概要
今回の講義では、「発達障害・精神障害に対する就労支援」をテーマに、SST(社会生活スキルトレーニング)のエッセンスを取り入れた、実践的な就労支援の方法について解説します。
就労支援では、単に「就職すること」だけを目標とするのではなく、本人の希望や特性を踏まえながら、働くために必要な準備を整え、実際の職場で力を発揮し、その後も安定して働き続けられるよう支援していくことが重要です。本セミナーでは、その一連のプロセスを「1.導入」「2.訓練」「3.実習」「4.就職」「5.定着支援」の5段階に分け、それぞれの段階で支援者がどのような視点を持ち、どのように関わればよいのかを具体的に整理していきます。
また、同じ就労支援であっても、発達障害のある方と統合失調症などの精神障害のある方では、つまずきやすいポイントや必要となる支援が異なります。本セミナーでは両者を比較しながら、本人のできていることや強みをどのように見つけ、就労への動機づけにつなげるのか、職場で必要となるコミュニケーションスキルをどのようにアセスメントし、SSTを用いて練習していくのかを解説します。
講義だけではイメージしにくい実際の支援場面については、5本の再現動画を用いて紹介します。動画はスタッフによる再現ですが、扱っている事例はSST認定講師である吉田先生の豊富な臨床経験をもとに構成されています。支援者がどこに注目し、どのような声かけや練習を行うのかを、具体的なやり取りを通して確認できる内容です。
就労移行支援、医療、福祉、リワーク、相談支援などの現場で、「本人にどのようなスキルが必要なのか分からない」「SSTを就労支援にどう結びつければよいのか」と感じている方に、具体的な支援のヒントを得ていただける内容となっています。
本セミナーで学べること
- 発達障害や精神障害の概要
- 就労支援の方法
- 就労支援へのSSTの活用 等
講師
吉田 悦規 先生
- 所属:訪問看護ステーション「ゆめみよ」
- 資格:看護師、精神保健福祉士、一般社団法人SST普及協会認定講師
- 経歴:看護師として阪本病院、大阪自彊館、宝塚三田病院(精神科領域の施設)で39年間の経験があります。2003年に日本SST普及協会の認定講師となってからは、独立行政法人奈良障害者職業者センター(厚労省外郭団体)にて、精神障害者に対するリワーク、住友病院心療内科外来にて、発達障害の就労支援の外部講師、加古川刑務所にて就労支援SSTの外部講師などを行ってきました。2023年から、精神領域に特化した訪問看護ステーション「ゆめみよ」の代表として勤務しております。
- 著書:「わかりやすい発達障がい・知的障がいのSST実践マニュアル(中央法規 2011)、「事例から学ぶ支援を深める相談技術(中央法規 2020)
- DVD:兼行浩史、的場文子(監修) 吉田悦規、政広平「シリーズDVDで学ぶ新しいSST」実践:ワークショップから学ぶSST-第21回経験交流ワークショップ in 広島より- 第9巻「発達障がいの理解と対応」 中島映像教材出版
政広 平 先生
- 所属:株式会社TNSカンパニー就労移行支援事業所「がんじゅ」
- 資格:精神保健福祉士
- 経歴:就労支援経験は20年、対象は3障がいを対象に実施してきました。SSTは15年ほどの実施経験があります。福祉業界で相談支援からジョブコーチで定着支援までをSSTのエッセンスを取り入れることで楽しく今も仕事をしています。現在、尼崎の株式会社TNSカンパニー就労移行支援事業所「がんじゅ」でサービス管理責任者として勤務
坂本 浩 先生
- 所属:兵庫医科大学リハビリテーション学部
- 資格:作業療法士
- 経歴:身体障害領域の作業療法士として17年間臨床を経験した後、1999年に専門学校の教員となり、前職である藤田保健衛生大学(現、藤田医科大学)の精神科外来でSSTの運営や単科の精神科病院でのSSTの開設・運営等にかかわってきました。現在は、兵庫医科大学リハビリテーション学部(旧、兵庫医療大学リハビリテーション学部)講師として勤務しています。
講師陣の別セミナー
セミナーの紹介
配布資料の一部
セミナーの様子の一部
動画の内容
