概要
プレイセラピーでは、子ども個人へのプレイセラピーが基本であり、もっとも広く行われている方法です。しかし実際には、子どもは親子関係の中で生活しており、その関係性から大きな影響を受けています。そのため、臨床現場では、子ども本人への支援だけでなく、親子関係への支援や保護者支援が必要となる場面も少なくありません。
例えば、親子関係に関わる場面において、「親にプレイセラピーの内容をどのように共有していけばよいのだろう」「親から分離できない子どもとのセラピーをどのように進めればよいのだろう」「親子関係や愛着をより良く育んでいくためには、どのような支援ができるのだろう」などの疑問を抱いたり、子どもと親の関係性にアプローチすることに必要性を感じながらも、その難しさや迷いを感じたりするセラピストも多いようです。
本セミナーでは、そうしたニーズに応じて発展してきた保護者支援・親子支援アプローチとしてのプレイセラピー理論をいくつか取り上げ、その考え方や意義、実際の進め方について、演習や事例プロセスを通して体験的に学んでいきます。子ども個人への支援だけでなく、親と子どもの関係性そのものを支えるプレイセラピーの可能性について、それぞれの臨床現場で活用できる視点と実践を深めていくセミナーです。
本セミナーで学べること
- 遊びを通して親子関係や愛着をアセスメントする視点と方法
- 親子関係にアプローチするプレイセラピー理論の意義と実践
- 保護者に子どものプレイセラピーを共有・フィードバックする方法
- 親子で一緒に遊ぶプレイセラピーアプローチの理論と実践
講師
湯野貴子 先生
- 所属:ファミリーメンタルクリニックまつたに、桜美林大学・明治学院大学・静岡大学 大学院非常勤講師
- 資格:臨床心理士、公認心理師
- 出身大学院:国際基督教大学大学院
- 学会:日本心理臨床学会、日本精神分析学会、Association for Play Therapy
- 経歴:教育相談、子ども専門のクリニックの心理士として、また、東京都離島での子育て支援の経験を経て、現在は、医療、教育、福祉、災害緊急支援などの現場で、研修講師や臨床実践、指導を行う。臨床実践では、子どもや家族への遊びを用いた統合的プレイセラピーを行っている。
- 書籍:
講師の他セミナー
セミナーの紹介
フライヤー
配布資料の一部
セミナーの様子の一部
動画の内容
本セミナーでは、子ども個人へのプレイセラピーに加えて、遊びを通して親子関係そのものにどのように働きかけていくのかを取り上げています。遊びがもつ自己表現、心の健康、人とのつながり、発達の促進、自己肯定感などを支える力について整理するとともに、その意味を保護者にどのような言葉で伝えるのかについても解説しています。
親子関係へのプレイセラピー的アプローチとしては、フィリアルプレイセラピー、セラプレイ、親子同席プレイセラピーを紹介しています。フィリアルプレイセラピーでは、養育者自身が子どもにプレイセラピー的な関わりを行う方法を取り上げ、セラプレイでは、構造化・養育・挑戦・関わりという四つの領域から親子の相互作用や愛着を理解する視点を解説しています。また、親と子どものそれぞれの特徴だけではなく、二者の間にどのようなやり取りが生じているのかを観察し、親子関係をアセスメントする視点にも触れています。
親子同席プレイセラピーについては、親を単に「子どもへの関わり方を指導される人」として捉えるのではなく、親と子どもの双方を支援の対象として捉える視点を紹介しています。親子の言語的・非言語的な表現や相互作用を丁寧に捉える非指示的な関わりと、必要に応じてセラピストから遊びを提案する指示的な関わりを、どのように組み合わせていくのかについても具体的に解説しています。
さらに、モデル事例を通して、親子の遊びの中で何を観察し、どのように見立て、どのようなタイミングで介入するのかを検討しています。プレイジェノグラム、動的家族画、スクイグル、フィギュアや動物カード、箱庭など、親子・家族関係を言葉だけではない方法で表現し、理解するためのさまざまな技法も紹介しています。技法をそのまま適用するのではなく、子どもや親のニーズ、能力、関心を踏まえ、その遊びがどのような意味や機能をもつのかを考えながら活用する視点が示されています。
また、プレイセラピーの中で子どもが表現していることを、どのように保護者へ伝えていくのかについても取り上げています。子どもが繰り返し行う遊びのテーマを捉え、「遊びを保護者の言葉に翻訳する」ことで、子どもの体験や変化を保護者と共有していく方法が解説されています。
子どもだけを見るのではなく、親子の関係性や家族全体を視野に入れながら、アセスメントと介入をどのようにつなげていくのか。本オンデマンドセミナーでは、プレイセラピーを親子支援へと広げていくための理論と実践を、具体例を交えながら学ぶことができます。
収録時間
約5時間00分(グループワーク含む)
オンデマンド視聴期間
無期限
参加費
5,500円(税込)
- 体調不良、急用、家庭の用事など個人的な理由であってもキャンセルの場合には返金します。
- 支払い方法はクレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、ペイジー(Pay-Easy)があります。
- 自治体などで請求書払いが必要な方はこちらの【請求書払いの申し込みフォーム】からご連絡ください。
オンライン開催
オンデマンド視聴はVimeoを用いています。視聴可能かどうかはこのテスト視聴のページをご覧ください。映像と音声がうまく再生できていればオンデマンドは視聴可能です。
参加資格
臨床心理士、公認心理師、医師、心理職、カウンセラー、精神保健福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、看護師、保育士、キャリアコンサルタント、教師などの資格をもつ対人援助の専門家、大学院生、一般の方など。プレイセラピーや親面接、保護者支援などに興味を持っていればどなたでも参加可能です。
臨床心理士更新ポイント
本セミナーは、ライブ配信・オンデマンド視聴のいずれも、臨床心理士資格更新における2条(4)の項目(2ポイント)に関する研修機会として取り扱っています。資格更新に必要な参加証明等の手続きについては、受講された臨床心理士の方へご案内します。
申し込み期日
無期限
参加方法
- 下の「セミナーに参加する」ボタンを押す
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