデメリットを検討し、その上で計画的に行動を起こす、という一連の作業を行います。そうすることによって、悪い状況を回避し、より良い状況にしようとします。しかし、愛着障害の方はそうした計画的な行動をすることができず、目の前のことだけに囚われ、後先のことを考えることなく衝動的に行動してしまう傾向があります。

そうした衝動的な行動によって、彼ら彼女ら自身を悪い状況に至らしめ、さまざまな損失を被ってしまったりします。そうしたことに後悔したりしますが、また結局は同じことを繰り返してしまいます

(6)愛着障害の身体的な不調

身体と心は非常に密接な結びつきがあります。心が弱ると身体も弱りますし、身体が弱ると心も弱ります。その逆もあります。愛着障害の方は明確な身体的な要因がないにもかかわらず、疲れやすかったり、胃腸が弱かったり、夜が寝れなかったり、食欲が低下していたり、微熱が続いたり、頭痛が頻発したりといった身体的な不調を抱えてしまうことが多いようです

おそらく、愛着障害の方はストレスを抱えてしまうことが多いのだろうと思いますし、そのストレスが身体の不調に結びついていることがまずは考えられるでしょう。

2.愛着障害についてのトピック

愛着障害についてのいくつかのトピックです。さらに詳細に知りたい方は以下をご覧ください。

3.愛着障害のカウンセリングを受ける

赤い服の子ども

愛着障害の6つの特徴について解説しました。愛着障害は愛情にまつわる問題があるだけに、特に対人関係や自己感に大きな損傷があることが多いです。しかし、カウンセリングではその対人関係や自己感を扱うことが長けています。つまり、カウンセリングで良くなる可能性が高いということです

愛着障害のカウンセリングを受けたいと思われる方は以下の申し込みフォームからお問い合せください。