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神奈川県横浜市港北区大豆戸町311-1
アークメゾン菊名201号

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ウィニコットの母子関係論と治療論

■案内

小児科医であるウィニコットWinnicott,D.W.はこころの発達について<依存>を中心に掲げた。つまり、彼は<ひとりの赤ん坊なんていやしない。母と子のカップルがいるのだ>とし、フロイト,S.やクライン,M.以来の伝統的な精神分析による内的対象関係論ではなく、現実の母子関係に注目したのである。そしてこころの発達を出生後すぐの<絶対依存>の段階から<相対依存>、そして<自立に向けて>という三段階に分け、特に人生早期の環境による抱えることの失敗がある事例については<依存への退行>が必要であることを主張した。

彼自身の事例記録の「抱えることと解釈―精神分析治療の記録」(北山修監訳)やマーガレット・リトルによる「ウィニコットとの精神分析の記録【新装版】―精神病水準の不安と庇護」(神田橋條治訳)などにその治療者-患者関係の具体例を見ることができる。いわゆる<いつわりの自己>で生きてきたクライエントたちであり、このようなシゾイド・パーソナリティの心理療法における治療者-患者関係、その治療論について考えたい。

■講師の先生のご紹介:

深津千賀子 先生

横浜国立大学卒業。慶應義塾大学医学部精神神経科助手、中京大学心理学部教授、大妻女子大学教授、国際医療福祉大学教授を歴任。臨床心理士、日本精神分析学会認定スーパーバイザー。現在は千駄ヶ谷心理センター、大妻女子大学(名誉教授)。著書には「臨床心理士のための子育て支援基礎講座」(共著)(創元社)、「現代のエスプリ別冊<ウィニコットの世界>」(共著)(至文堂)、「阿闍世コンプレックス」(共著)(創元社)など。

■司会:

北川清一郎((株)心理オフィスK)

■日程:

2018年7月22日(日)
10時00分~12時30分 第1部:講義
13時30分~16時00分 第2部:事例検討

■会場:

八洲学園大学9階9A室(〒220-0021 横浜市西区桜木町7-42)

  • 横浜駅(東口)から徒歩10分
  • 横浜市営地下鉄「高島町」駅から徒歩1分
  • 横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島」駅から徒歩5分
  • 京浜急行「戸部」駅から徒歩5分

■参加資格:

臨床心理士や医師、看護師、保健師、作業療法士、介護福祉士、理学療法士、言語聴覚士、社会福祉士、精神保健福祉士、保育士、教師、等の守秘義務をもつ専門家、臨床心理系大学院生等。公認心理師資格試験受験予定者など。力動的臨床を実践しようと思っている/実践しはじめたばかりの初心の方から、既に経験を積んでおられる方々まで幅広い経験の方が研鑽できる内容となっております。

■臨床心理士ポイント:

日本臨床心理士資格認定協会の資格更新ポイント(2条-4)に申請予定です。

■費用:

7,000円(修士課程の大学院生は6,000円)

■定員:

60名程度(先着順です)

■事例発表者の募集

セミナー後半の事例検討に事例を発表してくださる方を募集しています。発表事例の条件としては、個人セラピーや個人カウンセリングの事例でお願いします。メールや電話、スカイプ、集団で行なっている事例は不可とします。発表レジュメは、事例の概要、生育歴、家族歴、治療構造、治療プロセスなどを8000文字以下ぐらいでまとめてもらいます。

深津先生に事例コメントをもらえる貴重な機会です。ただ参加して講義と事例を聞くだけではなく、発表してより深く勉強してもらえたらと思います。発表希望の方は参加申し込み時に事例発表希望とどこかに書いておいてください。

■参加申し込み

このセミナーは終了しました。たくさんのご参加、ありがとうございました。これ以外にも様々なセミナーを企画しています。ご興味あれば以下のセミナーの一覧をご覧ください。