概要
頭ではわかっているのに「体が先に反応してしまう」、あるいは「体がついてこない」と感じることはありませんか。そうした困りごとは、決して心の弱さによるものではありません。ストレスに対する体の仕組みから生じる、自然な反応です。コミュニティ・レジリエンシー・モデル(コレモ)は、こうした体の反応を生理学の視点から理解し、心と体のバランスを整えるために今すぐ使える方法を学ぶための枠組みです。
本セミナーでは、まず「体の知識」として、脳の働き、ストレス反応、自律神経、そしてトラウマについて、どなたにもわかりやすい形で学びます。後半の「実践スキル」では、4つのスキル─体に気づく(トラッキング)、宝(リソーシング)、接点(グラウンディング)、ましにとどまる(シフト&ステイ)─を、体験ワークを通して身につけていきます。
コレモは「いつでも・どこでも・誰でも使える」心身のセルフケアであり、トラウマ・インフォームド・ケアの具体的な実践法でもあります。心理・医療福祉・教育などの専門家はもちろん、ピアサポーターや子育て中の方、一般の方まで、安全に学ぶことができます。
参加を通して、まずはご自身のセルフケアに役立てていただけますし、継続することで、対人支援やトラウマ治療の基盤作りにもつながっていきます。
本セミナーで学べること
- ストレスと体の仕組み
- トラウマの生理学的基礎知識
- 感情調整に使える具体的スキルを学ぶ
- スキルの効果を実践を通して体験する
講師
服部信子 先生
- 所属:個人開業、トラウマ・リソース研究所准上級講師
- 資格:博士(臨床心理)、カリフォルニア州認定心理療法士
- 学会:日本心理臨床学会、日本トラウマティックストレス学会、国際トラウマティックストレス学会、日本コミュニティ心理学会、レッドウッド・サイコロジカル・アソシエーション
- 社会的活動:米国公認非営利団体日米ケアCEO
講師の他セミナー
セミナーの紹介
レジュメの一部
セミナーの様子の一部
動画の内容
本セミナーでは、服部信子先生を講師にお迎えし、近年のトラウマケアの潮流を踏まえながら、コミュニティ・レジリエンシー・モデル(CRM/コレモ)の理論と実践について取り上げています。トラウマケアを特別な治療技法としてだけではなく、あらゆる対人支援の基盤として捉える視点から解説しています。
まず、トラウマインフォームドケア(TIC)について、心理支援だけでなく、医療・教育・福祉・司法など幅広い領域に共通する基本的な考え方として整理しています。トラウマの影響を理解し、安全や安心、エンパワメントを重視すること、支援対象者だけでなく支援者や組織、環境全体を含めて考えることの重要性を紹介しています。また、トラウマケアを「全市民」「リスクを抱える人」「トラウマの影響を抱える人」という層で捉えるTICピラミッドを通して、専門的な治療が基盤的なケアの上に成り立つという視点も示されています。
そのうえで、コミュニティ・レジリエンシー・モデルは、トラウマそのものを直接治療する技法というよりも、神経生理学の知識とスキルを用いて心身のバランスを整える基盤的なセルフケアツールとして紹介されています。「いつでも・どこでも・誰でも使える」ことを特徴とし、専門的なトラウマ治療の前後や日常的な支援場面でも活用できる考え方を取り上げています。
講義では、自律神経系とストレス反応についても詳しく解説しています。闘争、逃避、虚脱、世話やき・仲間づくりなどの反応を、性格や意志の問題ではなく、生存のために神経系が作動させる生理的反応として理解する視点を紹介しています。また、トラウマ体験時の記憶の断片化や、フラッシュバックなどの再体験がどのように生じるのかについても取り上げています。
コレモの中心概念である「レジリエンスチャート」については、「大丈夫ゾーン」「ハイゾーン」「ローゾーン」という三つの状態から、自分の神経系がどのような状態にあるのかを捉える方法を解説しています。これらを精神力の強弱としてではなく、自律神経系の状態として理解し、感情や思考だけでなく身体感覚に注意を向けながら安定化を図ることが重要なポイントとなっています。
さらに、「体に気づく(トラッキング)」「宝(リソーシング)」「接点(グラウンディング)」「リセットスキル」など、コレモで用いられる具体的なスキルも紹介しています。身体感覚や神経系の変化に気づきながら、自分にとって少しでも安定した状態へ戻っていく方法や、不調時だけではなく日常的に実践することで「大丈夫ゾーン」を広げていく考え方を解説しています。
本セミナーでは、こうしたスキルをクライエントへの支援だけでなく、支援者自身のセルフケアとして活用する視点についても扱っています。支援者自身が強い緊張や感情に巻き込まれた際に、自分の身体感覚や神経系の状態に気づき、調整することは、安全な臨床を支えるうえでも重要です。
トラウマケアというと高度な専門技法に目が向きがちですが、本セミナーでは、その前提となる「安全」「安定化」「神経系の調整」に焦点を当てています。言語的な理解や解釈だけでは捉えきれない身体の反応にも目を向けながら、クライエントと支援者双方にとってより安全で安定した関わりをつくるための基礎を整理できる内容となっています。
収録時間
約5時間00分
オンデマンド視聴期間
2027年5月24日(月)まで
参加費
5,500円
- 体調不良、急用、家庭の用事など個人的な理由であってもキャンセルの場合には返金します。
- 支払い方法はクレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、ペイジー(Pay-Easy)があります。
- 自治体などで請求書払いが必要な方はこちらの【請求書払いの申し込みフォーム】からご連絡ください。
オンライン開催
オンデマンド視聴はVimeoを用いています。視聴可能かどうかはこのテスト視聴のページをご覧ください。映像と音声がうまく再生できていればオンデマンドは視聴可能です。
参加資格
臨床心理士、公認心理師、医師、心理職、カウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、看護師、保育士、教師などの資格をもつ対人援助の専門家、大学院生、一般の方など。トラウマやトラウマケアなどに興味を持っていればどなたでも参加可能です。
臨床心理士更新ポイント
本セミナーは、ライブ配信・オンデマンド視聴のいずれも、臨床心理士資格更新における2条(4)の項目(2ポイント)に関する研修機会として取り扱っています。資格更新に必要な参加証明等の手続きについては、受講された臨床心理士の方へご案内します。
申し込み期日
2027年5月24日(月)まで
参加方法
- 下の「セミナーに参加する」ボタンを押す
- ページが移動したら、「購入手続きに進む」ボタンを押す
- 名前、所属、メールアドレス、資格を記入し、支払い方法を選択する
- 選択した支払方法に従ってお支払いをする
- メールが届いたら、その中に記載された視聴案内のPDFファイルをダウンロードする






