制止、症状、不安 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日8KViewsフロイトの1926年の論文「制止、症状、不安」についての要約と解説です。これまでのフロイトによる不安の理解は、抑圧があるから、その結果として不安が生じる、としていた。しかし、本論文ではそのメカニズムを逆転させ、不安が惹起するから抑圧が生じると転換した。Read More
マゾヒズムの経済論的問題 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日12KViewsフロイトが1924年に書いたマゾヒズムについての論文「マゾヒズムの経済論的問題」の要約と解説である。ここで死の欲動や超自我の表れであるマゾヒズムについて論じており、マゾヒズムを女性的マゾヒズム、性愛的マゾヒズム、道徳的マゾヒズムに分類している。Read More
自我とエス 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日11KViews「自我とエス」はフロイトの1923年の論文・エッセイであり、自我と超自我とエスのことについて包括的に議論している。これまでの意識と無意識といった局所論を補完するものとして構造論を提唱している。Read More
集団心理学と自我の分析 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日10KViews「集団心理学と自我の分析」はフロイトの1921年の論文で、社会心理学的観点や集団心理学的観点から人間の心の成立や発達について包括的に論じている。対象関係論的な視点を盛り込み、今後の構造論への進化がうかがえる重要論文である。Read More
快感原則の彼岸 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日16KViewsこれまでの欲動論を改訂し、死の欲動の概念を精神分析に初めて持ち込んだのがこの論文「快感原則の彼岸(1920)」である。フロイトは反復強迫、外傷夢、エルンスト坊やの遊びから死の欲動を着想した。死の欲動とは生命体が無機物に戻っていくという普遍的な営みのことである。Read More
子供が叩かれる 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日7KViewsジークムント・フロイトの論文である「子どもが叩かれる-性倒錯の発生の知識への寄与-(1919)」の要約と解説のレジュメです。倒錯や空想についてのフロイトのまとまった見解が述べられています。Read More
逆転移について 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日10KViewsクラインの弟子であるポーラ・ハイマンが1950年に発表した「逆転移について」という論文の要約と解説。それまで逆転移は精神分析にとっては有害とされていたものを、精神分析の進展には不可欠なものと転換させたことに本論文の重要性がある。Read More
空想の性質と機能 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日9KViewsスーザン・アイザックスが1948年に書いた「空想の性質と機能」についての要約と解説。アイザックスやクライン派にとっては空想は乳児の最早期から活発に作動している心的機能である。精神分析状況においても常に存在し、それは転移と分かちがたく結びついている。本論文はこうした基礎理論の考えを提起している。Read More
母親の抑うつに対して組織された防衛という観点から見た償い 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日7KViewsD,W,ウィニコットの1948年の論文「母親の抑うつに対して組織された防衛という観点から見た償い」についての要約と解説。8頁ほどの短いものであるが、ウィニコットの理論と臨床に対する深い洞察が織り込まれている。Read More
対象関係の観点から見た心の中の構造 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日9KViewsW,R,D,フェアベーンの1944年の論文「対象関係の観点から見た心の中の構造」についての要約と解説。スキゾイドパーソナリティや精神構造論の改定などを行い、対象関係論の祖と言える。Read More
自我と防衛 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日14KViewsジークムント・フロイトの末娘であるアンナ・フロイトが1936年に書いた「自我と防衛」についての要約と解説。フロイトの防衛機制の概念を整理し、リスト化し、その上で発達段階と結び付けた。Read More
陰性治療反応の分析への寄与 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日7KViewsジョアン・リビエールが1936年に執筆した「陰性治療反応の分析への寄与」という論文についての解説。フロイトの陰性治療反応の概念をさらに発展させ、躁的防衛システムやパーソナリティ構造、自己愛との関連について定式化した。Read More
精神分析の治療作用の本質 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日9KViewsジェイムス・ストレイチーが1934年に書いた「精神分析の治療作用の本質」という論文の要約と解説です。ストレイチーは変容惹起解釈としてhere and nowの転移解釈を挙げ、それを精神分析の第一の治療機序としました。Read More
子どもにおける良心の早期発達 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2022年5月6日9KViewsメラニー・クラインが1933年に書いた「子どもにおける良心の早期発達」という論文の要約と解説。クラインは、フロイトの提唱した超自我の発達の時期を前倒しし、早期の乳幼児の発達について検討している。Read More
大人と子どもの間の言葉の混乱 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2022年5月6日7KViewsS,フェレンツィの1933年の論文「大人と子どもの間の言葉の混乱-やさしさの言葉と情熱の言葉」についての要約と解説を書いています。彼は当時の心的空想論が中心の精神分析の中で心的外傷を神経症の原因の中心に据え、それに伴って精神分析家の能動性や逆転移など技法論の改革を行いました。Read More
