メラニー・クラインの1952年の論文「転移の起源」についての要約と解説です。クラインは転移を早期の対象関係のあらわれであるとしています。
R,モネー=カイルの1956年の論文「正常な逆転移とその逸脱」についての要約と解説です。モネー=カイルは正常な逆転移は好奇心、修復欲動、親的欲動から成るとし、精神分析のある局面ではこれが保てず、逸脱してしまうことを論じた。
W,R,ビオンの1959年の論文「連結することへの攻撃」についての要約と解説です。現代のポストクライン派の精神分析の基礎を作っており、ビオン抜きには論じることはできない。
D,W,ウィニコットの1947年の論文「逆転移のなかの憎しみ」についての要約と解説です。精神分析家や治療者が憎しみを持つことをめぐって、臨床的に考察しています。
フロイトの1912年の技法論文である「転移の力動」についての要約と解説です。これ以前は、フロイトは転移を治療の抵抗としてしか述べていませんでしたが、この論文から転移を治療する上で重要な要因として理解しなおしました。
メラニー・クラインの1946年の論文「分裂機制についての覚書」についての要約と解説です。クラインはこの論文で分裂や投影同一化、妄想分裂ポジションなど、今後のクライン派に欠かせない概念を創出しています。
メラニー・クラインの1950年の論文「精神分析の終結のための基準について」の要約と解説です。精神分析の終了・中断・終結について抑うつポジションの達成の観点からまとめています。
メラニー・クラインの1921年の論文「子どもの心的発達」についての要約と解説です。後年のように理論が整理されていないだけ、粗削りだが、非常にエネルギッシュで、独創性にあふれた論文です。
メラニー・クラインの1935年の論文「躁うつ状態の心因論に関する寄与」と1940年の論文「喪とその躁うつ状態との関係」の要約と解説である。この2つの論文で彼女は抑うつポジションについて定式化している。
メラニー・クラインの1930年の論文「自我の発達における象徴形成の重要性」についての要約と解説である。この論文ではディックという4歳の男児のプレイアナリシスを取り上げている。クラインは彼を早発性痴呆、精神分裂病と診断しているが、その後、自閉症であるという理解に変化している。
毎月第2日曜の13時~17時に横浜精神分析研究会を開催しています。前半はウィニコットや独立学派の精神分析家の文献を講読します。後半は症例検討を行います。
グループスーパービジョンの募集のページです。参加者は5~6人まで。料金は1回120分3500円です。土曜19:00~21:00で開催しています。
メンタライゼーションという概念-独創的でありながら、ありふれて見える不思議-のセミナーのページです。
祖父江典人(著)「公認心理師のための精神分析入門」誠信書房 2019年を著者の先生から献本されたのですが、なかなか読む時間がなく、後回しになっていましたが、ようやく読むことができました。読んだ感想を書いてみたいと思います。
カウンセリングは永遠に続くものではなく、いずれどこかの時点で終わりを迎えるものです。ここではそのカウンセリングの終わりについて書いていきます。
心理オフィスKの公開セミナーとして「ロールシャッハテストの実施・集計・解釈の実際」をZoomを用いてオンラインで開催します。
心理オフィスKは2015年7月1日に開室しましたので、今日でちょうど5年になりました。毎年、この日には1年間の雑感を書いているので、今年も踏襲します。
ウェクスラー児童用知能検査第4版(WISC-4)についてのセミナーです。
COVID-19(新型コロナウイルス)によりカウンセリングはオンライン化への大きく傾いています。来所できない遠方の人には非常に便利であると言えるでしょう。しかし、その利便性の陰に隠れてしまっているところにカウンセリングの本質があります。ここではそのことについて書きます。
オンラインセミナー「臨床心理士・公認心理師のための節税・年金・資産運用」の案内ページです。
心理オフィスKの公開セミナーとして「WAIS-Ⅳの実施・集計・解釈の実際」を開催します。
Zoomを使ったオンラインによる精神分析・精神分析的心理療法に関する勉強会です。
松木邦裕(著)「精神分析体験:ビオンの宇宙―対象関係論を学ぶ立志篇」岩崎学術出版社 2009年を読んだ感想です。
Zoomを使ったオンラインによる開業セミナーです。昨年末にも開業セミナーを行いましたが、それを修正・改善した内容となっています。
精神分析的心理療法を行う際の構造をどのように設定するのかは非常に重要です。一定の構造を維持するからこそ、その中で生起していることを観察し、関わることができます。ここでは料金、時間、頻度、座る位置、場所といった構造について書いていきます。
岩壁茂(著)「心理療法・失敗例の臨床研究-その予防と治療関係の立て直し方」 金剛出版 2007年を読んだ感想です。
スクールカウンセラー制度が国の方針で成立してから随分と経過しました。その中で分析的なセラピーをどう位置づけるのか、について議論しています。
日本精神分析学会の招待講演で来日したドナ・M・オレンジも著者の一人である「トラウマと倫理」についての感想です。
クライエントの中にはクライエント本人と同じ体験・経験をもつカウンセラーでしか理解されない、という信念を持っていることがあります。そして、それは医療不信と近い関係にあります。ここではそうしたクライエントをどう理解し、どう関わるのかについて述べています。
英国独立学派第三世代の精神分析-A.グリーンとC.ボラス以後についてのセミナーの案内ページです。