本セミナーでは、SST普及協会認定講師・看護師・精神保健福祉士の吉田悦規先生、精神保健福祉士の政広平先生、作業療法士の坂本浩先生を講師にお迎えし、発達障害・精神障害のある方への就労支援について、SST(社会生活スキルトレーニング)をどのように取り入れるのかを実践的に解説しています。就労支援を「導入」「訓練」「実習」「就職」「定着支援」という5つの段階に分け、発達障害と統合失調症の特徴の違いも踏まえながら支援のポイントを整理しています。
まず導入段階では、「できていないこと」から支援を始めるのではなく、本人のよいところ、すでにできていること、頑張っていることを見つけ、就労への動機づけにつなげる視点を紹介しています。就職そのものをゴールとするのではなく、仕事を通じて社会参加し、自分の役割を継続して担えることを目標として、本人の希望と現実的な就労条件との折り合いをどのようにつけていくかを扱っています。
SSTについては、対人場面を「受信技能」「処理技能」「送信技能」に分けてアセスメントし、どこに課題があるのかを見極めながら必要なスキルを練習する方法を解説しています。挨拶、返事、確認、相談など、職場で求められる具体的な行動を取り上げ、視線、表情、姿勢、声の大きさや話し方などをどのように練習していくのかを紹介しています。
また、発達障害のある方への支援では、完成されたスキルを教えるだけでなく、それを場面に応じて使い分けることの難しさにも注目しています。できていない部分を直接修正しようとするのではなく、まずできていることを確認して強化し、現在持っているスキルを「バージョンアップ」しながら幅を広げていく方法を解説しています。
就職活動では、障害や病気を職場に伝える「オープン就労」と、伝えない「クローズ就労」について、問題解決トレーニングを用いてメリット・デメリットを整理し、本人が自分に合った選択を考える方法を取り上げています。さらに、その選択を就職面接のロールプレイにつなげ、実際の場面でどのように説明し、受け答えするのかを具体的に練習します。
訓練で身につけたスキルを実習や実際の職場で使い、フィードバックを受けながら調整していく「般化」や定着支援も重要なテーマです。SSTを単独のプログラムとして行うだけでなく、普段の面談や就労支援、職場での対人関係の中に組み込み、実際に働き続けるためのスキルとして活用していく方法を学べる内容となっています。
収録時間
約5時間
オンデマンド視聴期間
無期限
参加費
5,000円(税込)
- 体調不良、急用、家庭の用事など個人的な理由であってもキャンセルの場合には返金します。
- 支払い方法はクレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、ペイジー(Pay-Easy)等があります。
- 自治体などで請求書払いが必要な方はこちらの【請求書払いの申し込みフォーム】からご連絡ください。
オンデマンド視聴について
オンデマンド視聴はVimeoを用いています。視聴可能かどうかはこのテスト視聴のページをご覧ください。映像と音声がうまく再生できていればオンデマンドは視聴可能です。
参加資格
臨床心理士、公認心理師、医師、心理職、カウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、看護師、保育士、キャリアコンサルタント、教師などの資格をもつ対人援助の専門家、大学院生、一般の方など。
発達障害やSST、就労支援などに興味を持っていればどなたでも参加可能です。
臨床心理士更新ポイント
本セミナーは、ライブ配信・オンデマンド視聴のいずれも、臨床心理士資格更新における2条(4)の項目(2ポイント)に関する研修機会として取り扱っています。資格更新に必要な参加証明等の手続きについては、受講された臨床心理士の方へご案内します。
申し込み期日
なし
参加方法
- 下の「セミナーに参加する」ボタンを押す
- ページが移動したら、「購入手続きに進む」ボタンを押す
- 名前、所属、メールアドレス、資格を記入し、支払い方法を選択する
- 選択した支払方法に従ってお支払いをする
- メールが届いたら、その中に記載された視聴案内のPDFファイルをダウンロードする




