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繊細な人とは

繊細な人の強みとは

「繊細な人「繊細さん」「HSP」という言葉を最近よく聞くようになりました。これらは、一体どのような人のことを言うのでしょうか。

ここでは、「繊細な人」の特徴について解説していきたいと思います。

1.「繊細な人」という概念

アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された「HSP(Highly Sensitive Person)」という概念で、訳すと「非常に敏感な人」となります。最近日本では「繊細さん」と呼ばれたりもしています。

性格や環境によるものではなく、生まれつき繊細な人が5人に1人の割合で存在することが、博士の研究によって明らかになりました。ここで最も大切なのは、「繊細な人」というのは一つの特徴を表す言葉であり、病名・障害名・診断名ではないということです。「背が高い」「足が短い」「顔が丸い」等と同じ、単なる特徴です。

繊細な人は、他の人が気づかないような小さいことにでも気づく神経システムを持っていて、ずばりその「感じる力」の強さが最大の特徴です。

では、具体的にどのような特徴あるのでしょうか。ここでは、次の4つに分けたいと思います。

  1. 刺激に反応しやすい
  2. 感情の反応が強く、共感力が高い
  3. 些細な刺激にも反応する
  4. 丁寧で深い情報処理を行う

次にそれぞれの特徴を解説します。

2.繊細な人の特徴について

(1)刺激に反応しやすい

繊細な人の持つ「感じる力」は、あらゆる刺激に反応します。

たとえば、太陽の光・とても大きい話声といった物理的なものから、職場での同僚や上司の機嫌・観ている映画の登場人物の気持ちなどの内的感情まで、ありとあらゆるものに敏感に反応します。反応しようと意識している訳ではなく、ごく自然に気づいたり感じたりします。

良いものにも悪いものにも反応するため、たとえば、職場で上司の機嫌が悪かったりすると「どうして機嫌が悪いんだろうか」「どうやって声をかければ良いだろうか」「どうすれば機嫌が直るだろうか」と考えを巡らせて疲れてしまうこともしばしばです。

一方、小説や映画の世界に深く入り込んで、表現の美しさに感動したり、登場人物たちの心情に深く共感するような一面が見られたり、穏やかな日の光を浴びて「今日はなんて気持ちの良い日だろう」と良い刺激をしみじみと味わうこともあります。

(2)感情の反応が強く、共感力が高い

繊細な人は、感覚的な刺激だけではなく、思考や感情への内的な刺激も強く感じ取ります。

上で述べた機嫌の悪い上司や映画の登場人物の心情に反応するのも、自分自身の感情とは別に、相手の気持ちや感情を強く感じ取り、まるでそれすらも自分自身の感情であるかのように感じるために起こる現象です。「人といると疲れる」と繊細な人はいいますが、人といるとその存在自体を刺激として受け取ります。体温・匂い・表情・仕草・雰囲気等ありとあらゆるものを敏感に感じます。

それに加えて相手は人なので、感情の刺激も受けます。言ってしまえば、2人分の感情処理をしているような状態であるため、とても疲れてしまうという訳です。

一方、医療・福祉職などの対人援助職では、患者や利用者の感情を機敏に察知・深く共感できることが仕事に役立つ場面もあります。

(3)些細な刺激にも反応する

大きい音や見るからに機嫌の悪そうな上司には誰でも気付きます。しかし、繊細な人は、他の人が気づかないような小さいことにも自然と気づきます。たとえば、エアコンや冷蔵庫などのかすかな機械音や、いつもと少し違う同僚の表情、会話の中での相手の仕草など、些細なことも自然と気づきます。

また、「それほど重要でも急ぎでもないが、いつか誰かが必ずやらなければならない仕事」というのが、どこの職場にあると思います。

繊細な人は、そういったものにも自然と気がつき、また放っておくこともできないため、他の人に比べて仕事が増える傾向があります。

(4)丁寧で深い情報処理を行う

小さなことにでも気がつくので「何か変だな」という違和感を持つことも多いです。その違和感を出発点に、ミスを防ぎリスクを回避する方法を考えつきます。

仕事の場面だと、他の人からすれば「仕事が遅い」「考えてばかりで実際には何もやっていないじゃないか」と言いたい場面もあるでしょう。繊細な人はひとつひとつの事柄に強く深く反応するため、処理速度は決して早くありません。ですが、その処理の過程で「ここは間違えそうだからこういう風に直しておこう」「ここで一言説明を添えておくと、初めて見る人にも分かりやすくなるな」という気づきに基づき、正確な処理を行います。結果、早くはないけれど確実で丁寧な仕事を行うことができます。

3.繊細さに対する対応

上でも述べましたが、繊細であることは病気や障害ではありません。「こんなに色々気になるなんて、私はおかしいのかも知れない」等と気に病む必要はありません。「私は今この刺激に強く反応しているんだな」と一歩引いて、頭の上から自分を見ているぐらいに考えられるといいかも知れません。

繊細な人の「感じる力」の強さは、他の人にはない大きな強みです。悪い刺激に反応しすぎて疲れてしまったら、良い刺激を受けてすこし休んでください。肌触りのよい服を着る、好きな香りのアロマキャンドルを焚く、お気に入りの小説を読むーきっと、繊細な人ならではの喜びを感じられる筈です。

4.繊細さについて相談する、カウンセリングを受ける

繊細な人の特徴は病気でも障害でもなんでもありません。しかし、それによって苦痛が強くなり、日常生活が送れないほどになってしまうこともあるかもしれません。そうした時には、臨床心理士のような専門家に相談したり、カウンセリングを受けたりする方が良いでしょう。

当オフィスでもカウンセリングや相談を受け付けています。希望者は下の申し込みフォームからご連絡を頂ければと思います。

カウンセリング申し込みフォーム

また、そもそものHSPについての詳細は下記をご覧いただけると良いかと思います。

HSP(繊細さん)のカウンセリング・相談
HSPとは、日本語では繊細な人、過敏な人、敏感な人という意味です。最近では繊細さんと呼ばれることもあるようです。そのHSPの診断や特徴、チェックリスト、克服方法、カウンセリング法、問題点などについてまとめています。
【執筆者情報】

  • 北川 清一郎
  • 資格:臨床心理士、公認心理師、日本精神分析学会認定心理療法士など
  • 所属学会:日本心理臨床学会、日本精神分析学会、日本EMDR学会、日本臨床心理士会、日本公認心理師協会など
  • 役職:神奈川県臨床心理士会代議員、日本臨床心理士会委員などを歴任
  • 経歴:精神科や心療内科、教育センター、児童相談所、就労支援施設などでの臨床経験は約20年になる。また、臨床心理系の大学などでの非常勤講師を歴任。執筆した論文は多数。メディアや雑誌での出演経験も豊富。
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