性格分析 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日7KViewsウィルヘルム・ライヒの1933年の代表的著作である「性格分析」についての要約と解説。本書で性格の鎧、抵抗分析、ふるまい分析といった現代の精神分析技法に通じる重要概念について論じられている。Read More
出生外傷 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日7KViewsオットー・ランクが1924年に書いた「出生外傷」という本の要約と解説である。これまでフロイトがエディプスコンプレックスを発達の中心に添えていたのを、ランクは出生外傷に置き換え、定式化しなおした。またそれによって精神分析技法も大幅に変え、短期精神療法への草分け的存在へとなっていった。Read More
心的障害の精神分析に基づくリビドー発達史試論 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2022年5月6日10KViewsフロイトの第一世代の弟子であるアブラハムがその死の前年に書いた「心的障害の精神分析に基づくリビドー発達史試論(1924)」についての要約と解説である。フロイトの発達論をさらに細分化し、かつ対象関係的な視点を織り交ぜ、後年のクライン派や対象関係論学派の橋渡しとなった人物である。Read More
想起すること、反復すること、ワークスルーすること 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2025年1月8日12KViewsフロイトが1914年に書いた技法論文である「想起すること、反復すること、ワークスルーすること」についての要約と解説です。人は過去のことを想起する時、言葉で語るのではなく、行動で示すということを論じています。Read More
転移:全体状況として 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日6KViewsベティ・ジョセフの1985年の論文「転移:全体状況として」についての要約と解説です。ベティ・ジョセフはポスト・クライン派の精神分析家で、心的平衡、エナクトメント、全体状況としての転移などの概念を整備し、Here and nowの転移解釈の重要性をさらに打ち出した重要人物です。Read More
逆転移とそれに対する患者の反応 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日14KViewsマーガレット・リトルの1951年の論文「逆転移とそれに対する患者の反応」についての要約と解説です。精神分析家の逆転移や逆転移性の失敗が患者にどのように影響するのかについて論じている。Read More
精神分析過程 第1章 転移の集結 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日7KViewsD,メルツァーの1967年の論文「精神分析過程」の中の第1章「転移の集結」についての要約と解説。精神分析の自然史、倒錯、メタ心理学の発展、自閉症、美の享受、閉所、夢生活など多彩な仕事をメルツァーは残している。Read More
転移の起源 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日6KViewsメラニー・クラインの1952年の論文「転移の起源」についての要約と解説です。クラインは転移を早期の対象関係のあらわれであるとしています。Read More
正常な逆転移とその逸脱 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日9KViewsR,モネー=カイルの1956年の論文「正常な逆転移とその逸脱」についての要約と解説です。モネー=カイルは正常な逆転移は好奇心、修復欲動、親的欲動から成るとし、精神分析のある局面ではこれが保てず、逸脱してしまうことを論じた。Read More
連結することへの攻撃 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2022年5月6日7KViewsW,R,ビオンの1959年の論文「連結することへの攻撃」についての要約と解説です。現代のポストクライン派の精神分析の基礎を作っており、ビオン抜きには論じることはできない。Read More
逆転移のなかの憎しみ 書籍・論文解説公開日:2020年8月28日更新日:2021年7月22日8KViewsD,W,ウィニコットの1947年の論文「逆転移のなかの憎しみ」についての要約と解説です。精神分析家や治療者が憎しみを持つことをめぐって、臨床的に考察しています。Read More
転移の力動 書籍・論文解説公開日:2020年8月27日更新日:2021年7月22日21KViewsフロイトの1912年の技法論文である「転移の力動」についての要約と解説です。これ以前は、フロイトは転移を治療の抵抗としてしか述べていませんでしたが、この論文から転移を治療する上で重要な要因として理解しなおしました。Read More
分裂機制についての覚書 書籍・論文解説公開日:2020年8月27日更新日:2021年7月22日9KViewsメラニー・クラインの1946年の論文「分裂機制についての覚書」についての要約と解説です。クラインはこの論文で分裂や投影同一化、妄想分裂ポジションなど、今後のクライン派に欠かせない概念を創出しています。Read More
精神分析の終結のための基準について 書籍・論文解説公開日:2020年8月27日更新日:2021年7月22日6KViewsメラニー・クラインの1950年の論文「精神分析の終結のための基準について」の要約と解説です。精神分析の終了・中断・終結について抑うつポジションの達成の観点からまとめています。Read More
子どもの心的発達 書籍・論文解説公開日:2020年8月27日更新日:2021年7月22日8KViewsメラニー・クラインの1921年の論文「子どもの心的発達」についての要約と解説です。後年のように理論が整理されていないだけ、粗削りだが、非常にエネルギッシュで、独創性にあふれた論文です。Read More