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横浜精神分析研究会の来年度の計画

横浜精神分析研究会の文献講読の来年度の計画について書きました。主にフロイトの第1世代と第2世代の精神分析家を取り上げる予定です。

1.来年度の計画

今年度がはじまってまだ4ヶ月ぐらいですが、ちょっと早いようではあるものの、来年度の横浜精神分析研究会の計画を立てています。

文献講読では、これまで5年かけてメラニー・クライン、ドナルド・ウィニコット、ジークムント・フロイト初期・中期・後期の主要論文を読んできました。

次は誰を取り上げようかと考えて、順当にいけばウィルフレッド・ビオンだろうと思います。先月の特別セミナーでも「ビオンの精神分析入門」として祖父江典人先生にご講演をしてもらってもいましたし。

しかし、難解なビオンに入るのは躊躇します。

また、ビオンに影響を与えたメラニー・クラインがおり、その彼女に影響を与えた精神分析家もいます。アブラハムやフェレンツィです。

そうした精神分析家を取り上げることでさらによりよくビオンを理解できるようになるのではないかとも考えます。

ということで、来年度の横浜精神分析研究会ではジークムント・フロイトの第1世代と第2世代の弟子である精神分析家を取り上げようかと現在では考えています。

2.取り上げる論文候補

具体的には以下のような人々とその主要論文です。

  • アブラハム 心的障害の精神分析に基づくリビドー発達史試論 1924
  • ランク 出生外傷 1924
  • ライヒ 性格分析 1932
  • フェレンツィ 大人と子どもの間の言葉の混乱 1933
  • クライン 子どもにおける良心の早期発達 1933
  • ストレイチー 精神分析の治療作用の本質 1934
  • リビエール 陰性治療反応の分析への寄与 1936
  • アンナ=フロイト 自我と防衛 1936
  • フェアバーン 対象関係から見た内的精神構造 1944
  • アイザックス 空想の性質と機能 1948
  • ハイマン 逆転移について 1950
  • クライン 精神機能の発達について 1958
  • ウィニコット 本当の、および偽りの自己という観点からみた、自我の歪曲 1960
  • グリンバーグ 患者の投影同一化による逆転移のある特異面 1962
  • モネ=カイル 認知の発達 1968
  • バリント 治療論から見た退行 1968

ここに以前に取り上げたメラニー・クラインやドナルド・ウィニコットも入っています。この2人は横浜精神分析研究会の1年目と2年目に取り上げてから時間も経っているので、復習として入れています。その2人の論文は以前には取り上げてないものですが。

また、ここではカール・グスタフ・ユングやアルフレッド・アドラーは入れていません。フロイトの第1世代の弟子としては有名ですが、精神分析という文脈からはそうとう離れているようなので。

あと、ここで挙げたのは計16本もあるので、ここから厳選して、最終的には12本を選びます。これからの検討事項です。

3.その他の内容

日時は今年度同様に年間12回、毎月の第2日曜日の13:00〜17:00を予定しています。場所は東急東横線、JR横浜線菊名駅周辺です。

その他に、その日程の午前中には少人数のグループスーパービジョンも予定しています。

これら、詳しいことが決まりましたら、横浜精神分析研究会のホームページに掲載しますので、興味ある方は時折チェックしてもらえたらと思います。

横浜精神分析研究会については下記で案内をしています。


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