日本心理臨床学会第34回秋季大会での出番と研究発表する意義

凡人としての自覚

日本心理臨床学会第34回秋季大会に参加を予定しており、そこでの発表や、そもそもなぜ発表するのかについて思ったことを書きました。

1.学会での出番

2015-09-18から2015-09-20までの3日間、神戸で日本心理臨床学会第34回秋季大会が開かれます。私は毎年のように参加していますが、今年も参加します。

そして、年々のように登壇する機会が増えてきており、今年は3回ほど出番があります。

  • 19日(土)16時から研究発表「2種の不毛さ-力動的セラピーにおける夢と転移の素材から-」(展示場2号館3階3A会議室)
  • 20日(日)10時からシンポジウムの司会「ウィニコットの論文を読みなおす」(展示場1号館1階ブース4)
  • 20日(日)14時から奨励賞受賞講演の司会「心理療法が有効にはたらく場」(神戸国際会議場メインホール)

以上の3つです。

2.学会参加と発表の意義

学会は専門家集団の団体であり、基本的には科学的研究を発表する場です。ですが、カウンセリングをテーマとするこのような学会はそれだけではなく、技能の研鑽という側面もあります。

さらには、カウンセラーの自己点検の機能もあります。カウンセリングはカウンセラーとクライエントとの個別的で、同じことが一つとして起こらない独自の営みです。それゆえ、カウンセラーはこれまでの研究知見は参照しつつも、カウンセリングの場において今ここで起こる現象をリアルタイムに扱います。クライエントに役立つことと判断すれば、セオリーから外れることも時として為さねばならないことも出てきます。

このような営みが続くと、カウンセラーは非常に独善的になりすぎてしまったり、セオリーからの逸脱が日常茶飯事になってしまう危険もあります。

セオリーから逸脱することはあっても、再びセオリーに戻らねばなりません。

我々、カウンセラーはそのような逸脱行為が日常茶飯事になっていないかを常にチェックし、適宜修正しなければなりません。そのチェック機能として果たすのが学会であり、もっと言うと学会での発表になります。

カウンセラーは自身のしているカウンセリングの営みを学会で発表することで、それが専門家集団のコモンセンスとうまく折り合えているのかを知ることができます。

3.独善的になることの危険

中には????メソッドなどと称してオリジナルにカウンセリング、つまりセオリーから離れすぎたカウンセリングをされる方も意外と多くおります。そうした方は往往にして学会とは無縁になりがちです。その中には確かに達人的な方もいらっしゃるでしょう。そして、そうしたことに魅力を感じ、救いを求めるクライエントもいるかと思います。それらが全て悪いことだとは私も思いませんが、その功罪については慎重に考えることが必要でしょう。

このように学会はカウンセラーにとっては大切な場なので、オフィスを閉室にしても参加しています。可能なら参加したことを日々のカウンセリングに還元したいとも考えています。

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